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安全地帯・玉置浩二の音楽を語るブログ、管理人のトバです。安全地帯・玉置浩二の音楽こそが至高!と信じ続けて四十年くらい経ちました。よくそんなに信じられるものだと、自分でも驚きです。
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2021年01月16日

『安全地帯VII 夢の都』


『安全地帯VII 夢の都』、安全地帯七枚目のオリジナルアルバムです。1990年7月下旬、北海道でもかなり熱い季節でした。それなのに冠雪をたたえた大雪山をバックに、青空のジャケット……いえ、当時はとても珍しい、箱仕様でした、青い箱がズラッと、レコード屋さんやレンタルCD屋さんに並びました。

ここでちょっと補足を入れておきますと、大雪山は標高2000m超の、北海道で一番高い旭岳を擁する大山系で、夏でもスキーができます。ですから夏に冠雪があるのもそんなに不自然でないといえばないんですけど、この写真のように麓からみてわかるくらい雪が残っていたかは、旭川によく出入りしていたわたくしにも、ちょっと記憶がありません。まあ、ふつうに春以降の写真だと思います。

レコード屋さんでは、とうとう安全地帯が復活した!という扱いでした。そのわりにセールスは、Wikipediaによれば26万枚程度、40万枚以上を売り上げた前作やベストよりも振るわない結果になってしまいました。それでも平成初期の基準でみると大ヒットですけども。

ちなみに、平成末期〜令和初期の現在と昭和末期〜平成初期のレコード・CDの総売り上げ(業界全体)はそんなに変わらないようです。平成中期が異常だっただけで、いまぐらいが普通なのかもしれません。もし現在、26万枚を売り上げるアルバムが登場したらすごいじゃないですか。オリコンのホームページによると、2020年に26万枚ですと、すとぷりStrawberry Prince推定累積売上数:266,132、Official髭男dism推定累積売上数:255,028 Traveler、の二枚に相当するようです。わたしからすると、すみません、よく知らないですけどって感じですけど(笑)、わたくしより世情に詳しい人ならけっこうなヒットだったとわかるでしょう。ちなみに、彼らのアルバムは秋に出てまだ半年くらいしか経ってないですから、まだもう少し売れると思います。

さて平成初期に戻りまして、1990年、バブル最高潮期とされた当時、街は元気でした。地下鉄駅とバスターミナルが一体となった駅舎はひっきりなしに道行く人を吸い込み、逆に頻繁に帰ってきた人たちを大量に吐き出し、その行き交う人々で溢れかえっていました。用もないのに幅をきかせるためだけにつるんで歩く不良少年たち、買い物に訪れる近隣住民たち、外食のためにオシャレしてきた家族たち、いろんな人々がいろいろな人生模様を見せながら、街を行き交っていました。わたしは、地下鉄駅とJR(当時はもう国鉄じゃなかったんです)駅の間をウロウロし、掘り出し物を求め楽器屋、レコード屋、本屋をハシゴする日々でした。元気ですね。

そんなとき、安全地帯が復活した!前年の、もしかしたら当年初期だったかもしれませんが、北海道新聞夕刊にユニバーシアードのテーマ曲をつくるために安全地帯が再集結した、という記事が大きく載りました。その記事には一曲(当時は曲名が決まっていなかったんですが、「この道は何処へ」でした)のことしか載っておらず、まさかアルバムやシングルまで出してくれるなんて思っていなかったのです。そうなってくれたらいいなあ、くらいで。ですが、安全地帯はそのままアルバムのレコーディングに取り掛かってくれました。「行かないで」とかですっかり超ブルーになっていたわたくしの、当時のよろこび具合といったら、ご想像いただけるでしょうか。

最初に田中に電話したら「ほんと?やろうよ!」、そしてみんなと一緒になったらアルバムも作ろうってことになったんだよね、とアルバム発売後の雑誌でインタビューに答えていた玉置さんの言葉は、よろこびにあふれていました。

『幸せになるために生まれてきたんだから』によると、かならず五人全員が一緒にスタジオ入りしてレコーディングを行った、外部ミュージシャンを入れずに極力五人だけで「バンドっぽく」音を作った、等々、いかにこのアルバムがそれ以前の安全地帯のそれと異なって画期的であったかがわかります。なんと玉置さんの盟友Bananaすらいないのです。ほとんど五人のメンバーと松井さんだけで作られた世界だといっていいでしょう。ストリングスのアレンジに星さんが入ってますけど、プロデュースは大きく「安全地帯」、共同プロデュースに星さん金子さんの名前が小さく載っています。エグゼクティブ・プロデューサーとして多賀さんが少し大きく記されていますが、この人は現場に顔を出したかどうかもあやしい程度でしょう。

なにより、「玉置浩二 Vocals & A.Guitar」と記されたのが、なんだかわたくしには嬉しかったです。わたしの覚えている限り、玉置さんのギターがクレジットされたのはこれが初めてなのです。

そんな五人だけのアルバム『夢の都』、いきなり「誰が叩いたんだよ」と思わせるダラブッカの音色とともに始まります。

1.「きみは眠る:ダラブッカで始まる不穏な曲です。ハードでありながらポップ、ポップでありながら強烈なメッセージ性、これは「遠くへ」からつづく世紀末ソングの系譜上にあります。
2.「情熱:のちにシングルカットされた爽快なロックです。「どーだい」「I Love Youからはじめよう」の路線を継承した曲といっていいでしょう。
3.「Lonely Far:「みんなSNSを楽しみすぎて〜」等、時代に合わせて歌い替えられます。世界では大変なことが起こっているのに僕たちは無力だという、「Shade Mind」を受け継ぐ曲といっていいでしょう。エレキギターがバリッバリのハードな曲です。
4.「Seaside Go Go:チャックベリーかよ!と思わせる、これもエレキギターバリッバリの勢いで駆け抜けていくロックンロールソングです。
5.「ともだち:うって変わってバラードです。従来の安全地帯ファンはようやく一息つけます。恋人とのラブソングでないのがニクイですね。
6.「あの夏を追いかけて:これはなんというか……すごくいいメロディーなんですが、ド直球すぎて形容しにくい曲です。しいていえば「情熱」と同じく爽快なロック、ですかね。
7.「…もしも:やっと恋人とのラブソングらしき暗いバラードです(笑)。さすが安全地帯!と唸らされるんですが、従来の暗いバラードにあったコマーシャル性が低めで、言及されることの稀な、隠れた名曲でしょう。
8.「Big Starの悲劇:あまりにかつての安全地帯らしい緻密さ繊細さが感じられず、一瞬狂ったのかと思いました(笑)。しかし異常にノリがよく、こんな曲もやるんだ……と驚かされるニュー・ロックンロールです。
9.「プラトニック>DANCE:これも「大丈夫かよ!」と思わず心配になった異次元ソングです。どのあたりに感動するのかわかりませんでしたが、何度も聴いているとこれがフォーマットになって、この曲の楽しさがわかってゆきます。
10.「この道は何処へ:きたきたきたー、これぞ安全地帯!と誰もが喜んだと思われる、壮麗なバラードです。これぞ安全地帯!なのに、出逢いとか熱愛とか抱擁とか不倫とか横恋慕とか、そういう要素がまるでありません(笑)。もうそういうのはいいや、だったんでしょうね。ユニバーシアードのテーマソング、安全地帯復活のきっかけとなった曲です。
11.「夢の都:ゆめーゆめーゆめーと、松井さん歌詞サボったんじゃないの?と最初は思いましたが、この繰り返しに必然性があったんだ……と気づかされる、せつない望郷ソングです。

全11曲!安全地帯のアルバムはたいてい10曲ですから、なんだか新しい時代が始まったという気が少しだけしたものです。まあ、『Remember to Remenber』も11曲ですし、『安全地帯V』なんて36曲ですから、べつに10曲と決まったわけでもなかったんですけど、すこし特別感があったものです。

かつでの安全地帯がまとっていたイメージである夜の街でなく、危ないアフェアーでもなく、右曲がりのダンディーでもありません(笑)。なぜこのようなアルバムになったか?『安全地帯VI 月に濡れたふたり』から十数万単位で売り上げを落とした、それは失ったリスナーの数でもあるんですが、このアルバムで安全地帯は何を成そうとしていたのか、次回から一曲ずつご紹介していく中で、そういったことをゆっくり考えていきたいと思います。

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この記事へのコメント
そういやそんな記憶が……さよなら李香蘭って書かれてましたね。Koji Tamaki1990は見たような見なかったような……タイミング的にはアルバムあってもよかったタイミングではあります。曲も溜まっていたでしょうし。r Projectのほうも、これからってときだったでしょう。安全地帯再集結のほうに喜んだのでどうでもよくなったとみえます、当時のわたくし。

あの頃、「お久しぶりです、安全地帯の矢萩です」と、何かの雑誌に矢萩さんのソロアルバム(時期的に『冒険者』)がセルフレビューされていたのを覚えています。『夢の都』はいろんな予定をねじ曲げて産み出されたものでしたね。矢萩さんもいろいろあったでしょうに。

しかし、知ってる人は知ってるもんですね、r Projectを紹介するサイトがあるとは……ぜひS.E.N.S.E.も紹介してほしい!
Posted by トバ at 2021年01月23日 03:19
ユーチューブで安全地帯に触れる若いユーザーは多分知らないと思うのですが
89年11月20発売の「行かないで」はフジテレビ開局30周年記念ドラマ主題歌でした
歌詞の一番下に「Koji Tamaki1990」が12月18日発売予定と書かれていたものの
結局発売されなかった既に出来上がっていたはずであるが・・・
武沢さんも蛎崎さんとのユニットを中止してしまうしダブル落胆しましたから

そういえば最近テクノロジーポップスというサイトにて発売から30年の時を経て
紹介されてましたよhttp://reryo.blog98.fc2.com/blog-entry-1068.html
Posted by タコ at 2021年01月23日 02:54
おお、こんばんはです。やっと『夢の都』に取りかかれましたよー。頑張りますね。

今をときめくヒゲダンさんと同じくらいなら、かなり人気だと言ってもいいんでしょうね。当時の若者としての感覚は、「売れてんなー」ではなく「売ってんなー」でした。ずらっとは並んでいるんですが、あまり買われている様子でなく……わたし以外にこのアルバムを持っている友人もいませんでした。まあ、安全地帯は年上のお姉さんが聴くものでしたから、同級生はもともと買わないにしても、このアルバムはその年上のお姉さんたちにもあまり買ってもらえなかったアルバムだったのです。セールス的には(安全地帯に期待されるレベルでは)成功とは言えなかった、というのが当時の評価です。それでもヒゲダンさんと同じくらいなんだから、今考えたらかなり売れてるんですけどね。贅沢だったのです。

「Lonely Far」と「プラトニック>DANCE」ですか!やはり安全地帯はすごい……30年後の若い人にいい曲と思ってもらえるものを作っていたのですね。当時の若者だったわたしには、最初「なんだコレ?安全地帯どうかしたの?」だったのです。これはわたしも脳のメンテナンスとアップデートをしなくては!ヒゲダンさんのアルバム買おうかな(笑)。
Posted by トバ at 2021年01月18日 06:13
こんばんは!

ヒゲダンと同じくらい売れたって、めっちゃ人気じゃないですか!でもよく考えたら安全地帯のレベルでそれだけしか売れなかったっていうのは不思議です。宣伝不足?笑

ちなみに私はこのアルバムの中だと特にLonely Farと
プラトニック>DANCEが好きです!
今回も解説楽しみにしてます!
Posted by りさ at 2021年01月18日 02:22
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