のB社時代の話です。
B社は、東京に本社を置く全国規模のビル
管理会社です。主に外資系保険会社ビルの
警備を委託されています。
当然、待遇も全国区。A社から転職して来た
僕は、その違いに目を丸くしたものです。
と思ったのもつかの間、ブラックの片りん
が徐々に見え始め、リーマンショックで
顕在化。
この辺は、上記カテゴリを参照願います。
リーマンショック後、隊員は減らされ
明日をも知れぬ立場になってしまいました。
責任者(班長)の負荷は増え続け、
僕は辞める事ばかり考えるように。
そんな中、平隊員はのほほんと勤務して
いました。責任の無さはパラダイス。
面倒な事は責任者に振ればいい。
それでいて、責任者含めた他人には文句
100人前。
そう、相変わらず平隊員にとってはホワイト
であったのです。トラブルになれば叩かれて
クビのリスクを負うのは班長以上の責任者。
平隊員たちはルーチンワークさえこなせば、
少なくともクビを切られる事はありません。
この状況を隊長は、平隊員のレベルの低さ
を班長の責任としました。組織上は間違って
いません。
嫌われるのが怖くて注意しないのは、班長
失格だ。トラブルになったら、始末書→
クビのコースをほのめかします。
言っていること自体は、間違いないの
ですが、隊長の社会人としてのスタンス
があまりにも適当過ぎた。
僕が辞めた後、班長をする隊員がいなくなり
時間帯責任者を置くことに。職場崩壊です。
隊長の指導力を、末端に行き渡らせられない。
このイラ立ちを班長に→これで班長は不在に。
結局、隊長の強権発動が及ばない平隊員は
お気楽に勤務できたのです。
僕がB社退職後、時間帯責任者を担当した
平隊員と会いました。
彼曰く「責任者がこんなに大変だったとは
思わなかった」
班長の犠牲の上に成り立つ、平隊員の
お気楽さだったのです。
快適な環境は、誰かの犠牲と引き換えである
と言う文言を見たことがあります。
先輩方が頑張って、労働者としての権利を
行使できるようにしたのも同じです。
これらに慮ることなく、自分本位な批判
ばかりしていたらどうなるか。
それはB社平隊員のその後が答えでしょう。
B社が臨時入札に負け全員解雇となり、
転職を余儀なくされた隊員たち。
B社よりも好待遇の環境で働いている人は
聞かないです。
B社現場が平隊員からホワイトに見えたのは、
班長が身を削って職責を負っていたから。
この構図に気づかず美味しい想いばかりした
報いが、退職後降りかかってきたのでしょう。
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