終わりを告げました。
施設警備素人集団として投げ込まれ、
何人もの脱落者を出し立ち上げ。
職員との立場の違いに葛藤し、
時に職員側からも助けられ業務は回る。
管財課が抑えていた構図から業者側が
反攻に転じ、I・Kが主導権を握る。
入札制度の間で、真の実力者を蔑ろにした
入札工作は見抜かれ、精神論や姑息な小さな
利権は踏みつぶされゲームオーバー。
O元隊長の「人を弄すれば徳を失う。
物を弄べば志を失う」の如し。
一つの仕事の単位は終わりました。
けれど。
市役所で僕が一番成果を上げたのはVIP対応、
特に市長に対してでした。
市役所に来て4年目、台風接近で朝から
荒れて職員の出勤もまばらでした。
朝一番の玄関前立哨に就いた僕は、100均の
ビニールカッパを着てあることに備え
国道ギリギリまで出ていました。
すると遠くから黒塗りの高級車が
やってきました。ナンバーから市長車で
間違いない。
認識しましたとの意味を込め市長車に
向かい一回敬礼。
市長車が玄関前に停車し、市長が下りてきました。
僕らは市長や市の幹部に対して敬礼することを
管財課から命じられています。
すると。
車から降りてきた市長に敬礼しようとすると、
市長から先に敬礼されました。
初めての事でした。一連のお迎えの対応は
僕がいつもやっていることです。
委託業者に過ぎない警備員にVIPたる
市長から敬礼するでしょうか。
この経験が僕の財産になりました。
要領のいい「I・K」よ真似してみろ!
時は流れ入札に負け撤退が決まった直後、
市長選がありました。
選挙運動の為市役所を去る市長と
階段の踊り場で会い、敬礼をしました。
すると市長は僕に敬礼をして、自分が
不在の間市役所をよろしくと言われました。
三度目の敬礼にて最後の敬礼となったのです。
皆さん。
警備員は底辺の仕事なんて言われて、
社会的地位もイマイチだけど
警備員でも成功経験を積むこともできます。
もし貴方が警備員で終わりたくないと
別の仕事を志しているのなら
こういった経験は武器になるでしょう。
力のあるVIPに認められる。これが
市役所警備業務で最重要テーマでした。
自分なりのアイデアを生かし、
警備員の枠内で輝く醍醐味ですね。
警備員を長くやっていると、自分にとって
快適な環境が優先され、抵抗勢力を排除又は
抑えることがテーマになる人も多々ありますが。
ところで。
I隊長&K裏隊長と結託した管財課K係長の
末路は悲惨なものでした。
僕らが撤退した年の夏、課長に昇進し
異動になったのも束の間でした。
病に倒れ手術をし別人のように
やせ細ったそうです。
そして定年前で市職員を退職した後
この世を去りました。享年58歳(合掌)。
前業者と交代したときの捨て台詞が
こんな形で実現するとは恐ろしい。
一方、I隊長&K裏隊長は市と県の
文化施設にそれぞれ異動しました。
上記はY課長の人事でした。Y課長と摩擦の
あった僕は公立病院に異動となりました。
僕にリーダーになって欲しいとY課長、
言葉は虚し気でした。
※来月からは「施設警備3〜ブラック企業編」
開始です!行く先や如何に?
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