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NASAが教える本当に食中毒にならない調理法



関東・甲信越地方の梅雨入りが発表されたのは5月29日。そして、梅雨時期によく見かけるのが“食中毒“のニュース。湿度と気温が高くなる梅雨の時期は、発生が増加する傾向にあります。

食中毒の原因となる病原体の特徴は、増殖のスピードが非常に速いこと。たとえば、一見キレイな台所に、1匹の大腸菌がいたとします。大腸菌はだいたい20分で1回分裂するため、約10回の分裂をした3時間後には、大腸菌の数はおよそ1000倍に。もともとの数が多ければ……考えただけで恐ろしいですね。

食中毒対策の難しさがわかったところで、厚生労働省がオススメするのが、NASA(アメリカ航空宇宙局)直伝の予防法。どうしてNASAなのか、それは、ロケットで長期間宇宙を旅する宇宙飛行士の食事は、絶対に安全でなければいけないから。そこで開発されたのが、“HACCP”(危害分析重要管理点)という方法です。

”HACCP”とは、できあがってからすべての製品をチェックするのではなく、製造のプロセスの重要なポイントで、ひとつひとつの製品の安全を確認するという考えかた。家庭でのポイントは6つあり、以下に紹介します。
•食品の購入。生鮮食品はなるべく新鮮なものを、速やかに家の冷蔵庫に保存しましょう。
•家庭での保存。肉や魚、卵を扱った手はしっかり洗うこと。冷蔵庫の詰めすぎにも注意です。
•下準備。調理器具や台拭きは清潔ですか? 使ったあとは熱湯をかけたり、漂白剤につけたりして菌を減らしましょう。
•調理。加熱の際のポイントは、中心部が75度になるように1分間以上加熱すること。加熱と放置を繰り返すのは菌が増えて危険です。
•食事。なるべく清潔な手・器具・食器で食事をしましょう。
•残った食品。時間が経ち過ぎたら、思い切って捨てましょう。ちょっとでも怪しいと思ったら、口には入れないこと

まとめると、食中毒の予防は、病原体を”付けない・増やさない・殺す”が三大原則です。自分や、家族の健康を守るために、これからの時期、食中毒にはくれぐれも気をつけたいところですね。






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