最初は何が起きたのか分からなかった。廊下角に置いてある掃除道具入れの扉が開いてずれている。押入れのふすまが開けっ放し。食器棚の引き出しは開いている。流し台の上に組んでいたパイプ棚は崩れ落ちている。テーブルの上に重ねておいた郵便物の山が崩れている。一瞬3.11直後に帰宅した我が家の様子がフラッシュバックした。「また大地震でもあった?」本当にそう思ってしまった。
だが庭に出る居間の大窓の鍵が開いており止っていた筈の雨戸がフリーになっているのに気が付いたら我に返った。「泥棒に入られた!」「でもどこから?」
玄関の鍵は閉まっていた。どこか窓ガラスを破られて鍵を開けられて入られたのかと考え見て回ったが破壊工作の後がない。「まさか!」
お勝手には小窓が付いているが鉄格子が取り付けてある。それに安心して鍵を掛けていなかった。「やられた!」小窓を急いで開けたら案の定鉄格子が外されている。
「ちくしょう!」慌てて家中を見て周り被害がないか確認する。2階の部屋のドアは全て開けられておりクローゼットも全て開けられていた。そこで気づいた被害はオーディオ用のインシュレーターとして使うつもりで集めていた5円玉8個。それが綺麗に消えていた。
帰宅したのは21時過ぎ。雨は降っているし明日も仕事で今から警察を呼ぶ気力はない。今回の犯人はある意味こそ泥のプロだ。現金にしか手を付けていない。テーブルの上にはデジカメとかポンタカードとか、ましては居間にはホームシアターセット一式が置いてあるが一切手を触れていない。
足跡も残っていなかった。どうやらちゃんと靴を脱いでくれたらしい。どうせ指紋も残していないだろう。雨の跡もないから降り出す前に仕事を終えたらしい。お陰で掃除する手間が掛からないから助かる。礼儀正しい泥棒で良かった。(苦笑)
それにしてもこんな小窓から犯人はどうやって入ったんだ?それにパイプ棚に置いておいた料理道具が室内に無い。「ということは・・・」と雨の中小窓の下を見に行ったら案の定綺麗に外に重ねて置いてあった。そしてブロック2つを立てて足場にしている。「あーうっかりしていた」
これは灯油ファンヒーターのタンクの足場だったやつだ。故障してタンクは撤去したもののブロックだけそのまま放置していたのだ。空き巣狙いの手助けをした自分の愚かさに嫌悪してしまった。TV番組で見て空き巣狙いの手口は知っているつもりだったが本当にうっかりしていた。唯一その番組で得た知識を守って助かったのは金目の物を引き出しに入れておかなかったことだ。
私のブログを訪問してくれた皆さんも戸締りにはご注意を。さすが相手はその道のプロ。ちょっとした隙を狙ってきます。
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