子供の時にはファーブルの「昆虫記」とシートンの「動物記」が愛読書だったので必見番組だとDMR-ZR1で録画して3本を視聴した。なおDMR-BW200が2006年9月発売なのでもしかするとBD-REに焼いてあるかもしれないので後で探してみよう…。
[1] スカラベとシデムシ 貴い使命を果たすために
[2] カリバチとヤママユ 本能の命ずるままに
[3] セミとサソリ 生と死を見つめて
参考:ハイビジョン特集 ファーブル昆虫記〜南仏・愛(いと)しき小宇宙〜
https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009010727_00000
観ていてスカラベは食事中に見られない昆虫だと言うことを思い出したのでやはり16年前に視聴したことがありそうだが、ファーブルが女子学生達に授業で生殖について教えたことで教職を失い生活に困ったことはすっかり忘れていた。
生活に困窮しながら本人は昆虫観察が出来てそれなりに幸せそうだが、家族の生活費を稼ぐため「昆虫記」を執筆し、その内容に感動した知識人が仏政府に働きかけ年金支給されるようになったという話はなかなか感動的だ。
子宝に恵まれながら貧しく苦労掛けた為か次男や娘そして妻を亡くしている。[3]を観ながら生と死を探求するファーブルの心痛を思うと目頭から汗が流れてくる。
参考:テキスト+放送のサマリー
http://dyna.geo.kyushu-u.ac.jp/~yoshida/japanese/books/2014/okumoto20140723.html
[2]ではファーブルが進化論のダーウィンと交流があったことが語られている。ファーブルはカリバチの狩りが餌となる昆虫の神経節を針で突き仮死状態にすること、その幼虫が昆虫を殺さない様に内臓を食べる順番を守る本能を持っていることから進化論には懐疑的だったという話だ。
確かにカリバチの本能の凄さを知ると進化による試行錯誤の偶然の結果とは思えないが、昆虫は約3億年前に、海生の節足動物から陸上に進出したとされているから海の中で狩りの遺伝子を十分に磨いてこられたのかもしれない。
また昆虫の生息数と世代交代の速さを考えると進化途中で成虫がいくら狩りに失敗し、幼虫が餌昆虫を食べる順番を間違えても0.1%が生き残れば命は繋いで行けたのだろう。これは現在の魚や昆虫の産む卵の多さを考えればありえそうだ。
知識を得ることで色々と思索を巡らせることが出来て有益な番組だった。
参考:進化論の最前線
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-7976-8002-7
夕方西日の当たる我が家の自転車置き場を見たらアゲハチョウがパタパタと飛び回っていた。屋根が透明でU型なので上から飛んで逃げることが出来ない。屋根に沿って落ちて行っても骨組みがあり開放部まで落ちない。本能だけで飛ぶ昆虫には罠となる構造になっている。
このまま疲れ切って死んでは可哀想だと開放部まで導こうとしたら逃げようと必死になりパタパタ数分格闘したが疲れ切ったのか地面に落ちてしまった。このまま放置しておけば元気を取り戻し飛び立つのかと思っていたが30分後に見ても力なく落ちたままだ。暑さと渇きに死にかけている様に見えたが、さてどうしたものか。
冷蔵庫から氷を1つ持ってきて近くに置いてあげた。少しは冷えるだろうし溶ければ水分補給も出来るだろう。1時間後見ると羽根を広げゆっくりと羽ばたいているから少しは元気が出た様だ。30分後日の入りとなったので見ると飛んで行ったのかいなくなっていた。ちょっと嬉しくなる出来事だった。
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