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2020年08月20日

ホワイトに見えたのは

カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」
のB社時代の話です。



B社は、東京に本社を置く全国規模のビル
管理会社です。主に外資系保険会社ビルの
警備を委託されています。



当然、待遇も全国区。A社から転職して来た
僕は、その違いに目を丸くしたものです。



と思ったのもつかの間、ブラックの片りん
が徐々に見え始め、リーマンショックで
顕在化。



この辺は、上記カテゴリを参照願います。



リーマンショック後、隊員は減らされ
明日をも知れぬ立場になってしまいました。



責任者(班長)の負荷は増え続け、
僕は辞める事ばかり考えるように。



そんな中、平隊員はのほほんと勤務して
いました。責任の無さはパラダイス。
面倒な事は責任者に振ればいい。



それでいて、責任者含めた他人には文句
100人前。



そう、相変わらず平隊員にとってはホワイト
であったのです。トラブルになれば叩かれて
クビのリスクを負うのは班長以上の責任者。



平隊員たちはルーチンワークさえこなせば、
少なくともクビを切られる事はありません。



この状況を隊長は、平隊員のレベルの低さ
を班長の責任としました。組織上は間違って
いません。



嫌われるのが怖くて注意しないのは、班長
失格だ。トラブルになったら、始末書→
クビのコースをほのめかします。



言っていること自体は、間違いないの
ですが、隊長の社会人としてのスタンス
があまりにも適当過ぎた。



僕が辞めた後、班長をする隊員がいなくなり
時間帯責任者を置くことに。職場崩壊です。



隊長の指導力を、末端に行き渡らせられない。
このイラ立ちを班長に→これで班長は不在に。



結局、隊長の強権発動が及ばない平隊員は
お気楽に勤務できたのです。



僕がB社退職後、時間帯責任者を担当した
平隊員と会いました。



彼曰く「責任者がこんなに大変だったとは
思わなかった」



班長の犠牲の上に成り立つ、平隊員の
お気楽さだったのです。



快適な環境は、誰かの犠牲と引き換えである
と言う文言を見たことがあります。



先輩方が頑張って、労働者としての権利を
行使できるようにしたのも同じです。



これらに慮ることなく、自分本位な批判
ばかりしていたらどうなるか。



それはB社平隊員のその後が答えでしょう。
B社が臨時入札に負け全員解雇となり、
転職を余儀なくされた隊員たち。



B社よりも好待遇の環境で働いている人は
聞かないです。



B社現場が平隊員からホワイトに見えたのは、
班長が身を削って職責を負っていたから。



この構図に気づかず美味しい想いばかりした
報いが、退職後降りかかってきたのでしょう。
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かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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