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2020年11月30日

時間の流れが速すぎる(十一月廿七日)



 気がつけば、十一月も最後の週末を前にしている。この前、月末を迎えたばかりのような気がするのだが、過ぎ去った日々を数えてみれば、今日の日付が今日の日付であっていることはわかる。わかるのだけど、何か間違っているという気分を消し去れないのは、おそらく規制の強化で、職場での死後とのあり方が二転三転して、その対応に追われてしまっていることが大きいのだろう。
 もう一つ考えられるとすれば、今年の秋から冬にかけてが、チェコにしてはそれほど寒くないことも挙げられる。インベルゼが起こって地表付近のほうが山頂よりも気温が高いという現象が起こると、以前は気温はマイナスになっていたような記憶があるのだが、オロモウツがマイナス10度でイェセニークの山頂がプラス5度とか、今年はオロモウツの気温がマイナスに落ちない中でインベルゼが起こっている。

 夏がここ数年に比べると涼しかったから、厳冬になるのではないかと恐れていたのだが、ちょっと拍子抜けである。十二月が近づくのに初雪もまだどころか、ちらつく気配さえない。寒さや雪が苦手な人間にとってはありがたいことではあるのだけど、こちらに来てから培ってきた季節感がおかしくなりそうで嫌になる。
 例年であれば、クリスマスが近づくにつれてプレゼントを求める買い物客で賑わいをまし、時間帯によっては人手の多さにうんざりすることもある季節なのに、外出規制、営業規制のせいで、街中であっても、人影がまばらなのも、年末が近づいていることを忘れさせる。今週の月曜日からの規制緩和のせいか、先週よりは人通りが多くなったような気がする。

 週の半ばからは、犬システムによる危険度評価が下降傾向にあるのを当て込んでなのか、念のためなのかはわからないが、ホルニー広場でクリスマスマーケットの準備が始まった。ただ準備中の出店の数は、ここ数年の無駄に多かったのと比べると、かなり少ない。昔の小ぢんまりとした控えめなクリスマスマーケットが戻ってくるのだとしたら嬉しい。
 ドルニー広場にまで会場を広げて店の数を増やしていたとはいっても、クリスマスならではという商品を売る店は少なく、同じような店がいくつもあることがあったし、クリスマスならではと言えなくもないお酒であるプンチを販売する店の数が多すぎて、しかもその多くが意味不明な形容詞をつけていて興ざめだった。フランスのとかスウェーデンのとか言われても、本当にその国で飲まれているプンチなのか確証はない。そもそも他の国でもプンチなんて飲むのか?

 今年は、屋外での飲酒が禁止されているので、プンチの出店も出ないだろうと思っていたら、出店ではなくて、ホルニー広場の近くの店が持ち帰り用の窓口でプンチの販売を始めていた。うちのは子供向けのアルコール分の入っていないプンチじゃないかと言うのだけど、チェコ人がそれで満足するかなあ。その場で飲むのではなくうちに持って帰ってから飲む用に販売しているという名目で酒入りを売っているんじゃないかと疑ってしまう。
 ホルニー広場にはすでにクリスマスツリーとなる木が運ばれてきて立てられているが、今年は例年と違って飾りの点灯式は行われないらしい。経済的にはクリスマスマーケットが盛大に行われ、たくさんの買い物客で賑わうほうがいいのだろうけど、今年は無理そうだ。一週間でも二週間でもクリスマス前に、すべてのお店の営業が再開されることを望むだけである。オンラインでの買い物が増えているとは言っても、すべてを補えるわけではないし、コストの問題でオンラインショップには手を出していないところも多いはずだしさ。

 クリスマスと大晦日の夜中の花火を禁止することができたら、政府の規制を高く評価してもいいかな。気がついたら花火で新年が来たことに気づくなんてのは避けたいし。それから、はた迷惑な屋外の公共の場での飲酒、喫煙は通年で禁止してくれないものだろうか。アルコールの臭いと煙草の煙の充満した広場を歩くのは苦痛でしかないし。
2020年11月28日20時。












2020年11月29日

形容詞のまとめ(十一月廿六日)



 昨日の記事で形容詞について基本的なこと(だけじゃないかもしれないけど)は、ほぼ書いてしまったので、まとめのための記事のリストを作っておこう。ちょっと疲れがたまっていて、頭を使いたくないというのも、手抜きに走る理由である。


形容詞の話 
 形容詞についての基本的な情報。硬変化と軟変化の形容詞。硬変化の形容詞が1格で取る語尾が名詞の性と単複によって変わることなどを記した。男性名詞の活動体の複数に付く場合に起こる子音交代についてもある程度丁寧に説明した。


形容詞格変化単数 
 形容詞の格変化のうち、単数の名詞に付く場合を説明したもの。硬変化だけでなく軟変化も一緒に取り上げた。三性まとめて表にする能力はないので、硬変化については、男性、女性、中性、それぞれ別々に表のようなものにして、解説を加えている。軟変化は男性だけ表にし、女性と中性は言葉での説明で済ませた。


形容詞格変化複数 
 今度は複数である。硬変化については、男性の場合の表と、女性と中性をまとめた表の二つを掲げた。三性共通の形が多いので、三つに分けることはしなかった。軟変化は7格すべて三性共通のため一つの表にまとめてある。短語尾形についても簡単に書いてあるじゃないか。昨日書いたことと同じようなことも書かれている。まあ仕方がないか。


形容詞短語尾形 
 形容詞の短語尾形について改めて少し詳しく書いておいた。以前簡単に書いたのと大差はないといわれればそれまでだけど、短語尾形についてはそれほど書くことがないのだと言い訳しておく。


形容詞比較級最上級1 
 形容詞比較級最上級2 
 形容詞を使う場合に避けて通れない比較級と最上級の作り方の話である。子音交代を起すものや、例外的な特別な形になるものまで取り上げてある。特別な形になるものは、頻繁に使うものが多いので頑張って覚えるしかない。個人的にはこの記事では、枕の部分が一番気に入っている。


形容詞を副詞にする方法1 
 形容詞を副詞にする方法2 
 副詞のまとめにも入れるけれども、ここにもおいておこう。形容詞を副詞にする、日本語的に言えば連用形にする方法をまとめたものである。ある程度規則的に作れるけれども、例外が多いのは比較級、最上級の場合と同じ。また二つの形容詞をつないで一つにする方法についても最後に触れておいた。


地名と形容詞の関係 
 コメンスキーの名字から、地名から作られる形容詞について考えたもの。ここではチェコの地名から作られる形容詞について解説してある。形容詞の作り方の説明その一である。


形容詞と地名の関係2日本 
 では、日本の地名からはどのようにして形容詞が作られるかについて説明したもの。勝手に子音交代を起してくれるから、ルールを知らないと形容詞を聞いてももとになる地名がわからないなんてことが起こりかねないのである。


形容詞の作り方1 
 名詞から作られた形容詞について、その作られ方をいくつか説明した。


10形容詞の作り方2 
 形容詞の作り方3 
 こちらは動詞がもとになって作られた形容詞の話である。いくつかの作られ方があって、それぞれ意味が違う。また動詞の中でも不完了態の動詞からしか作れないものもある。


11所有形容詞@ 
 所有形容詞A 
 所有形容詞B 
 チェコ語の形容詞の中には、人を意味する名詞から作られる所有形容詞というものが存在する。その作り方と、格変化を説明したもの。所有形容詞の格変化は、形容詞の硬変化と名詞の格変化が混ざったようなものなので、格変化表には所有形容詞と名詞を組み合わせて使用した。


12所有形容詞C 
 ここでは実際の使い方を実例を挙げて紹介した。大事なのは人を表す言葉が、例えば姓名などのように二つ以上の単語からできている場合には、所有形容詞は使用できず、二格にして名詞の後ろに置かなければならないことである。また形容詞型の名詞からは、所有形容詞は作れない。


13 チェコ語の疑問詞3 
 チェコ語の疑問詞4 
 チェコ語の疑問詞8 
 チェコ語で使われる疑問詞のうち、形容詞型のものを取り上げた。

14チェコ語の疑問詞10 
 形容詞と組み合わせて使う疑問詞「jak」の使い方について書かれたもの。

番外 チームの異名の不思議
 サッカーチームの選手たちの呼ばれ方に形容詞がしばしば登場することが書かれているので、ここに一緒に並べておく。


 以上が形容詞について書いた記事のすべてかな。関係代名詞の「který」については、形容詞型ではあるけれども、省略した。
2020年11月27日20時。









2020年11月28日

形容詞短語尾形(十一月廿五日)



 動詞の受身のところでちょっとだけふれて放置してしまった形容詞の短語尾系である。実は一部を除いてそれほど使うものではなく、書けることもそれほど多くはないのだけど、形容詞についてまとめようと思ったら、触れないわけにはいかない。ものによっては動詞の受身形なのか、形容詞の短語尾形と解釈するべきなのかわからないものもあるのだけど、原則として動詞「být」とともに述語として使用するという点ではどちらも同じだから、あまり気にしなくてもいい。

 形容詞の短語尾形は、硬変化の形容詞の語尾の長母音を取り去って、主語の性、単複に合わせて、動詞の受身形と同じ短母音の語尾をつけてやるだけである。さらにわかりやすく言えば、副詞とされる「rád」と同じ語尾と言ったほうがいいかもしれない。考えてみれば「rád」も副詞の癖に、主語に合わせて形を変えなければならないという不思議な言葉である。
 念のために繰り返しておけば、単数が主語の場合には、男性であれば語尾なし、女性は「a」、中性は「o」をつけ、複数の場合は、男性活動体は「i」、不活動体と女性は「y」、中性は「a」をつけることになる。文にせずに、形容詞の短語尾形だけを使うときには、中性単数の「o」をつけた形を使う。

 この短語尾形で一番よく使う形容詞は、「hotový」だろうか。「できあがった/完成した」という意味の形容詞なのだが、作業が終わったときに、「hotovo」と独り言のように言ってしまうことも多い。また、「もうできた?」なとと質問するときにも、中性単数の形を使って、「Už je hotovo?」だけではなく、動詞「mít」を使って「Už máš hotovo?」と言うこともある。
 もちろん、主語を据えて、「Večeře je už hotova(夕食はもうできたよ)」と言っても間違いではないはずなのだが、この形容詞の短形というのは、どうして古い印象を与えてしまうので、「Večeře je už hotová」と形容詞の長母音の語尾を使ったほうが、少なくとも教科書で学んでチェコ語を勉強した人間には、自然に感じられる。さらに言えば、動詞の受身形を使いたくなる。たとえば「Večeře je už připravena」とか、「Večeři máme už uvařenou」とかである。

 以前、チェコ語を勉強し始めの頃、チェコ人の知り合いに、「Já sú zvědav」と言われてわけがわからなかったことがある。当時はまだそれほどチェコ語に詳しくなかったから、「sú」が「jsem」のモラビアの方言であることも、「zvědav」が形容詞の短語尾形であることもわからなかったのだ。ちなみに「zvědavý」は、「知りたくてたまらない/好奇心にあふれる」という意味である。
 翌日だったかに、師匠に質問したら、「zvědav」は、「zvědavý」の古い文語的な、書き言葉的形なので、方言であるつまりは口語的表現である「sú」と一緒に使うのはちょっとなあという説明が帰ってきた。師匠は、チェコ語を勉強している外国人に、こんな形もあるよと教えるために、文語的な短語尾形を使ったんじゃないのかなんて推測していたけど、ならば「sú」を使ったのは方言を教えるつもりだったのだろうか。

 たまに使われているのに気づくものとしては、健康、病気に関する形容詞があって、「健康な」という形容詞「zdravý」が短語尾形では「zdráv」と長母音が出てくる。命令形を使った「Buďte zdráv」なんてのを、耳にすることがある。一方「病気の」という意味の「nemocný」は「nemocen」となる。語尾のない男性単数では出没母音の「e」が出るのだが、語尾をつけると消えてしまうので、女性単数は「nemocna」という形になる。

 形容詞の短語尾形にはこのぐらいしか書くことがないのである。形容詞に関してはこれで終わりかな。形容詞から名詞、動詞を作る方法というのもあるけど、これはまた機会を改めることにする。
2020年11月26日23時。









タグ:形容詞

2020年11月27日

阿呆はANOのみにあらず(十一月廿四日)



 十月下旬に、就任して一月ほどだったプリムラ厚生大臣が、辞任に追い込まれたのは、営業が禁止されているはずのレストランで、ANOの副党首だったファルティーネク氏と会合を持ったことが原因だった。レストランなどの飲食店の閉鎖を決定した人間が、自らルールを破るとはどういうことだという批判が、野党だけではなく、与党内からも巻き起こったのだった。
 もう一方の主役であるファルティーネク氏も、あちこちから批判を受けて、下院のANOの会派の長と、ANOの副党首の役職を辞任したんだったかな。辞めたのは前者だけだったかもしれないが、プリムラ氏とは違ってあっさり辞任していた。ただ、その後、逃げるように外国に休暇に出かけ、一般の国民に外出の制限を科したばかりだっただけに、バビシュ首相からも批判されていた。

 これで終わっていれば、ANOの政治家、政治家以外でもANOの選んだ大臣は、国民の事を無視して好き勝手なことをしているという結論になって、反バビシュの野党勢力にとっては、万々歳だったのだろうけれども、ここは流石のチェコである。そんな簡単でつまらない結論で終わることはありえないのである。

 まず、ANOに続いて、政治家というものが如何に自分を特別視し、国民に対する規制がおこなれていても自分はその対象にならないと考えているという事実を明らかにしたのは、TOP09の実質的なリーダーであるカロウセク氏だった。二週間ほど前のことになるが、プラハの持ち帰り用の窓口だけで営業していたレストランの中に入っていって、店主と談笑しながらビールを飲んでいたらしい。
 カロウセク氏は長年の友人の経営するレストランに昼食を買いに来たついでに、店の中に入れてもらって話をしながらビールを飲んだだけだとか語っていたと記憶するが、この時期は仕事と買い物以外で外出することが禁じられており、週末などに会いにいっていいのも家族だけという制限がついていたはずだから、この言い訳は通用しない。結局開き直ったような謝罪のコメントをして幕引きとしていた。

 実は、最初にカロウセク氏が政府の規制に違反するような行動を取ったというニュースを見たときには、意図的に、バビシュ政権を批判するために敢えてやったのかと期待したのだが、そんなことはなかった。この人も口ではえらそうなことを言うけれども、結局つまらない既成の政治家の一人に過ぎなかったのである。カロウセク氏とバビシュ首相は、ことあるごとに対立して犬猿の仲とは言われるが、いわゆる同属嫌悪という奴で、本質的には似ているのではないかと見ている。カロウセク氏のほうが政治家としては洗練されているけれども、それがいいことで有権者の支持につながるとは限らない。

 続いて愚行をさらしたのは、カロウセク氏の場合と違って、自らSNSでさらしたのは、キリスト教民主同盟の党首でオロモウツで反バビシュの旗を振り続けているユレチカ氏である。明らかに自宅ではない、飲み屋かどこかで誇らしげにビールに口をつけようとする自分の写真をSNSに掲載したらしいのである。これも抗議のために意図的にやったというものではなく、問題にされていることがわかるとすぐに謝罪のコメントを出していた。
 プリムラ氏や、カロウセク氏のようにマスコミにすっぱ抜かれたというのならまだわかるけれども、これでは、自分がバイト中にアホなことをやるさまをSNSで公開する日本のアホ学生と同じレベルではないか。キリスト教民主同盟、こんなのが党首で大丈夫か? この人オロモウツ地方の地方議会の選挙でも当選しているはずなんだけど、心の底からやめてほしいと思う。

 ANOとバビシュ首相がどんなに駄目っぷりを示しても、批判する層は急進化するものの、一定の支持を得続けている理由のひとつが、この既存の政党の政治家たちの体たらくにあるのである。バビシュ首相から反バビシュのメディアだとして批判されることもあるチェコテレビですら、プリムラ厚生大臣には辞任を求めておいて、自分たちは自らを罰するのに謝罪しかしなかったなんて皮肉を言われていた。
 だから、ANOの次は海賊党だと確信しているのだが、ANOの劣化が予想以上に早いのでどうなることやらである。来年の下院の総選挙で、市長連合ことSTAN党と選挙協力をすると言い出したのも、期待よりは不安のほうが大きい。
2020年11月25日11時。









2020年11月26日

危険度カテゴリー4(十一月廿三日)



 先週の金曜日に、チェコ国内の感染の危険度を示す指数が一週間75以下のカテゴリー4相等だったことで、今日からチェコ全体がカテゴリー4となり、それに伴って規制が一部緩和された。このカテゴリー分け、20ごとかと思ったら、4と5だけ違っていて、境界が75、つまり4は60から75、5は76から100となっている。
 犬システムが発表された時点では、国全体は70で、一部の地方で75を越えているところがあったのだったか。それが全国的に75以下に下がり、一週間その状態が続いたことで、金曜日に政府の会議で警戒レベルをカテゴリー4に下げることが決定したのである。そして、現在では数値がカテゴリー3に入るところまで落ちているので、これが金曜日まで継続した場合には、来週から更なる規制の緩和が行われる可能性もある。

 とまれ、警戒レベルが4になったことによる規制の変更としては、夜間の外出禁止が21時からだったものが、2時間短縮されて23時からになった。同時に営業が許されているスーパーマーケットやレストランのお持ち帰り用窓口も23時までは営業を続けてもいいことになった。よくわからないのは23時まで営業している店舗で買い物をして帰る途中に23時を過ぎてしまった場合に、外出禁止に違反したことになるのかどうかである。従業員は、仕事帰りということで例外扱いされるようだけどさ。

 それから、犬システムに記載があったかどうか記憶にないのだが、銃や銃弾などを販売する銃砲店の営業再開が許可された。これは、秋の狩猟期が始まって猟師たちが使用して足りなくなった銃弾などを補充できないという問題への対策らしい。特に今年はまた、ドイツ、ポーランドなどでアフリカブタコレラが、野生のイノシシの間で流行し始めているらしく、チェコでも増え続けるイノシシの数を減らす必要があるため銃砲店の再開店が必要なのだという。
 しかし、テレビのニュースで登場した買い物客は、猟師などではなく、射撃を趣味とする人で拳銃を購入して、射撃場の営業再開が待ち遠しいと語ってた。考えてみればチェコの猟師というのは個人個人で活動しているのではなく、猟師会のような組織で活動しているのである。それなら組織から銃砲店にまとめて発注すれば、納入業者扱いになって特に開店させる必要はないような気もするのだけど、銃好きの人たちの運動に首相か、大臣が心を動かされたかな。

 意味がわからない営業再開の許可としては、ペットサロンも挙げられる。ドッグフードなどとペット向けの食品を扱うペットショップが営業を続けているのは、人間にとっての食料品店だと思えば理解できなくもない。しかし、ペットの見た目をよくするためのペットサロンの営業を再開させる必然性はどこにも見えない。どうせペットを集めてのイベントなど行なわれないし、他人の家に連れて行って自慢するなんてこともできないのだから、見た目の修正など不用だろうに。
 人間の見た目を修正するための床屋や美容院とは違って、人と人の接触が少ないから、感染を広げる可能性は低いというのが、その再開許可の理由らしいけれども、飼い主がペットサロンまでペットを連れて行かなければならないことを考えると、大差はないような気がする。帰省が導入された時点で、例外として営業の継続が認められていたのかもしれないけど、チェコの政府のやることにはよくわからんといいたくなることが多いのである。

 こんな状況で、閉店を余儀なくされた小売店の中には、同じような商品を扱っているのに、自分たちだけが営業を禁止されるのは不公平だとして裁判を起こそうとしている人たちがいる。例えば、衣料品や、靴、書籍などを販売する専門店は、営業禁止の対象になっているが、これらの商品を販売する大型スーパーは、入店人数に制限がかけられているとはいえ、規制を受けることなく営業しているのである。
 スーパー内の服の販売が問題ないのであれば、衣料品店での服の販売も問題ないはずだというのが、専門店側の意見である。同じようにスーパーで手に入るものでも、ペット用品に関してはペットショップの営業が許可されているというのも不公平感を煽るのだろう。ネットショップで購入した商品の受取所を兼ねている店舗でも、店内に客を入れることはできても、自分の店の商品は販売できないと言うよくわからないことになっているし、小売店の人たちが不満を抱えるのも理解できる。

 チェコの人が命をかけるようにプレゼントを購入するクリスマスが近づいていることを考えると、営業中の店の数が少なく、店の前に長い行列ができてしまうことが予想される。それなら、多くの店の営業を再開させて客を分散させたほうが、感染の危険は減るような気もする。政府としては意地でもクリスマス商戦に向けて、11月末、もしくは12月初頭に小売店の営業再開を目論んでいるようだから、心配することもないかな。
2020年11月24日17時30分










posted by olomoučan at 07:57| Comment(0) | TrackBack(0) | チェコ

2020年11月25日

ハンドボール女子ヨーロッパ選手権(十一月廿二日)



 ハンドボール界では、世界選手権とヨーロッパ選手権が、交代でそれぞれ二年に一度行われ、どちらも女子の大会は12月、男子は1月と開催時期も固定されている。今年の12月は、女子のヨーロッパ選手権が行われ、来年の1月には、エジプトで世界選手権が行われることが決まっており、チェコはどちらの大会も出場権を確保している。準備も進んでいて、1月に大会のある男子も35人の代表候補選手が発表されている。選手が欠場を余儀なくされる可能性が例年以上に高いため、多めに選手を発表しておいて、最終的に人数を絞る計画のようだ。

 その12月から始まる女子の世界選手権だが、当初の予定では、デンマークとノルウェーの二国で共同開催されることになっていた。それが、感染状況の悪化が止まらないノルウェー政府がハンドボール協会に大会の開催禁止の通達を出したらしい。チェコは感染状況が最悪で、国内のスポーツイベントを味噌くそ一緒に禁止したときでも、国際大会、国際試合だけは例外扱いをして、テニスの大会や、サッカーのヨーロッパリーグの試合は開催したのだが、ノルウェーはそういう配慮もしなということのようだ。
 そういえば、ノルウェーは先日サッカー代表も感染者を出して困ったことになっていたが、そのネイションズカップの試合の前に計画されていたイスラエルとの親善試合を中止したんじゃなかったか。あのときはイスラエルの感染状況を見てノルウェーがイスラエルからの選手の入国を望まなかったのだと思ったのだが、実際は国内の感染状況の悪化が理由だったのかもしれない。同じスカンジナビアの国でもスウェーデンがかなり緩やかな対策をとっているのとは対照的である。

 もう一方のデンマークのほうは、現時点では開催は禁止されていないようだが、もともと二国で開催する予定だったものを、開幕まで半月あまりの時期に、単独開催に変更することが可能なのだろうか。いや、例年であれば、大会の会場となる体育館を押さえたり、チームの宿舎となるホテルを確保したりすればいいだけだから何とかなりそうだが、今年はそれに加えて。感染症対策が求められるのである。
 ノルウェーが開催から手を引くことが決まった後、先週の11月17日には、ヨーロッパハンドボール連盟がデンマークのハンドボール協会が単独開催に踏み切るかどうかを発表する予定だったらしいが、決定は先送りされた。週末までにという話も守られず、今日になって開催に向けて準備を進めているというアナウンスが、ヨーロッパ連盟から出されただけだった。デンマーク政府からの許可待ちだという話もある。

 チェコの女子代表は、すでに西ボヘミアのヘプで直前の強化合宿に入っている。ここで一週間ちょっと集中的に練習をしてからデンマークに移動する予定だという。もともとは、強化試合としてスイス代表との試合が計画されていたが、チェコに入国できる状況にないため中止になったらしい。久しぶりにチームとして集まって最初の試合が、本戦の初戦というのはなかなか大変そうである。他の出場国も同じような状況に追い込まれているのだろうけど。
 また今年のヨーロッパ選手権に出場の可能性のある選手や、チーム関係者には、大会初日の半月前から、三日に一度の割合で検査を受けることが義務付けられているらしい。正直な話、チェコのハンドボール協会の予算が心配になるのだが、これぐらいのことをしないと、大会の開催が認められないのが現実なのだろう。本当に徹底するなら毎日一度、もしくは朝晩の二度行うのが理想なのだろうけど、予算との兼ね合いでこうなったのかな。

 月曜日になって、今年のヨーロッパ選手権はデンマークが単独で開催することが決まったというニュースが流れた。この大会も、どこが優勝するとか、チェコが何位にはいるとかいう結果よりも、無事に開催されることが一番重要な大会になるのだろう。チェコテレビでは中継されないようだけど、結果だけでも追いかけて行きたいと思う。
2020年11月23日23時。











2020年11月24日

形容詞の作り方3(十一月廿一日)




C末尾の「t」を「cí」に変える
 これまでの三つとは違って、軟変化の形容詞を作ることになる。この方法で作られた形容詞は、「〜するために使う」ことを意味する。この形容詞化も使える動詞は限定的なので、外国人としては、一般的に使われているものを覚えて使うのがせいぜいである。覚えておいたほうがいいのは、原則として不完了態の動詞から作られるということだろうか。これもまず比較的よく使われる例を挙げておく。

・šít → šicí 縫うための
・psát → psací 書くための
・prát → prací 洗うための
・přijímat → přijímací 受入れるための

 一つ目の「šicí」は、機械を意味する言葉と組み合わせて、「šicí stroj」で、縫い物をする機械、つまりはミシンという意味になる。二つ目も同様に「psací stroj」でタイプライターを意味することになる。残念ながらこちらではワープロは一般的ではなかったので、「psací program」でワープロソフトということにはならないようだ。
 三つ目は洗剤を表す言葉に使われる。「prací prostředek」というのだが、「prostředek」は、「真ん中」という意味以外に、手段や方法を意味することがあるのである。ちなみに別の動詞から作った「čisticí prostředek」も洗剤を意味するが、「prací prostředek」が洗濯に使う洗剤なのに対して、こちらは掃除に使う洗剤のことである。

 最後は、「přijímací zkouška」という組み合わせでよく使われる。いや複数で「přijímací zkoušky」にするかもしれないけれども、受入のための試験、つまりは入試のことである。面接だと「přijímací pohovor」なんて言うこともある。入試は「přijímačky」と一語化した形が使われることも多いけれども、ほんらいは動詞から作られた形容詞が基になっているのである。
 他にも「hrací automat(スロットマシーンのようなゲーム機)」、「odbavovací hala(空港の出発手続きをするフロアなど)」なんかに、この方法で作られた形容詞が使われている。


D三人称複数の変化形に「cí」をつける
 この形容詞も軟変化で、不完了態の動詞からしか作れない。前の形容詞化と違うのは、府完了態の動詞からであれば、ほぼ間違いなく作れることである。「se」のつく動詞の場合には、「se」も一緒に形容詞化するというのも覚えておいたほうがいい。意味は「〜している」。

・jít → jdou(過去) → jdoucí(形容詞)
・vracet se → vracejí se(過去) → vracející se(形容詞)

 一つめの「jdoucí」は、副詞的な「kolem」とともに、「kolem jdoucí člověk」という形で、「そばを歩いている人」という意味で使われる。「člověk」が省略されて、「jdoucí」が名詞として使われているように見える例も多い。このように、追加される副詞的なものが一つの場合には、前から名詞にかけることも可能だが、数が増えると後からかけることが多い。関係代名詞を使わない分、日本人には楽である。ただ「,」で区切る必要があるのかどうか不安になるので、普通は動詞から使った形容詞だけで前からかけることにしている。昔「Je poměrně hodně Japonců umějících alespoň trochu česky」なんて文を作ったことはあるけどさ。

 二つ目は、サッカーなどのスポーツの中継で、自陣に戻ろうと走っている選手を形容するのに使われる。ディフェンスの選手につけて「vracející se obránce」とすることが多いかな。ハンドボールの場合には、退場から復帰しようとする選手とか、キーパー抜きで攻撃をしたあと、ゴールに戻ろうとするキーパーなんかにも使うし、怪我や病気などから仕事に復帰しようとしている場合にも使えるかな。
 この手の形容詞、もしくは名詞が使われているものとしては、ツィムルマンの映画の題名が真っ先に思い浮かぶ。「Jára Cimrman, ležící, spící」。「ležet(横になる)」と「spát(眠る)」という二つの不完了態動詞から作られた形容詞が後ろからかけられているのである。名詞的に使っていると考えたほうがいいかもしれないけど。

 ここに上げた形以外にも、動詞が基になって作られたと思しき形容詞はいくつもある。「zajímat se(興味を持つ) → zajímavý(興味深い)」なんかがその例なのだけど、規則性があるのかどうか判然としないのと、同じ形の場合に同じような意味が加わることになるのかよくわからないのとで、取り上げないことにした。いや、師匠に教わったのが、ここに挙げた5つの形容詞の作り方だといったほうが正しいか。
2020年11月22日21時30分。











タグ:形容詞 動詞

2020年11月23日

形容詞の作り方2(十一月廿日)



 続いて動詞から作られる形容詞の話である。こちらもいくつかの作られ方があって、それぞれ意味、使い方が違っている。日本人としては形容詞というよりは動詞の連体形のような印象も持ってしまうのだが、普通の連体修飾節と違って、関係代名詞を必要とせず動詞を名詞の前に置くことが出来るので使えるとうれしいものでもある。文末で述語的に使う場合もあるので、確かに形容詞ではあるのだろうけど。


@受身形に形容詞の語尾をつける
 これについては、動詞の受身のところで簡単に触れたが、基本的な形、つまり男性名詞の単数が主語のときの受身形の末尾の子音「n」、もしくは「t」に硬変化の形容詞の語尾をつけてやればそれで出来上がりである。一部はすでに完全に形容詞として辞書に載せられているぐらいだが、そうでないものでも普通に使われている。
 受身形は、動詞「být」と共に述語として使うだけなので、名詞の前で使う場合には形容詞化する必要があると言ってもいいのかな。

・otevřít → otevřen(受身) → otevřený(形容詞)

 これを例に簡単な文を作ってみると、次のようになる。述語として使う分には、どちらでも意味はほとんど変わらないと思う。

・Okno je otevřeno.= Okno je otevřené.
(窓が開いている)
・Otevřené okno jsem zavřel.
(開いている窓を閉めた)


A過去形に形容詞の語尾をつける
 こちらは受身から作るのとは違って、自分であれこれ作るのは難しい。すでに使われている形容詞を見て、これはあの動詞から作られたのだと理解するのがせいぜいである。チェコ語が母語の人ならある程度自分で考えて作れるのだろうけど、外国人には難しい。とまれ、比較的よく使われる例を3つ挙げておく。

・minout → minul(過去) → minulý(形容詞)
・zalézt → zalezl(過去) → zalezlý(形容詞)
・zasloužit → zasloužil(過去) → zasloužilý(形容詞)

 一つ目の「minout」は「過ぎる」という意味の動詞で。その過去形からできた形容詞は「過ぎた/過ぎ去った」という意味から、「過去の」という意味で使われる。週や月などと共に使うと「過ぎたばかりの」、つまり一つ前の週や月である、先週、先月を意味することになる。
 二つ目の形容詞は、ボサーク師匠のサッカーの中継でよく聞くので覚えてしまったのだが、守備の際に完全に引いてしまって前に出ようとしない様子を「zalezlý」と表現する。動詞の「zalézt」は、大学書林の辞書には「這い込む」という語義が上がっているが、形容詞のほうは一定のエリアに入り込んで出てこない様子を表すのに使うと考えてよさそうだ。となると日本語の引きこもりに近い意味でも使えそうである。

 三つ目は、映画などのタイトルロールで、俳優の名前に付されていることのある「zasloužilý umělec」というのが一番よく見る使い方だろうか。辞書だと「〜に値する」などと書かれているけれども、自らのなしたことによって何かに「値する」場合に使用する動詞である。言い換えれば、「〜に値する業績を上げる」ということで、形容詞形の「zasloužilý」は、「(顕彰されるに)値する業績を上げた」ということになり、「zasloužilý umělec」は「文化功労者」とも言うべき存在なのである。
 他にも、「zemřelý(亡くなった)」「zahynulý(亡くなった)」「pozůstalý(遺された)」など、特に事故や災害に関するニュースでしばしば耳にする言葉の中にも、動詞の過去形が元になったものがいくつかある。ただ、後の名詞が省略されることが一般化して、形容詞というよりは名詞として使われている印象もある。


B原形に「elný」をつける。
 動詞に「el」をつけることで、人を表す名詞を作ることがあるのだが(たとえば「učit(教える)」→「učitel(教える人=先生)」)、さらに「ný」が加わると、「〜することができる」という意味の形容詞になる。これもすべての動詞から作れるというものではないし、動詞によっては、原形ではなく、受身形を利用するなど微妙に形が変わるものもあるので注意が必要である。

・pochopit → pochopitelný 理解しうる
・srozumět → srozumitelný 理解しうる
・číst → čitelný 読める
・přijmout → přijatelný 受入可能な

 この手の形容詞は、「ne」をつけて否定する形で使用することのほうが多いような印象もある。動詞を否定形にした「není přijatelný návrh」よりも、「je nepřijatelný návrh」のほうをよく聞くような気がする。
 最後に一つ覚えておいたほうがいい言葉を上げておこう。動詞「obnovit」は、「nový」という形容詞とかかわりがあって、「新しくする、再建する」などの意味がある。そしてこの動詞からつくられる形容詞「obnovitelný」は、新しくすることが可能ということで、「再生可能な」という意味で使われる。つまり「obnovitelná energie」は、流行で嫌になるほど耳にする「再生可能なエネルギー」を意味するのである。
2020年11月21日22時。












タグ:形容詞 動詞

2020年11月22日

形容詞の作り方1(十一月十九日)



 代名詞に続いて、形容詞について書いた文章をまとめたリストを作ろうと考えて、何を書いたかチェックしていたのだが、一つ大事なことを書き忘れていたことに気づいた。他の品詞から作られた形容詞の話である。形容詞の中には、最初から形容詞というものもあるが、名詞や動詞から作られた形容詞も多く、その作られ方には、ある程度の規則性がある。いくつかはすでに簡単に触れたが、ここで改めてまとめておく。
 まずは名詞から作られる形容詞から。以前名詞から作られる形容詞には軟変化のものが多いと書いたことがあるが、名詞に「-í」もしくは「-ní」をつけて形容詞にすることが多い。もちろん名詞の後ろにそのままつけることは滅多になく、微妙に形が代わることも多いのだが、慣れてくるとある程度は考えなくてもできるようになる。ここまでたどりつくのだ大変なのはその通りだけど、不可能ではない。

 名詞から語尾をつけて形容詞にする場合に覚えておいたほうがいいのは、@末尾に母音がある場合には取り去る。A形容詞化するための語尾をつける子音が、「c」「k」の場合には「č」に変えるなどの子音交代が起こる。B出没子音の「e」がある名詞の場合には、複数二格の末尾の母音を取った形に、形容詞の語尾をつける。C名詞の長母音が形容詞では短母音化する。の4点だが、付け加える語尾によっては適用されないこともある。


@「í」を付ける。
・koza → kozí ヤギの
・kohout → kohoutí 雄鶏の
・kočka → kočičí 猫の
・slepice → slepičí 雌鶏の
・pes → psí 犬の
・lev → lvíライオンの
・pták → ptačí 鳥の

 この形で形容詞を作るのは動物の名前から作るものが多い。ただし、動物の子供を表す名詞には「cí」を付けることがある。「tele→telecí(子牛の)」「kuře→kuřecí(雛鶏の)」などである。


A「ní」を付ける。
・voda → vodní 水の
・kostel → kostelní 教会の
・kniha → knižní 本の
・radnice → radniční 市役所の
・divadlo → divadelní 劇場の
・léto → letní 夏の

 おそらくこれが最も一般的な名詞から形容詞を作る方法である。


B「ový」をつける。
・vlak → vlakový 電車の
・čaj → čajový お茶の
・počítač→ počítačový コンピュータの
・čokoláda→ čokoládový チョコレートの

 この形は比較的新しい、新しく使われ始めた名詞の場合に使う印象がある。いや、「časový(時間の)」なんかもあるから、そうでもないか。


C「ský/cký」をつける。
・lázeň → lázeňský 温泉の
・kuchyň → kuchyňský キッチンの
・učitel → učitelský 先生の
・žena → ženský 女性の
・čarodějnice → čarodějnický 魔女の
・prezident → prezidentský 大統領の

 この形を使うのは、人を表す名詞と地名を形容詞化する場合が多い。「ský/cký」のどちらを使うかは、すでに地名の形容詞化のところで書いたのでそちらhttps://fanblogs.jp/takzolomouce/archive/1185/0を参照。


D「(n)atý」をつける。
・voda → vodnatý 水の豊かな
・hora → hornatý 山がちの
・skála → skalnatý 岩だらけの
・lidé → lidnatý 人口の多い
・vlasy → vlasatý 髪の豊かな
・huba → hubatý 口数の多い

 この形で作られた形容詞は、基になった名詞がたくさんあることを意味する。ただし、どんな名詞でも使えるというわけではない。


F「ovitý」をつける。
・kopec → kopcovitý 丘のような
・pes → psovitý 犬のような
・kočka → kočkovitý 猫のような

 使われることはあまり多くないのだが、動物や植物などの呼び名や、どんな動物なのかを説明するときに使われることがあるので、覚えておくと役に立つ。例えば、日本からヨーロッパに輸出された帰化動物であるタヌキは、チェコ語で「mýval psovitý」、つまり「犬のようなアライグマ」というと思っていたのだが、チェコ語のウィキペディアによると、実は反対で「psík mývalovitý」、つまり「アライグマのような小さな犬」と名付けられているらしい。

 以上で名詞から作られた形容詞のすべてのタイプを網羅しているとは言えないのだが、これぐらい知っていると、チェコ語を読むのも自分で使うのも楽になる。適当に形容詞化してみて、違うといわれたら別の方法を使ってみればいいわけだしさ。そこで日本語はほとんど「の」を使って名詞を形容詞的に使うだけなのになあなんて考えては、チェコ語の勉強はできないのである。
2020年11月20日23時30分。










タグ:名詞 形容詞

2020年11月21日

十一月のサッカーチェコ代表(十一月十八日)



 スポーツのプロリーグの開催条件が緩和され、サッカー、アイスホッケー以外にもいくつかのスポーツのリーグ戦が再開された。そのスポーツのリストの中にハンドボールも入っていたのだが、いつから試合が再開されて、テレビ放送が行われるのか確認するのを忘れていた。その結果、夕方、外の暗さから言うと夜といいたくなる6時半過ぎにテレビをつけて愕然とした。
 カルビナーの監督を務めるブルーナがインタビューを受けていたのだ。内容からすぐに試合直後のものであることがわかり、またしても見逃したかと地団太踏んでしまった。しかも、この試合、カルビナーとドゥクラ・プラハという優勝争いすることが確実なチーム同士の対戦で、結果を確認したら29−26でカルビナーの勝利という接戦だったのである。試合経過もなかなか劇的で、前半いいところがなく最大で10点差附けられていたドゥクラが後半に息を吹き返し、一時は2点差にまで迫ったらしいのである。いやあ残念。

 その代わりというわけではないのだが、夜9時前から行われた、サッカーのネイションズカップの今季最終戦スロバキアとの元連邦対決の試合はしっかり見た。9月に再開した代表の活動も三回目の最後のしあいであるこの試合で今年はお仕舞いとなるのだが、三回目にして初めて、全三試合まともな代表として機能した。問題がなかったわけではないけどさ。

 9月はスロバキアでの試合に勝利した後、プラハの保健所の疫病担当者が代表の活動停止と下位三を命令したため、オロモウツでのスコットランドの試合は、没収試合扱いになるところだった。急遽編成された代理代表チームで試合に出場したものの、急造チームの不利は覆せず、1−2で負けてしまった。
 こんな事態に追い込まれるのはチェコ代表ぐらいだろうと思っていたら、11月のネイションズカップの試合でノルウェーがさらにひどいことになっていた。日曜日のルーマニアでの試合が、感染者発生のために開催できず、没収試合で0−3の敗戦扱いになり、今日のオーストリアでの試合には、9月のチェコ同様代替代表で臨んだらしい。結果は引き分けだったかな。チェコよりはいい結果だったわけだ。

 10月はキプロスで親善試合をしてイスラエルに向かう前に、検査の結果がはっきりせず、ぎりぎりの人数で試合に臨むことになった。念のためにプラハにもどって検査をしたら、監督のシルハビーまでもが陽性という判定が出て、スコットランドでの試合には監督抜きで向かうことになった。この試合にも0−1で負けた結果、チェコに2勝したスコットランドが勝ち点10で1位、スロバキアとイスラエルに勝ったチェコが勝ち点6で2位ということになった。

 チェコは11月のイスラエル、スロバキアとのプルゼニュでの試合で2連勝したとしても、スコットランドが1勝でもしたら、逆転はできないという状況だったのだが、スコットランドがスロバキアとイスラエルでの試合で2連敗してくれたおかげで、イスラエルとスロバキアに勝ったチェコが逆転でグループ1位となり、ネイションズカップのBリーグからAリーグへの昇格を決めた。この結果よりも、試合がちゃんとした代表で監督のもとで行えたという事実のほうが重要な気もするけど。

 もちろん今回の代表の試合も問題がなかったわけではない。最初に先週の水曜日にドイツでドイツと親善試合を行った際には、キーパーとしてパブレンカが出場して大活躍した。試合は0−1での敗戦だったが、パブレンカの活躍と審判のハンド見逃しがなかったらもっと大差で負けていてもおかしくない試合だった。そのパブレンカはドイツでの試合に出場した後、すぐにチームに戻ってイスラエルとの試合には参加しなかった。これはドイツではチェコから入国した場合に隔離が義務付けられているので、それを避けるためらしい。
 ポーランドで活躍して久しぶりに代表に呼ばれたペクハルトは、検査の結果が陽性なのか陰性なのかはっきりせず、念のためにドイツでの試合には帯同しないことになったのだが、その後の検査でもはっきりした結果が出なかったため、結局メンバーに入ることなくポーランドに戻ることになった。他のチームでも陽性判定で出場できなくなった選手はちらほら出ているようなので、大会が開催され続けたこと事態が奇跡的だと言ってもいいのかもしれない。

 無観客とはいえ、スポーツの試合が行われていることはありがたいことである。次こそハンドボールの試合を見るぞ。
2020年11月19日23時。












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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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