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2020年08月22日

優秀な隊員から

景気が悪くなると、リストラの話が
出ます。今回は警備業界ならではの
事情を交えて考えていきます。



警備ではリストラされると言うより、
在籍していても仕事がない、という
干されるといった事が良く起こります。



こうして、兵糧攻めにして自ら辞表を
出させる戦略なのでしょう。



警備業界には、大手以外はボーナスや
退職金はありません。寸志程度なら
あるでしょうが。



中小の警備会社(日給月給制)なら、
隊員が仕事なく遊んでいても、会社は
特段損をしない仕組みなのです。



困ったのは、自分は一流と思い込んだ
警備会社が一般企業のようなリストラの
大ナタを振るったらどうなるか。



カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」
のB社がまさにそうで、全国規模のビル管理
会社でした。



それでも、警備業として見れば全国CMを流す
大手警備会社には劣ります。



そんなB社が、リストラで2人を突然解雇。



リーマンショックの後とは言え、希望退職など
悠長なことをしている訳ではありませんでした。



むしろ非正規雇用の「雇止め」に近いもの。



全国規模のビル管理会社であっても、その
中身は、地場中小警備会社と同じかそれ以下
であることが露呈したのです。



そんな労務環境だったので、例の解雇劇の前
から、自転車タイヤのスポークを抜くが如く
退職が相次いでいました。



警備に従事する者にとって、目先の賃金など
待遇以上に大事なのは、ある程度安心して
働ける環境なのです。



それが揺らげば辞められるのは、当然の帰結
です。それも優秀な辞められたくない隊員から
辞めていきます。



もう一つ、優秀な人に辞められる大きな要因
として、日本には職務内容を記した「ジョブ・
ディスクリプション」(職務記述書)がない。



例えば施設警備なら、本来警備がやるべき
でない業務でも請け負うケースがあります。



警備業法という縛りはあるにせよ、次の契約
をクライアント側からちらつかせられれば、
グレーゾーンはうやむやに。



かくして現場隊員の業務量は際限なく増えて
行きます。これも安心感を奪う大きな要因。



こうして仕事の中身を決めずに就労する、
日本の悪しき慣習が、現場の隊員を追い詰め
突然退職される導火線になります。



こんな環境でなけなしの手当で現場責任者を
任され、名誉職よろしくこき使われれば
辞めるのは当然です。業界自体も嫌になります。



もし警備を長く続けたいなら、責任者を避けて
検定2級レベルで、現場に貢献するスタンス
がベターかも知れません。



使う側から過剰に期待されない、これが警備
業界で生き残る秘訣では。



現場が入札に負けたタイミングで、一旦退職を
行い失業給付(再就職手当)をボーナス代わり
にして業界を渡り歩いている人もいます。



優秀な隊員は一つの会社に拘らず、より良き
環境を求めて要領よく立ち回ることのできる
人なのでしょう。



警備業界は大手以外待遇的に恵まれている方
ではありません。



しかし横(業界内)の移籍が比較的容易な
事を、逆手に取った戦略がそこそこ幸せに
生きるヒントではないか。



僕のように警備業界から出る生き方もあれば
、警備業界内でやっていく生き方もあります。


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かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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