僕が警備員を辞めた理由

ブラック企業や、DV相手と離れられず
悲惨な結果になってしまう事があります。



なんで辞めたり、別れたりできなかった
のだろう？



結論を言えば、心身喪失状態になって
思考（選択）能力が奪われてしまった。
言い換えれば疲れ切ってしまった。



ブラック企業やＤＶ相手は、心身を疲弊
させて、支配する戦略です。



ここまでは、過去記事で書いてきた事です
が、今回はさらに深堀します。



恐ろしい話ですが、本当のブラックは
辞められないというもの。



辞める（逃げる）という選択肢すら
選べる思考すら奪われ、最悪命を
絶ってしまう。



この時の心理は、眠いから布団に入る
感覚で、疲れ切った状態です。鬱状態
とも言えるでしょう。



カテゴリ「番外編〜僕が警備員をはじめた
理由」で、最初に勤めた大手電機メーカーの
ＩＴ子会社。



僕が先輩二人から、イジメに等しい扱いを
受けて、体調を崩しましたが、容赦はして
くれません。



周囲が、僕が辞めるのではないかと心配
しているのを見透かしたように、先輩が
僕に釘をさすように言ってきたのです。



お前はどこに行っても勤まらない。肉体
労働もできないだろう。



だからどうした。そんなに僕に辞められる
のが怖いのか。今はそう思えますが、当時
そんな余裕はありませんでした。



何を言われても反論できず、追い詰め
られるばかり。



さらに別の先輩からも追い打ちが。



ある時、社内調査で健康診断に関する
アンケートがありました。



追い詰められていた僕は、苦し紛れに
メンタルヘルスにも留意して健康対策を
して欲しい、と書いたのです。



それを見た先輩達が薄笑いを浮かべ、
僕に言ってきました。



身体を壊し辞めていった人ですら、そんな
ケアは無かった。病院行けば、が結論だよ。
そんな旨の事を言われたのです。



今なら問題になるような事でも、９０年代
前半では、まかり通っていました。



ちなみに、当時電通では僕と同じ年代の
男性社員が自ら命を絶ちました、高橋
まつりさんの件から約２５年前の事です。



新聞では小さく扱われただけでした。
ネットも普及しておらず、スマホもない
時代と言えば悲しすぎます。



こうなるくらいなら、暴れて辞めた方が
まだましです。お勧めはできませんが。



回想すれば、先輩達もブラックの環境に
毒されていたのではないか。僕のような
鈍くさいスケープゴートを辱める。



そうすれば、わずかな安泰を得ることが
できる。イジメの構造ですね。



僕を辞めさせようとしないのも、僕が
いなくなれば、自分がスケープゴートに
なるのではないか、という恐怖心が。



自分の保身のために、スケープゴートを
確保しておく必要があったのです。



若造の僕には、当時そんな構図に気が
付くはずがありません。年功賃金・終身
雇用がまだしっかりした時代です。



結論として、イジメの構造で疲れ切る
前に脱出する。DVもそうですが
ダメージを甘く見てはいけません。



やばい、と感じ始めた時点ですでに
赤信号なのです。変だなと感じ始めた
時点でも黄信号。



変だなというレベルなら、まだ疲れ切って
いないので、この時点で手を打つ事を
強く勧めます。



具体的には、社外の知人に相談する。
労働法に詳しい人がいいです、もちろん
身内でも構いません。



それもままならないなら、一旦逃げる事を
入社時から想定しておくといいです。



僕の同期で、とことん追い詰められ失踪
する人がいました。１０日くらいで戻って
きていましたが。



社内規則では、無断欠勤は２週間で懲戒
処分（解雇）とありました。スレスレを
狙ってサボる事も、身を守ります。



その他、病院に行って診断書をもらい
一か月程度休む方法もあります。
詳しくは以下の過去記事をどうぞ。



番外編第３章：眠れない



やばい、と思ってもアリ地獄よろしく
辞めさせないブラックも存在します。



疲れ切って取り返しのつかない事に
なる前に、最初から避難経路を想定して
臨むのも、危機管理の一環ですね。

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