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2019年05月11日

地名と形容詞の関係2日本(五月九日)



 日本の地名は、例外を除くと日本語の発音とほぼ同じ形で、チェコ語の表記法に基づいて表記される。例外は東京で「Tokio」と書いて「トキオ」、もしくは「トキヨ」と読む。京都が「Kjóto」で、大阪が「Ósaka」となるように、日本語で読む通りにチェコ語のアルファベットを使って書いてやればいい。気を付けるべき点はジャ行の子音が、「ž」だけではなく、「dž」で書かれることだろうか。

 格変化に関しては、「a」で終わる地名は女性名詞の「žena」と同じ形、「o」で終わるものは中性名詞の「město」と同じ形で変化させるが、それ以外の母音、もしくは長母音で終わる地名の場合は厄介なので、地名の前に一般名詞を付けてそれだけ格変化させることをお勧めする。例えば「Bydlím ve městě Kawasaki(川崎市に住んでいます)」と処理するのである。そのほか、都道府県であれば「prefektura」、地方であれば「oblast」、村であれば「vesnice」となる。
 これさえできれば、日本の地名をチェコ語の中で使用するのに何の問題もないのだが、チェコ語で頻発する地名起源の形容詞も使いたくなるのが、チェコ語学習者の性というものである。幸いなことに、作り方はチェコ語の地名の場合と同じである。ただ日本の地名はほぼすべて母音で終わるから、まず最初に末尾の母音を取ってやらなければならない。

 最初の例外が、すでにチェコ語化している「Tokio」である。末尾の母音を取り去ると「Toki」とさらに母音「i」がのこる。しかも「Tokio」自体の発音が「Tokijo」に近いため、形容詞にする際に「j」が出てくるのである。つまり「Tokio → tokij → tokijský」という経過をたどって、形容詞化される。同じような例としては日本の地名ではないが、アジアが「Asie → asij → asijský」となる。「Asie」をアジエと発音するのも、例外的と言えばその通りなのだけどね。

 他は、とりあえず有名な都市から行くと、京都は「Kjóto → kjót → kjótský」である。ここで気を付けなければいけないのは、「ts」の発音が「c」と同じになることで、京都の形容詞形は「キョーツキー」と発音しなければならないことである。
 大阪は母音を取ると「k」で終わるので、「Ósaka → ósak → ósacký」と「c」が出てくるのがちょっと特殊である。だから福岡、川崎なんかも同じ形になる。ちょっと悩むのが「ガ」で終わる地名で、母音がなくなると発音が無声化するから、大阪と同じと考えていいのかな。例えば佐賀は、「Saga → sag → sacký」だろうか、それとも「Saga → sag → sagský」だろうか。
 広島からできる形容詞が「hirošimský(ヒロシムスキー)」、長野が「naganský(ナガンスキー)」、札幌が「sapporský(サッポルスキー)」となるのは、問題ないだろう。千葉と神戸が「čibský」「kóbský」という表記になるところまではよくても、発音がそれぞれ「チプスキー」「コウプスキー」になるというと首をかしげる人もいそうだ。

 難しいのが仙台、関西などのように「ai」で終わるもの、福井のように「ui」で終わるものである。チェコの地名にないパターンだけど、ここは盆栽が「bonsaj」、侍が「samuraj」となる例に倣って末尾の「i」を「j」に見立てて「sendajský」「kansajský」「fukujský」になると見る。
 長母音「ó」「ú」で終わる北海道や九州なんかはどうするのがいいのだろうか。長母音で終わる地名というと、プラハのレトナーや、ベセリーなんかがあるけれどもあれは形容詞形の名詞で、「ó」「ú」で終わるものではない。北海道から「hokkaidský」、九州から「kjúšský」だろうか。悩むところである。
 最後にお手上げでどうしようもない地名を挙げておこう。それは一音節の地名で、具体的に思いついたのは三重県の津市なのだけど、原則に基づくと「Cu → c → cký」となるはずなのだが、さすがに「cký」だけでは、意味不明になりそうである。

 とまれ、この地名から形容詞を作るのは、チェコ語には珍しく例外が少ないので、規則さえ覚えてしまえば、いくらでも応用が利く。ただ問題は、もとになる地名を知らない人には形容詞を使っても理解してもらえないことである。逆に言えば地名さえ知っていれば理解してもらえるわけだから、うまく使えるとチェコ語ができると思ってもらえるはずである。
2019年5月10日24時。











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