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安全地帯・玉置浩二の音楽を語るブログ、管理人のトバです。安全地帯・玉置浩二の音楽こそが至高!と信じ続けて四十年くらい経ちました。よくそんなに信じられるものだと、自分でも驚きです。
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2021年03月07日

夢の都


安全地帯VII 夢の都』十一曲目「夢の都」です。この曲、タイトルナンバーでこのアルバムは幕を閉じます。

エコーの効いたボーカルで曲がはじまり、アコースティックギターが重ねられていきます。ドラムはドスン!というバスドラらしき音が響きますが、ベースは入っていないように思われます。

非常にシンプルなアレンジなんですが、このアコースティックギター、まるで雅楽の箏のようです。軽やかに、しめやかに、あでやかに、そして儚く、深くエコーのかかった玉置さんのボーカルとの対比をなすかのようにリバーブだけで生々しく響き、すべての音符が余韻を心の中に残して消えていきます。なんという美しさ!思わず、息をのみます。

雑誌のインタビューでは「夢の都ってのは、旭川なんだよ」と玉置さんが語っていたと記憶しているのですが、それは、わたしがそうであってほしいと願っているからありもしないインタビュー記事を心の中で捏造したかもしれず、あまり信憑性はありません。

旭川の春は、まだ雪の中で始まります。本州の人ならまだ真冬だと思うでしょう。でも地元の人は知っています。ああ、だいぶ暖かくなったな、と。根雪となった固い氷の下では、わずかに氷が解けて地面と氷にスキマが生じ、その上を歩く人の感触、手ごたえでなく足ごたえとでも呼ぶべき感触がわずかに変わってゆくのです。ああ、下のほう溶けてきたなと。そうなると、子どもが面白がって車道の近くからバリンバリンと足で氷を割って歩く季節までもうすぐなのです。時を同じくして、ふきのとうが姿を見せ始めます。玉置さんのソロアルバム『GRAND LOVE』一曲目「願い」の世界です。

五月ころ、「花の咲いた季節」が訪れます。ヨーロッパの春のように、一気にきます。石狩川や美瑛川沿いからざざざざざっと、タンポポだらけですが(笑)、花の帯が広がってゆくのです。これはストラビンスキーも春の祭典のような大喜び・狂乱の春の曲を書かざるを得ません。

舟は……えーと、競艇の場外舟券場がありますけど、もちろんそれではなく(笑)、ふつうに常盤公園でしょう。わたくしも子どものころ中心市街地をぶらつき、常磐公園を散策し、石狩川沿いに歩いて祖母の家まで帰ったものです。この美しい公園こそが「夢の都」の舞台だと、わたくし信じて疑わないのですが、松井さんがこの公園をご存知かどうかはもちろんわかりません(笑)。ぜひ、上記のリンクから常磐公園の写真をみながら、この曲を聴いてみてください。わたくしなどすこし涙が出てきます。もちろん、皆さん想い出の「夢の都」、そしてその都の公園など心の中におもちの方は、その公園に置き換えて聴いてみてください。ただ、おっちゃんたちが舟券もって大騒ぎしている競艇場の光景はあまりお勧めできません、この曲の「夢」は、「うおおおおおおマンシューじゃああああ」とかそういう「夢」とは明らかにちがうのです(笑)。

「青い鳥」は、いわゆる青い鳥症候群という、いつまでも現状に満足せず夢を追いかける様子を指しているのでしょう。「症候群」なんていうと病気扱いみたいに聞こえてあまり好きな言葉ではないのですが、それにしたって、この場合はアリでしょう?だって玉置さんですから、安全地帯ですから、現状に満足することなんてしないでしょうし。当時はもちろん知る由もありませんでしたが、実際に安全地帯はこの後30年を経ても安全地帯であり続けています。松井さんは、このアルバムの制作が成ったことさえ奇跡的だったという事実を受けてもなお、彼らの、そしてご自身を含めた自分たちの、「夢」を追う能力と情熱を信じたのだと思います。

このわずか二〜三年後、安全地帯は崩壊します。そして玉置さんは倒れ、旭川で静養することになるのですが、「夢」を追い続けて傷つき、倒れ、そしてこの「夢の都」に帰ってくるなんて、当時は誰も予想できませんでした。わたしなど、帰って来てたことすら知りませんでした。というか、そのときわたしは北海道を離れたタイミングでしたので、ちょうど入れ替わりだったのです。

それこそ「この道は何処へ」を胸に故郷を離れたわたしが「いつか目覚めた朝」を本州の街で迎えたころ、玉置さんが見た光景は、旭川のそれでした。少年時代に、それこそ山の向こうにみえる虹のかかる場所を求めて駈けた上川盆地の、そしてミュージシャンを夢見て仲間たちと切磋琢磨した旭川の街だったのです。

ボーカルだけの「夢の都〜」とエコーたっぷりで終わるこの曲は、安全地帯再開の活気の中にあってなお、松井さんが玉置さんの疲れと、癒しをもとめて原点を思う気持ちとを敏感に感知し、くみ上げて形にしたものとしか思えません。ですから、どうしてもわたくしは常磐公園こそがこの曲の舞台だと信じたいのです。

さてわたくし、おそらく過去最高ペースでこのアルバムが終わるところまでこぎつけました!春からは、ってもういいかげん春なんですが、ここで一年とか休まずに『太陽』の記事を始めたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

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この記事へのコメント
すごいご覧になってますね!わたくしあんまり観てないんですよ。『キツイ奴ら』『コーチ』『教祖誕生』『霧の子午線』くらいでないですかね……もともとあんまりドラマに興味なかったもので……いま思うと観ておけばよかったですね。夕方再放送のドラマは、『ジャンクマン』とか『傷だらけの天使』とか、なんか退廃的なのが好きでしたね。家まで帰ってると若干見逃すので学校から近いやつの家に行ってそいつのお母さんと一緒に観てました(笑)。
Posted by トバ at 2023年02月05日 22:58
サザンのすいか!懐かしいです、ありましたね!私もサザンは後からアルバムはカマクラあたりまで全部買って聴きました。ふぞろいの林檎たちのドラマが、当時よく17時から再放送をやっていて好きで観てました。山田太一、山田洋次両山田監督の創る世界に私にはハマりました。

安全地帯、玉置浩二だと、映画やドラマは、親にはナイショでとか、俺はO型牡羊座、コーチ、コール、こんな恋のはなし、氷点、さよなら李香蘭(懐かしい(笑))
キツイ、サーチライト、プレゼント、等ドラマは多い。最近は絢香さんとコラボした歌が映画主題歌ですね。

玉置さんも、かなり俳優もやっていた時期に、脚本書いたりかなり映像にもハマってました。軽井沢町に住んでようやく音楽に絞れたみたいな。
でも、芝居も自然でおかしかったですね。プルシアンブルー以降は役者も良かったですよ。
ラサール石井氏と共演した坊主だった時のコメディ観てないので、機会があったら絶対観たいです(笑)
Posted by よし at 2023年02月05日 22:48
なんだろう、おたふくソース100周年なのは知ってますが……、ああ、みると小学館、グリコ、日本商工会議所など百周年ですね。1923年は大正12年、日本では景気が悪くなってきていたころです。そして関東大震災の年でもありますね。

30年後にはどうなっているんでしょうねえ。生きているのかな、なんかもう、息子よあとは任せたと引退してギターでも弾いていたいんですが、いまの状況見てると大丈夫かこれ!と心配せずにはいられません。人の不安に付け込むように子ども向け教材とか学習塾とか英会話スクールとかの勧誘たくさんくるし。シッシッ!おまえらに効果あるんだったら今ごろ大人たちは英語ペラペラの学歴エリートだらけになってるはずなのに全然そうなっていないじゃねえか騙されないぞ!

何の話だっけ、ああ「夢の都」ですよね(笑)。そうそう、見慣れた山並みの写真だったので驚きました。ああこれ層雲峡のあの山じゃん、って感じです。北海道、それも旭川のバンドだということを前面に出してくれたのはなんだかうれしかったですね。サウンドの変化にはすぐには対応できませんでしたけども、それもまもなくでした。

サザンの桑田さん、なんか友達作りがうまいんだなあ、と紅白見て思いました。我が道を行く安全地帯とは別の生き方をなさる方なのだと前から思っていましたが、それが鮮明になった紅白でした。そういや高校生になったばかりのころ『すいか』というものすごいベストアルバム出ましたよね。あれ買っておけばよかったなあと後悔してるんですが、いまみたらとんでもない値段じゃないですか。サザンの代表曲をちょっとランダムで流したい程度のわたくしに出せない値段に跳ね上がっています。うーむ。
Posted by トバ at 2023年02月05日 18:43
お疲れ様です。

玉置さんはいつも30年先に進んでいるといいますか(笑)

私的に、桑田佳祐さんがいつも安全地帯の前にいたと思うのですが、あの方も色々と玉置さんが行ったパフォーマンスに影響されたのか?はたまた偶然か、タクシー運転手役をやったり、ひとり寅さんをやるのも、何かしらの玉置さんが俳優をやっていたのに感化されたのもあったのでは?と妄想します(全部玉置さんが先。映画監督はまだやってないか。)渋谷駅でのゲリラライブも、数年前に玉置さんは既にビデオの特典映像で田園でやっていましたし。2年前に桑田さんが出した週刊文春に連載されたコラムをまとめた本で、桑田さんは玉置さんをまた逢う日までの尾崎紀世彦氏に次いで歴代歌うま第二位に挙げてくれてました。サザンは人気は安置よりあったかもしれないですが、好みもあると思いますが、一時期はサザンを凌いでいたことは間違いない。また、桑田バンドがアフリカのトゥレクンダと組んだりしてましたが、玉置さんもファーストアルバム以降しばらくアフリカんなリズムに傾倒した時期がありました。そんな共通項を妄想(笑)

トバさんは北海道に当時お住まいだったから、安全地帯が故郷を思い出してくれたことに驚きと嬉しさを感じられたとのことでした。私は当時高校2年生で、北海道の大自然をバックに原点回帰したことに大賛成でした。既に、バブルも高騰し終わる頃でしたし、やるな!安全地帯、と正直思いました。東京に進出して大成功しているわけですし、ここからは本当に自分たちがやるべき音楽を北海道でやってほしいと私なんかは思っていた矢先に夢の都がドカーンときました(笑)

皆人それぞれの夢の都があります。今年は色々なシチュエーションで100周年が催されています。いつの時代でも心に花の咲く季節に、ゆっくりと川に舟を浮かべて流れるのを見ていたいものです。今蒔いた種は30年後に花が咲くと信じて。
Posted by よし at 2023年02月05日 17:42
おかげさまでこのアルバムも書き上げることができました!『太陽』もそろそろ始めますね。引き続きご愛顧ください!

旭川には、競艇のほかに、なぜか馬がソリを引っ張る競馬もあって、そこでも「うおおおおお!」というおっちゃんたちが夢をみていました。そういう「夢の都」でももちろんなくて(笑)、この美しい常磐公園なのです。いいでしょう!この公園!ユニバーシアード札幌と、この「夢の都」たる旭川とで、安全地帯ー玉置ソロにつづく一連の望郷シリーズが始まったんだなーと、とても感慨深いものがあります。当時ジャケットの大雪山みて、わたくし驚きました。北海道のこと忘れていたんじゃなかったんだ!雪印も安全地帯もみんな東京で成功して、もう帰ってこないかと思っていたよ!という気分でした。ですから、「夢の都」をうっかりまともに聴くと、涙がでそうになります(笑)。
Posted by トバ at 2021年03月16日 06:56
競艇の話ウケました笑笑
私もそっちじゃなくて常盤公園の方だと思います笑
ホームページ見ましたが、すごくきれいですね!!
この曲があるから、ジャケットも北海道の風景にしたのかもって思いました。

アルバム1枚高速でお疲れさまでした!!私はまた曲聴きながら一曲目から読ませて頂きます。太陽は大好きなアルバムだから楽しみです!!今からの季節ちょうどぴったりですね。あったかいから。
Posted by りさ at 2021年03月15日 22:02
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