リーマンショックの際にも損失を出さなかったと言うアナリストが欧州債務危機をどう分析しているのか興味深く見させてもらった。今後の投資の参考にその内容5つを記録しておこうと思う。
1)欧州の政治家が問題を先送りして債務を肥大化させている。国債利回り上昇はその事態に対する評価だ。この問題はさらに悪化する。
2)2013年の世界景気は減速し、2014年の景気はさら悪化する。
3)米国の株と債権は最も投資に適さないが、通貨は別格で私はドルを保有している。
4)震災後に日本株などを買ったが今は投資しない。今後1年は更なる円高もありえるので円は保有している。
5)安全な投資先などは無いが、1978年の中国と同じ状況の新興国ミャンマーは最も熱い投資先だ。
インタビュアーは「景気は超悲観的、投資は消極的、守りの姿勢が印象的だった」と締めくくっていた。
マクロ経済を分析して幾つもの予想を的中させているロジャーズ氏が今後2年間の景気に悲観的で投資に消極的というので気持ちが暗くなる内容だった。確かにユーロ問題はギリシャが脱退するにしても残るにしても解決まではそれ相応のコストと時間が掛かることはバブル崩壊後の日本を見ているので十分想像出来る。
逆にこの2年以上を耐え忍ぶ余剰資金があれば金や原油、穀物等へ投資する良い機会なのかもしれない。1322:中国、1678:インド、1325:ブラジルの「上場インデックスファンド」は既にあるのでそのうちミャンマーETFが上場されるだろう。
投資繋がりで6/11(月)で取り上げた「プレジデント2012.7.2号」を読み終えた。
P78:「鉄板の資産運用&保険」プロの技を伝授
“「危機を察知したら素早くキャッシュに戻す」がリーマンショック後の新常識”と書かれており換金性のある資源ETFやREITを勧めている。
P88:世界の大金持ちは、どんな金融商品を選ぶのか
藤原敬之氏が“今一番安心して投資家たちが資産運用できるのが、金(ゴールド)”とまとめている。
「過去の歴史の中で バブル発生 -> バブル崩壊 -> デフレ -> 戦争(供給過剰破壊) -> 設備投資 という経済サイクルが行われてきたが現代はそれが行えずお手上げ状態」となかなか刺激的な分析をしている。
消費税増税実施が確定し円高が進んでいれば税差額が利益となるGoldは良い投資先になりそうだ。ただゴールド自体は利子を生まないことと保管管理料が発生することを考えると現物を買うのを躊躇ってしまう。1328:金ETFが現実的なところだろう。
金や純を導体として使用したオーディオケーブルが数社から発売されているが、どうせなら投資も兼ねられる純度100%製品を出してくれれば実用性もあり楽しくなり電線病を患えるのにと思ってしまう。(笑)
【関連リンク】
『欧州より日本の国債が心配だ』
http://www.nikkei.com/money/column/moneyblog.aspx?g=DGXNMSFK1100R_11062012000000
『2大REITの復活は近いか』
http://www.nikkei.com/markets/column/scramble.aspx?g=DGXNMSGD1303S_13062012000000&n_cid=DSTPCS007
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