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植物油はコレステロールを下げ、心臓病のリスクを低下させるとの調査結果



体に良くなさそうだからと、油っぽい食事を避けている人に朗報だ。大豆やコーン、ひまわり、キャノーラなどリノール酸が豊富に含まれる植物油は、心臓病を防ぐ効果があることが明らかになった。

リノール酸はオメガ6脂肪酸の一種で、研究者らによれば、ほとんどの植物油の50%はこの酸でできているそう。これまで油は肥満の元であり、心臓病やがん、喘息、関節炎を引き起こすとされてきたが、新たな研究によれば、植物油の摂取量とこういった病気を引き起こす原因となる炎症の関係性は見られなかったとか。それどころか、米ミズーリ大学の研究者らが、約500人の成人を対象にした15の臨床実験の結果を見直したところ、リノール酸は、コレステロールを減少させ、心臓病のリスクを避げることがわかったという。

植物油が有害であるとの過去の研究結果は動物を対象におこなわれたものであり、人間の体では全く違うように作用することが判明した、と説明するのは同大学のKevin Fritsche教授。ただし、だからといって植物油を大量に摂取してもいいかといえばそうではなく、これまで使用していた動物性油を植物性のものに替え、アメリカ心臓協会が推進する1日10〜20グラムほどの摂取量を目安にすればいいと同氏はアドバイスしている。





NASAが教える本当に食中毒にならない調理法



関東・甲信越地方の梅雨入りが発表されたのは5月29日。そして、梅雨時期によく見かけるのが“食中毒“のニュース。湿度と気温が高くなる梅雨の時期は、発生が増加する傾向にあります。

食中毒の原因となる病原体の特徴は、増殖のスピードが非常に速いこと。たとえば、一見キレイな台所に、1匹の大腸菌がいたとします。大腸菌はだいたい20分で1回分裂するため、約10回の分裂をした3時間後には、大腸菌の数はおよそ1000倍に。もともとの数が多ければ……考えただけで恐ろしいですね。

食中毒対策の難しさがわかったところで、厚生労働省がオススメするのが、NASA(アメリカ航空宇宙局)直伝の予防法。どうしてNASAなのか、それは、ロケットで長期間宇宙を旅する宇宙飛行士の食事は、絶対に安全でなければいけないから。そこで開発されたのが、“HACCP”(危害分析重要管理点)という方法です。

”HACCP”とは、できあがってからすべての製品をチェックするのではなく、製造のプロセスの重要なポイントで、ひとつひとつの製品の安全を確認するという考えかた。家庭でのポイントは6つあり、以下に紹介します。
•食品の購入。生鮮食品はなるべく新鮮なものを、速やかに家の冷蔵庫に保存しましょう。
•家庭での保存。肉や魚、卵を扱った手はしっかり洗うこと。冷蔵庫の詰めすぎにも注意です。
•下準備。調理器具や台拭きは清潔ですか? 使ったあとは熱湯をかけたり、漂白剤につけたりして菌を減らしましょう。
•調理。加熱の際のポイントは、中心部が75度になるように1分間以上加熱すること。加熱と放置を繰り返すのは菌が増えて危険です。
•食事。なるべく清潔な手・器具・食器で食事をしましょう。
•残った食品。時間が経ち過ぎたら、思い切って捨てましょう。ちょっとでも怪しいと思ったら、口には入れないこと

まとめると、食中毒の予防は、病原体を”付けない・増やさない・殺す”が三大原則です。自分や、家族の健康を守るために、これからの時期、食中毒にはくれぐれも気をつけたいところですね。





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