2016年09月28日
イグ・ノーベル賞
9月もそろそろ終わりですね。10月に入るとすぐ世界が注目するイベントがやってきます。
それは10月3日から始まるノーベル賞の発表です。
これについては10月1日に書くつもりですが、
その前座としてイグ・ノーベル賞の事を書いておきます。(一寸遅くなりましたが)
今年もまた日本人が受賞したので22日から24日位にかけて殆どのメディアが取り上げていましたね。
そもそもイグ・ノーベル賞とは
1991年に創設された「他の誰もやりそうにない、ユーモアと独自性を兼ね備えた研究や開発」に対して与えられるノーベル賞のパロディー版」です。
イグノーベル(Ig Nobel)という名称は、ノーベル賞と英語の「ignoble(あさましい、不名誉の)」を組み合わせたもの。 接頭語としてのigには否定的な意味があり、「裏ノーベル賞」ともいわれます。
今年の日本人の受賞は、頭を逆さにして両足の間から見る「股のぞき」によって、物の見え方が変わることについて調べた立命館大学の東山篤規教授と大阪大学の足立浩平教授が知覚賞を受賞しました。
東山教授らは、「股のぞき」をすると物の大きさは実際よりも小さく、距離は近くに見え、奥行きがなくなったように感じることを実験で確認しました。
そのうえで、180度逆さに見えるめがねをかけて実験したところ、物の大きさや距離の見え方は変わらなかったことから、見え方の変化は、目から入る情報よりも、体を逆さにする感覚の変化によるところが大きいこともわかりました。
しかし日本人にとっては、この股のぞきは昔から京都府にある日本三景の一つの天橋立で行われてきたことです。
図らずも日本人は、今回東山教授らが確認した事をしっかりと感覚として感じながら股のぞきをしていたのでしょうね。
そして誰かが、この効果を判っていて観光名所として広めたのかも知れません。
ところでイグ・ノーベル賞が始まって今年で26回目を迎えますが日本人はなんと20回も受賞し、
米英と共に常連となっています。
2007年からは10年連続受賞です。列挙してみます。
<年> <分野> <受賞内容>
2007年 化学賞 牛のふんからバニラの香り成分そ抽出
2008年 認知科学賞 粘菌のパズルを解く能力を発見
2009年 生物学賞 パンダの分〜採取した微生物でなまゴミを90%削減
2010年 交通計画賞 粘菌を用いて最適な鉄道網を構築
2011年 化学賞 わさびを使った警報装置の開発
2012年 音響学賞 相手の発言を妨害する装置の発明
2013年 医学賞 心臓移植したマウスにオペラを聞かせて延命効果を確認
2013年 化学賞 玉ねぎを切ると涙が出る仕組みの解明
2014年 物理学賞 バナナの皮を踏んだときの滑り易さの解明
2015年 医学賞 キスによるアレルギー反応の改善効果を確認
私が特に注目するのは粘菌を使った2件の受賞です。
菌や微生物の能力を使うことは、人類が大昔から利用してきたことです。
味噌、醤油、乳製品、酒などの食品からペニシリンなどの抗生物質、活性汚泥法など
枚挙にいとまがありません。
まだまだ未発見の微生物、及びその能力は沢山あると思います。
ノーベル賞でもイグ・ノーベル賞でもこれからも生物を使った発見・発明が出てくる事でしょう。
今年は日本人の研究者が受賞した「知覚賞」を含めて10の部門に贈られました。
その中でチョット注目されたのは、「医学賞」で体の左側がかゆいときには鏡を見ながら右側をかくとかゆみが治まることを示したドイツの研究者の成果?です。使えそうですね。
また今回の化学賞には、検査の時だけ排ガス対策装置を稼働させ燃費を向上させるVWのソフトが受賞しましたが
誰も受取りには来なかったそうです。
当然かもしれませんが、何せイグ・ノーベル賞です。”折角のチャンス?”この際幹部が堂々と受け取りに来てしっかり陳謝し次はまともな物を開発しますと開き直り逆宣伝する、というのはないかなとは思いました。
来年も受賞が途絶えないように誰か必ず受賞して欲しいものですね。
そしてさあ次はいよいよ本家ノーベル賞です。
10月3,4,5日が楽しみですね。
それは10月3日から始まるノーベル賞の発表です。
これについては10月1日に書くつもりですが、
その前座としてイグ・ノーベル賞の事を書いておきます。(一寸遅くなりましたが)
今年もまた日本人が受賞したので22日から24日位にかけて殆どのメディアが取り上げていましたね。
そもそもイグ・ノーベル賞とは
1991年に創設された「他の誰もやりそうにない、ユーモアと独自性を兼ね備えた研究や開発」に対して与えられるノーベル賞のパロディー版」です。
イグノーベル(Ig Nobel)という名称は、ノーベル賞と英語の「ignoble(あさましい、不名誉の)」を組み合わせたもの。 接頭語としてのigには否定的な意味があり、「裏ノーベル賞」ともいわれます。
今年の日本人の受賞は、頭を逆さにして両足の間から見る「股のぞき」によって、物の見え方が変わることについて調べた立命館大学の東山篤規教授と大阪大学の足立浩平教授が知覚賞を受賞しました。
東山教授らは、「股のぞき」をすると物の大きさは実際よりも小さく、距離は近くに見え、奥行きがなくなったように感じることを実験で確認しました。
そのうえで、180度逆さに見えるめがねをかけて実験したところ、物の大きさや距離の見え方は変わらなかったことから、見え方の変化は、目から入る情報よりも、体を逆さにする感覚の変化によるところが大きいこともわかりました。
しかし日本人にとっては、この股のぞきは昔から京都府にある日本三景の一つの天橋立で行われてきたことです。
図らずも日本人は、今回東山教授らが確認した事をしっかりと感覚として感じながら股のぞきをしていたのでしょうね。
そして誰かが、この効果を判っていて観光名所として広めたのかも知れません。
ところでイグ・ノーベル賞が始まって今年で26回目を迎えますが日本人はなんと20回も受賞し、
米英と共に常連となっています。
2007年からは10年連続受賞です。列挙してみます。
<年> <分野> <受賞内容>
2007年 化学賞 牛のふんからバニラの香り成分そ抽出
2008年 認知科学賞 粘菌のパズルを解く能力を発見
2009年 生物学賞 パンダの分〜採取した微生物でなまゴミを90%削減
2010年 交通計画賞 粘菌を用いて最適な鉄道網を構築
2011年 化学賞 わさびを使った警報装置の開発
2012年 音響学賞 相手の発言を妨害する装置の発明
2013年 医学賞 心臓移植したマウスにオペラを聞かせて延命効果を確認
2013年 化学賞 玉ねぎを切ると涙が出る仕組みの解明
2014年 物理学賞 バナナの皮を踏んだときの滑り易さの解明
2015年 医学賞 キスによるアレルギー反応の改善効果を確認
私が特に注目するのは粘菌を使った2件の受賞です。
菌や微生物の能力を使うことは、人類が大昔から利用してきたことです。
味噌、醤油、乳製品、酒などの食品からペニシリンなどの抗生物質、活性汚泥法など
枚挙にいとまがありません。
まだまだ未発見の微生物、及びその能力は沢山あると思います。
ノーベル賞でもイグ・ノーベル賞でもこれからも生物を使った発見・発明が出てくる事でしょう。
今年は日本人の研究者が受賞した「知覚賞」を含めて10の部門に贈られました。
その中でチョット注目されたのは、「医学賞」で体の左側がかゆいときには鏡を見ながら右側をかくとかゆみが治まることを示したドイツの研究者の成果?です。使えそうですね。
また今回の化学賞には、検査の時だけ排ガス対策装置を稼働させ燃費を向上させるVWのソフトが受賞しましたが
誰も受取りには来なかったそうです。
当然かもしれませんが、何せイグ・ノーベル賞です。”折角のチャンス?”この際幹部が堂々と受け取りに来てしっかり陳謝し次はまともな物を開発しますと開き直り逆宣伝する、というのはないかなとは思いました。
来年も受賞が途絶えないように誰か必ず受賞して欲しいものですね。
そしてさあ次はいよいよ本家ノーベル賞です。
10月3,4,5日が楽しみですね。
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