2016年08月17日
私たちが星座を盗んだ理由
暑いですねぇ
本日はこちら
北山猛邦著『私たちが星座を盗んだ理由』
短篇集です。
収録されているのは、
恋煩い/妖精の学校
嘘つき紳士/終の童話
私たちが星座を盗んだ理由
何といいますか、
中毒性のある
物語ばかりです
まず最初に読む
「恋煩い」
これから秀逸で
ほのぼの、と
いうべきか
ほろ苦い青春、と
いうべきか
まさに、表紙の
何ともメルヘンチックと
いいますか。
儚いような
不安定な、
そんなお話かと
思えば、かなり
こちらの予想を
裏切ってきて
余韻がですね
しばらく
動けなくなる程
最後のふっと書かれた
一文の衝撃力たるや、
見事です。
表紙をもう一度
見返して、
何となく、納得。
そうして、
「妖精の学校」へ
「恋煩い」にさらに
輪をかけて
ファンタジックな
色を見せつつ
それ以上に……
どのお話も、
何とも言えない
ねっとり絡みつくような
雰囲気に呑まれている
うちに、気づけば
とんでもない展開に
なっていて
瞠目してしまうような
話ばかりです
最後の方は
分かっている
はずなのに!
と思うのですが
圧倒的な世界観の前に
なすすべなし。
と言ったところでしょうか
なかなか類を見ない
世界観と言いますか
読了後の余韻
一つ一つのお話の
クオリティが高くて、
一気に読んでしまうのが
惜しくなってしまう程
表題作を読み終えた
後は、様々な意味で
虚脱感に襲われます
この虚脱感がまた
心地よかったりして
どのお話しも
本当にうまく
まとめられていて
もっと読みたい!
と思わせられる
大満足の一冊です
是非是非。
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