1) 2012年から162カ月(13年半)後の2025年まで円安期間となる。2016年内にドル/円は120〜125円になるだろう。
2) 現在の低ボラティリティによる上下オプション売りが原因で2014〜2015年に1度ドルの安値を見る。
3) 過去の年間変動幅から最低でも10%安の95円、最高では16%安の89円になると算出している。ここ1〜2週間で起こる可能性もある。
4) 円高になっても日本株の値下がりは小さいだろう。2030年には日経平均6万円と予想している。
5) アメリカ株は1960年代の実物インフレ時と同じ拡散の動きをしており、現在の5波の上げを最後に暴落して2016年までに1万ドル近くまで下がる。
若林氏は前回13/01/28(月)放送において「円安で95円になるのはだいぶ先」と予想していたが実際は105円まで行ったことに対して”行き過ぎ”と言っていた。この時は米国株に関しても「ダウ高値を更新しない」、日本株は「2013年末に向けて12500円を目指す」とも語っていたが両方とも外している。
「1:1.62の黄金分割」に科学的な根拠はないとも思うが、若林氏は人間が営む経済活動を1つの自然現象と見ることで、その自然の中から導き出される黄金分割理論が有効と考えているのだろう。過去、経済の歴史記的な転換点が起きたタイミングが偶然にしては出来過ぎだが、確率論で言えば出る目の偏りも良くある出来事だから、3〜4回位はあってもおかしくない。
今後の予想で一時的にドル安と言うのは、現在の地政学的なリスクの高さ、米国景気回復の堅調さを考えるとにわかに信じがたい。ドルの信認が落ちる様な出来事としてまた「財政の崖」問題が再燃する可能性はあるものの、ここまで円が買われるのだろうか。自動売買プログラムのバグで売りが売りを呼んで起きるのであればありえそうだが。(苦笑)
今でも材料や燃料を輸入に頼っている業界からは円安は行き過ぎとの声もあるのだから、これ以上円安が進むと材料費高騰によるインフレが進み、その防衛策として株への投資が加速して株価は上がり続ける可能性はありそうだ。もっともそんな経済状況では資産増加の恩恵も余り無く生活は苦しそうだ。
こういった予想より、日本の人口統計から導き出される少子高齢化、労働人口減と社会保障費の増大といった未来は、戦争や疫病、自然災害が起こらない限り間違いなく来る。そんな活力が落ちた日本経済で株価だけが上がるというとしたら買い手は誰なのか。私には納得出来る答えは見つからない。(汗)
最後に今回出演したのは最新巻『富の不均衡バブル 2022年までの黄金の投資戦略』の宣伝の為と分かり納得してしまった。次回作発売時にも出演するだろうから、その時にどの位この予想が当たいるか楽しみだ。
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