2013年06月03日
警察から職質された経験率 経験アリは男性42.6%、女性13.0%
夜の繁華街の辺りを歩いていると、“コワモテ”な人たちが警察官と話している姿を見ることがあります。まさか「今日は夜も暖かいですねぇ」なんて世間話をしているわけはなく、その多くは「職務質問」でしょう。
職務質問とは、不特定の「犯罪」について捜査の端緒を得ることなどを目的とした活動。職務質問をきっかけに犯罪が発覚するケースは年間で10万件を超え、日本の治安に役立っています。しかしその一方で、過去に違法ともいえる職務質問が冤罪を生んだケースがあることも否定できません。
そんな職務質問。一体どれくらいの割合の人が受けたことがあるのでしょうか? これについてアンケートを実施しました。結果と併せてご覧ください。
「警察から職務質問を受けたことはありますか?」
・ある:27.1%
・ない:72.9%
(リサーチパネル調べ、3万5022人が対象)
およそ3割の人が経験アリという結果が出ました。都道府県別の結果では、都心において高い数字になるなどの特徴は現れず、全都道府県で20%台後半から30%台前半となっています。しかし、男女別では大きな差が現れており、「ある」と答えた人は男性で42.6%、女性で13.0%と、男性のほうが圧倒的に経験率が高くなっています。男性のほうが危険視されているということが言えそうですね。
では、経験者たちの声を紹介します。まず、最も多く見られた声が、
「自転車でよく止められます」
「夜中に自転車で走っていたら職質された」
「夜11時過ぎに自転車のライトを点けずに走っている時に」
「夜普通に自転車乗ってるだけなのに…相当ムカつく」
など、自転車に乗っていて職務質問を受けたという内容のものです。窃盗車かどうかの確認やライトの点灯確認など、声をかけやすい理由があるのでしょう。
その他の経験談の抜粋は以下の通りです。
「地下鉄サリン事件のあった年に初めて東京へ行った際、首相官邸付近を歩いていたら職質されました。身分証明書を持っていなかったため確認に時間がかかって焦りました」
「新宿で大きめのリュックを背負っていた時に、中身を見せてくださいと職質されました」
「かれこれ40年前旧ソ連の誰かが来日する前赤坂で受けたことがある」
「朝っぱらから大荷物もって交番の前でパン食ってたら家出少年と間違えられた」
「池袋駅で荷物を全部ひっくりされた 殴ってやりたいぐらいの侮辱を受けた」
「スキンヘッドでサングラスを着けてる事が多いからね、堅気者なんだけど…」
「夜中に駅を歩いていたら、中学生か高校生と間違われて声かけられた。当時22歳だったのですが」
警察に対して憤りを抱いている声も数多く見られますが、そのような人たちに対して、
「それにしても、警察のことをやたらと敵視している人ってなんなんですかね。こういう地道なことが治安維持に繋がっているのに」
と諌める人も現れています。知らぬところで私たちの生活に平安をもたらしてくれているかもしれない職務質問。もし受けるようなことがあっても、「ご苦労様です」と労えるような心の余裕と真っ当な生活を保っていたいものですね。