2014年12月04日
浜村渚の計算ノート
急激に冷え込みましたね、
みなさま、風邪などには
お気を付け下さいね
さてさて、寒さに負けず
本日も一冊ご紹介いたします
青柳碧人著『浜村渚の計算ノート』
読んだのが受験勉強の
合間の息抜きに
読んだ記憶があるのですが
根っからの文系人間が
どうしてこのような
タイトルの本を手に
取ったんでしょう。
受験期でぼーっと
していたのか(駄目
浜村渚が可愛かったのか…
御縁でしょうかね、
やはり。
とりあえず、
読みだしてみると
思わず
うわー、分かるー
という……
何がって
確かに、数学が好きな人って
こんな感じだよね、
分かるー、の分かるーです
敵役が天才数学者
高木源一郎
という男で、
彼は「数学が虐げられている!」
(そんなぁ…苦手だけれども
勉強しましたよ、私だって…)
と言ってテロ活動を
開始します
そのテロもなかなか
手の込んだもので
高木が作り、
公立、私立を問わず
全国全ての高校で
20年前から
導入されていた
数学教育ソフトを
見たことのある日本人は
予備催眠を受けており、
高木の命令次第で
殺人の加害者にも
被害者にもなりうる……という
ちょっとちょっと
数学のために
殺人までしないでよ
高木さん、と
言いたくなりますが
しかし、何となく
分かる……
不思議と、数学という教科
って、脅威的に好きな
方がいらっしゃいますよね
どこから湧いてくるんだ
その数学への愛
と、数学がてんで駄目な
私はじとー、と
眺めていたのですが苦笑
そして、高木のテロは
勿論数学を絡めてきます
最初に行われるテロ行為は
連続殺人なのですが
この連続殺人、
無差別に見えて
実は、法則性があるんですね
それを解いてみろ!
と高木。
勿論、警察は
動き出すのですが
如何せん、警察官も
そのほとんどが、
例のソフトを
見たことがあり、
つまり、催眠状態。
それじゃあ、高木に
対抗できない、
ということで
つくられた対策本部に
集められた人間は
そのソフトを見たことが
ない4人……
ですが、教育ソフトを
見たことがないと
いうことは、つまり……
数学が苦手。笑
まぁ、事情はそれぞれ
なのではありますが。
ソフトが出回っていたころ
アメリカに行っていたという
瀬島 直樹はともかく
その他の3人は
基本的に数学音痴。
これではらちがあかないと
いう訳で、主人公
浜村渚が連れてこられます
彼女は、教育ソフトを見る
機会もなく育ったのですが
生まれながらの
数学大好きっ子
とにかく、数学に
なれば喋る、喋る
それも、無邪気に
ここらへんが、何というか
高木や他の敵役のような
気持ち悪さがなくて
いいのですが
対策本部の4人が
お手上げ状態だった
問題の解決に
若干中学二年生の
女の子が挑むんですね
圧倒的な数学能力を
もってして。
渚ちゃん、饒舌になると
わりと読者を置いて行きますが
その時に、周りの
対策本部の人たちも
置いて行かれているのを
見て、ちょっと
ほっとしたりして…
数学の問題を出してくる敵と
それに立ち向かう渚ちゃん
渚ちゃんは、しかし
相手に敬意を持って
挑んでいくんですね
こんな問題つくれるなんて
すごい!恰好いい!
ちょっとちょっと
人の命がかかって
いるんですけどー
と思わなくも
ありませんが、
偏見とはいえ
うーん、確かに、
これが数学だから
何だか違和感が
ないといいますか…
天才数学少女と
凡人のやりとり
天才数学少女と
他の数学大好き人間との
やりとり
100%理解は出来ない
にしても、なかなか
面白いんです、これが
もしかして、もしかして
ずーっと小さい時に
この物語に出会っていたら
私も数学が好きに
なっていたりして…
それはないかな…苦笑
普通のミステリとは
かなりトリックの
つくり方が違い
新鮮です。
トリックというか
半分くらい
数学の問題ですからね笑
敵役も、純粋に
数学が好き、という
だけなので
(だからこそ
狂気じみているのですが
何と言いますか、
渚ちゃんに
問題を解かれてしまった
時には、あっさりと
しているというか
むしろ天才数学少女
の出現に嬉しそう
だったりして
ここらへんも、
数学だなぁ……
と妙に納得しながら
読了感は爽やか
すっきり
シリーズものですので
まずは、1さつめ
読んでみては
如何でしょうか?
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