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2016年08月19日
霞町物語
さてさて本日はこちら
浅田次郎著『霞町物語』
こんなに無骨で
暖かい物語があるとは
読了直後は
そう思いました
同じ舞台、
同じ主人公の
短篇集
時系列に
沿っている、
という訳でも
ないのかな……
今はなき
霞町での
僕の記憶が
それぞれの
短篇集で
語られます
友人とのこと
忘れられない女性
とのこと
そして、家族
とのこと……
高度経済成長
真っ只中で
高校時代を
生きた僕たち
僕たちの
青春の形は
今と全く違って
驚きました
おそらく、
解説の方が
おっしゃるように
実際にあの時代を
生きた方にとっては
まさに「青春」
甘く切ない
描写なのだろうと
思いますが……
炸裂する
フラッシュライト
踊り狂う若者
べったりとポマードで
固めたリーゼント
ピカピカに
磨き上げた愛車
夜な夜なディスコへ
繰り出して……
そんな若者同士での
色恋沙汰を
メインとする
The「青春」
そんな話も
良いのですが
カメラマンの祖父を
中心とした
家族の物語が
本当に、素晴らしい
僕が面食いに
なる原因となった
美しい祖母
頑固で言い出したら
聞かない、
年のためか
ピンボケの写真を
撮るようになっても
譲らない
そのくせ
やっぱり素晴らしい
写真を撮ったりする
そんな祖父
とにかく、この
祖父がね、
もう、素敵なんです
最初はなんて
めんどうくさい
頑固おやじだって
思わなくも
ないのですが笑
彼の写真への
哲学は
本当に胸を撃たれます
スタジオで
被写体となった
お客を笑わせ和ませ
一番いい顔を
撮るカメラの名人
「あっち、ねえ、さん」
という掛け声
孫である僕を
写真に撮って
記録しつづけ
愛弟子となる
僕の父を叱り飛ばし
しかし姉御肌な
祖母には
頭が上がらず
面倒くさい人間味と
優しさ・暖かさに
満ち溢れた
江戸っ子の末裔
最終話「卒業写真」では
僕の友達を撮る時に
友達へ出す指示
そして最後の最後
僕を撮る場面
体力的にも写真を
撮ることが難しく
なってきた彼の
集大成とも言える作品
いやはや見事
おそらく、実際に
この時代に生きた方
にとっては
まさに、胸を締め付けられる
青春物語として
おおいに楽しめる
のでしょうけれども
平成生まれの人間も
十分、楽しめる
無骨なくせに
信じられない程
暖かい物語です
「霞町」を知らない、
という方も
是非是非。
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浅田次郎著『霞町物語』
こんなに無骨で
暖かい物語があるとは
読了直後は
そう思いました
同じ舞台、
同じ主人公の
短篇集
時系列に
沿っている、
という訳でも
ないのかな……
今はなき
霞町での
僕の記憶が
それぞれの
短篇集で
語られます
友人とのこと
忘れられない女性
とのこと
そして、家族
とのこと……
高度経済成長
真っ只中で
高校時代を
生きた僕たち
僕たちの
青春の形は
今と全く違って
驚きました
おそらく、
解説の方が
おっしゃるように
実際にあの時代を
生きた方にとっては
まさに「青春」
甘く切ない
描写なのだろうと
思いますが……
炸裂する
フラッシュライト
踊り狂う若者
べったりとポマードで
固めたリーゼント
ピカピカに
磨き上げた愛車
夜な夜なディスコへ
繰り出して……
そんな若者同士での
色恋沙汰を
メインとする
The「青春」
そんな話も
良いのですが
カメラマンの祖父を
中心とした
家族の物語が
本当に、素晴らしい
僕が面食いに
なる原因となった
美しい祖母
頑固で言い出したら
聞かない、
年のためか
ピンボケの写真を
撮るようになっても
譲らない
そのくせ
やっぱり素晴らしい
写真を撮ったりする
そんな祖父
とにかく、この
祖父がね、
もう、素敵なんです
最初はなんて
めんどうくさい
頑固おやじだって
思わなくも
ないのですが笑
彼の写真への
哲学は
本当に胸を撃たれます
スタジオで
被写体となった
お客を笑わせ和ませ
一番いい顔を
撮るカメラの名人
「あっち、ねえ、さん」
という掛け声
孫である僕を
写真に撮って
記録しつづけ
愛弟子となる
僕の父を叱り飛ばし
しかし姉御肌な
祖母には
頭が上がらず
面倒くさい人間味と
優しさ・暖かさに
満ち溢れた
江戸っ子の末裔
最終話「卒業写真」では
僕の友達を撮る時に
友達へ出す指示
そして最後の最後
僕を撮る場面
体力的にも写真を
撮ることが難しく
なってきた彼の
集大成とも言える作品
いやはや見事
おそらく、実際に
この時代に生きた方
にとっては
まさに、胸を締め付けられる
青春物語として
おおいに楽しめる
のでしょうけれども
平成生まれの人間も
十分、楽しめる
無骨なくせに
信じられない程
暖かい物語です
「霞町」を知らない、
という方も
是非是非。
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