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安全地帯・玉置浩二の音楽を語るブログ、管理人のトバです。安全地帯・玉置浩二の音楽こそが至高!と信じ続けて四十年くらい経ちました。よくそんなに信じられるものだと、自分でも驚きです。
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2021年01月09日

『I Love Youからはじめよう―安全地帯BEST』

I Love You からはじめよう/安全地帯BEST [ 安全地帯 ]

価格:2,950円
(2021/4/17 16:58時点)
感想(0件)



安全地帯の初ベストアルバム『I Love Youからはじめよう―安全地帯BEST』です。

1988年春に『安全地帯VI 月に濡れたふたり』、同年夏にシングル「微笑みに乾杯」をリリースした安全地帯は活動の休止を宣言し、秋に香港で最後の公演を行い、そして冬12月にこのベストアルバムをリリースします。

Wikipediaによりますと、セールスは36.2万枚、これは昭和末期〜平成初期としてはもちろん大ヒットですけども、これまでのアルバムに比べて特に売れたって程の数字ではありません。安全地帯のファンは、これに収録されているような曲の音源はすでに持っていたから、急いで買うようなものでもなかった、というのが当時のわたくしの印象ですけども、それにしてもすこし寂しさを感じさせる数字ではあります。その一方でレンタルは好調だったようで、どこのレンタルCD店でもズラリと並べられていました。これじゃないの?売り上げがイマイチ上がらなかった原因は?と思わなくもないんですけど、べつに責めるようなことでもないでしょう。

内容は、オリコンチャート上位を賑わせた曲ばかりです。とりわけ「熱視線」「微笑みに乾杯」はアルバム未収録でしたから、アルバムだけのコレクターだった人にはそこそこ強力な魅力があったといえます。

さて、当時のファンとしての感想ですが……

安全地帯がデビューして五年、オリジナルアルバムは6枚(『オリジナルサウンド・トラック プルシアンブルーの肖像』を入れると7枚)、シングルは19枚、けっこうな音源数があり、活動休止宣言で一区切りついてましたし、「微笑みに乾杯」が見事な「何かが終わった」感を醸し出していましたから、ベストアルバムが出ることは自然な状況には思えました。しかし、わたくしには、これが安全地帯最後のアルバムになってしまうのではないかという謎の危機感があり、辛く感じられたのです。

「ワインレッドの心」から始まるのも、とても自然に感じられた一方で、それ以前の活動がなかったこと扱いにされているような謎の被害妄想(笑)にも憑りつかれましたし、アルバムのタイトルナンバーであった「月に濡れたふたり」が収録されていないのも不思議に思われました。これは何かウラがある……!たぶんないんですけども(笑)、そういうへんな勘繰りも働いてしまって、なんというかこう、素直にこれがBESTだ!と思えない依怙地さを発揮していました。たんに安全地帯が終わってしまいそうで、さみしかったんだと思います。

あとから知りましたが、メンバーもこれで終わってしまうのか復活があるのか、ハッキリはわかっていなかったようで、のちに玉置さんが田中さんに電話をかけて「やろうよ」と再始動を呼び掛けたら、田中さんが喜んだというエピソードを雑誌で読んだ記憶があります。ですから、この当時安全地帯がこの先再始動するという保証はなく、終わってしまいそうな雰囲気はたしかにあったのです。

なお、そういうとき最初に玉置さんから電話がかかってくるのはたいてい田中さんだそうです。愛想がいいとか頼みを断らないとかいろんな理由があるんでしょうけど、きっと電話かけやすいんでしょうね。

さて、一曲ずつの解説ですが……すでに言及した曲ばかりですので、これまでのアルバム紹介とはやり方を変えまして、曲ごとに過去の記事へのリンクを貼ることにしたいと思います。

1.ワインレッドの心:安全地帯出世作にして最大のヒット曲です
2.恋の予感:陽水さん作詞三部作のラストです。
3.熱視線:ノリのよい曲なんですが妙に複雑でノリきれない安全地帯らしいロック曲です。
4.悲しみにさよなら:安全地帯人気を不動のものにした第二大ヒット曲です。
5.碧い瞳のエリス:重厚壮麗なポップバラードです。
6.プルシアンブルーの肖像:映画テーマ曲で哀愁ただようハードロック曲です。
7.夏の終りのハーモニー:陽水さんとのコラボレーション・共演曲です。
8.Friend:ひたすら切ない悲恋バラードです。
9.好きさ:ド直球の告白ロック曲です。
10.じれったい:これまた複雑で(当時の若者には)ノリきれないロック曲です。
11.I Love Youからはじめよう:メンバーの再結束を願う悲愴な王道ハードロック曲です。
12.微笑みに乾杯:タイトルとは裏腹にもうお別れ間近を予感させる悲しいラブソングです。

全12曲、どれもヒット曲ですから、きっと安全地帯が初めての人や現代の若い人が聴いても楽しめると思います。

ただ……わたくしにはちょっと辛い思い出のあるアルバムでもあります。安全地帯が終わってしまう危機感のあったときに、置き土産のようにリリースされたアルバムですから。そして何より、わたくしにとってほとんど初のベストアルバムだったのです。いや、もちろんビートルズとかサイモン&ガーファンクルとかカーペンターズとか、そういうレジェンド的な人たちのベストアルバムは聴いてましたけど、自分がリアルタイムで聴いていたアーティストが活動を休止し、ビートルズとかのいる「あちら側」になってしまうさみしさを味わった初の体験だったからです。二年後に裏切られますけど(笑)、それは当時のわたしにはわからなかったのです。ですから、強烈なさみしさの記憶とともに、このアルバムはラックに収められていたのです。

次回以降、これがアルバム初収録となった「熱視線」「微笑みに乾杯」を解説してゆきたいと思います。

I Love You からはじめよう/安全地帯BEST [ 安全地帯 ]

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感想(0件)


この記事へのコメント
玉置さんの楽屋に突撃!それはまた……たしかにしばしば開いてるんですよね、ホール裏の楽屋スペースへの入口。もちろん看守室があるんですけども、結構カラだったりします(笑)。わたくしもホール裏に訳あって行ったとき、山内恵介さんと鉢合わせしたことあります。びっくりしたでしょうに、恵介さん「ありがとうございましたー」とニッコニコ、とても申し訳ない気持ちになりました。しかしまー、玉置さんと六土さんですか……羨ましいですけど、わたしは突撃しませんね、お互い若かったということで(笑)。

スティービーワンダー、めちゃくちゃ巧く歌いそうですね、玉置さん。ポンタさんいいイベントなさりますねえ……とても思いつかない!
Posted by トバ at 2023年02月12日 19:58
おつカレーさまです。

村上ポンタさんにまつわるエピソードで、
1995の正義の味方ツアーの後、秋川きららホールで村上ポンタさんがホストをつとめられついたライヴイベントに、玉置さんがゲストで出る!というので興味あって観に行きました。

その頃、正直まだ玉置さんはラブソングブルーが出た後で、なんかまだ感覚が戻ってない感じ?アンプラグド、あこがれ、カリント工場、奈良あおによし、を経て、大人しい印象でした。

ライヴは村上ポンタさんが叩いてそれにゲストが歌を聴かせる中身で、アンコールで玉置さんはスティービー・ワンダーのアイジャストコールトゥーセイアイラブユーを、カラオケの歌詞を見ながら熱唱!

問題は、ライヴがおわり狭い会場だったので、私は当時まだ二十歳を過ぎたばかりの青二才。気がつくと、楽屋入り口に立ってました。またまた、関係者と間違えてもらったと、自己判断をして勇気を出してドアが開いてて、中でガラーンと何もない楽屋でひとり煙草を吸う玉置さんとバシバシ目が合い(笑)、ドアを「トントン」とノックすると、

中で、六土さんが笑って玉置さんと話してました。
身分と名前を名乗り、握手をしてもらって退室してきました。いやあ、顔色はちょっと化粧焼け?歌舞伎俳優さんのような、そんな雰囲気でした。

村上ポンタさんに関しては、ほかに泉谷しげるさんのライヴに行った時にパワフルなドラムを叩かれ、勿論、神宮球場で井上陽水さんのソロコーナーで叩いてました。
Posted by よし at 2023年02月12日 18:10
このベストはたしかに人気でしたね。わたくしの周囲でそれを感じることはできませんでしたが……お年頃ギリギリの年下だったのだと思います。教室ではボウイのSINGLES、HOUND DOGのGOLD、TM NETWORKのCAROLが飛び交ってました。

おお、田園地帯の個人練習始めたのですね。わたくしも始めましょう。とりあえず買ったまま怖くて触っていないマルチエフェクターのセッティングから……最近のやつは、と言っても2016年とかですが、ほんとにすごいですよ。ボタンを押したらアンプタイプに合わせて音が変わった!オバケだ!(浦島太郎)

村上ポンタさんは陽水でも叩いてる人でしたね。なんというか、あれだけのフレーズで乱れないのがすごいです。
Posted by トバ at 2023年02月12日 07:42
1週間の御無沙汰でございます!(玉置宏ふるっ)

このベストアルバムは高校のクラスメイトに大人気で、3人目の友人から返ってきた時にケースの中身を友人の前で確認したらCDが入っていなかった、いわくつきの(笑)ベストアルバムです。

この後から、数年後にはまた違う折り鶴の表紙のベストも出てくるのも全く予想出来ませんでした。熱視線や、微笑みに乾杯、萌黄色が入っていて本当にベストオブベスト。

田園地帯(笑)のドラムの個人練習のほうですが、
村上ポンタさん、真也、橋まことのドラム教則DVDが家にあったので、それを観てスティックを振り出しました!まあ、自分の好きな音を太鼓を通して出せるには技術がいるので、そこまでのレベルかどうかはハッキリ言いまして、ドラムの腕は高校時代で止まってます(笑)なので、安全地帯を叩く事に関してだけの、本当にリスペクトをこめたコピー用紙、でなく(笑)コピーに徹しようかと思ってます。

実際にポンタさんがべードラからタム、スネアのチューニングのやり方等、解説してくれていて非常に為になりますが、今からまた始めるには本当に軽いスティックや足の下ろし方を思いだし、曲を唱いながら楽しく叩ければなと。

高校卒業前にバイトをして買ったべードラの足のペダルを何処かへ紛失してしまうほど物を粗末にしてきた男ですが、朝散歩してる時とかに腹にメトロノームが出来るよう、心で唄うようにはしています。練習合わせられる日を楽しみにしてます。では。
Posted by よし at 2023年02月11日 22:56
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