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2017年10月09日
レシート宝くじ3(十月六日)
参加者としての登録が終わったら次は、レシートの登録である。そのページ行く前に、もう一度ルールの書かれたページに戻ろう。
https://www.uctenkovka.cz/jakhrat#pravidla
上から三番目の項目としてレシートに印刷された登録に必要な情報の説明がなされている。ダミーのレシートで黄色で強調されている部分が必要になるようだ。
一番上の「DIČ」は、税金IDナンバーとでもいうべきもので、納税の義務を有する法人、個人事業主などが税務署に納税者として登録されたときに与えられる識別のための番号である。この番号は、消費税関係の処理にも使われるのだが、レシート、領収書などの書類には必ず記入されることになっている。チェコ国外のEU内でも使用できるように番号はアルファベット「CZ」で始まることになっているようである。
ちなみに、「DIČ」の前にある「IČ」は「IČO」と書かれることもあるのだが、法人や個人事業主、それに非営利団体などに振り分けられているIDナンバーである。だから、納税の対象となっている場合には、番号が二つあるということになる。レシートも含めて、請求書や領収書なんかの書類には、必ずこの番号が記されることになる。
次に黄色くなっているのは、日付と時間である。ということは、レシートを登録してくじに参加するためには、日付だけでなくて時間も入れなければならないのか。面倒くさいことである。いや、ここで面倒だと考えるような人は、こんなくじには見向きもしないのだろう。
ついでに、その下の品目とその値段が書いてある一番後ろについているABCは、消費税のカテゴリーを示している。チェコではその下のDPHとかかれたところを見ればわかるように、10%、15%、21%の三つのカテゴリーに分かれているが、基本的な税率はCの21%である。日本が消費税10%にするしないで、もめているのを見ると税率低くていいねえと思ってしまう。チェコも昔は食品などが例外的に5%だったんだけどねえ。
さて、次に必要になるのは、買い物の総額である。スーパーなどでは、個々の品物の値段にすでに使わなくなったハレーシュが使われていることが多い。そのため、総額もコルナで終わらす、ハレーシュまで表記されるのだが、実際に支払うときには端数は切捨てか繰上げかで請求されることになる。レシートに表記されるのは、ハレーシュまでの総計なのか、繰上げ処置の済んだ数値なのかわからない。とにかく、レシートの「Celková částka」と書かれているところの数字を書いておけばいい。
その下の黄色い部分は、消費税の処理の仕方の種別を示しているのだろう。普通のもとと簡易化されたものに別れる。それぞれの単語の意味はわからなくても、登録の際には、記入するのではなくどちらかを選ぶことになるだろうから、ここに書かれているものを選べばいい。
次のFIKは、レジのオンライン接続によって財務省のサーバーに送られたレシートのデータに自動で与えられて返送されてくるコード番号らしい。レシート一枚ごとに違うため、この番号があればどのレシートかが判別できるようになっている。その下のBPKも、PKPも同じようにして作成されるコードのようだが、二つも三つも必要な理由はわからない。
ニュースでは、必要なコードは一つだと言っていてから、黄色くなっているFIKとBPKのどちらかを入力すればいいのだろう。それにしても全部ではないとは言っても最初の15の文字と数字を入力しなければならないのは面倒である。携帯のアプリを使えば、いちいち入力しなくてもカメラで読み込ませることができるらしいのだけど、OCRが数字と文字を誤認する可能性もあるのだという。それはそれで面倒である。
賞金額が示された表の下にはビデオも置かれているから、それを見るという手もあるのだが、ここは言葉での説明にこだわらせてもらう。レシートを登録するのに、個人情報を登録せずに、メールアドレスか、電話番号だけを記入するだけで済ませる方法もあるようだ。ただどこかに賞金をもらうためには参加者としての登録が必要だとも書いてあったので、当選した場合には追加で個人情報の登録が求められるのだろう。
とまれ、レシートを登録するページはここ。
https://www.uctenkovka.cz/novauctenka
参加者としての登録を済ませている場合には、ログインしてからになるだろうから、一番上のメールアドレスか、電話番号を記入する欄はなくなるはずである。次は、FIKかBPKのどちらかを入力するのだが、片方に入力を始めたらもう一つの入力欄は消えるようになっている。いくつかの部分に分かれているコードの最初の三つ、もしくは二つの部分を入力することが求められている。全部記入するだけのスペースも用意されているから、全部書き写してもかまわないようである。
その下がレシートに記されたDIČと買い物の総額を入れるところで、もう一つ下は日付と時間である。欄の右端にカレンダーと時計が書かれているから、どちらにどちらの情報を記入するのかは明白である。日付のほうは入力するんじゃなくて出てきたカレンダーから日付を選ぶようになっていた。最後がレシートに書かれている消費税の処理の情報だけど、最初の設定では一般になっているので、レシート上の言葉がBで始まっていたらそのまま、Zで始まっていたら二つ目の丸をチェックすればいい。
最後に一番下の青いボタンを押せば登録終了である。FIKなどの情報に間違いがあったり、記入漏れがあったりすると登録できないこともあるみたいだけれども、それは実際にやってみてくださいとしか言えない。
https://www.uctenkovka.cz/ouctenkovce#prochrat
にあるFAQみたいなところを見ると外国人でも問題ないようである。笑えるのが、質問はチェコ語で書かれているのに、答えの最初の部分だけが、「Yes, You Can」と英語になっていることである。中途半端なことをって、このくじ自体がどうにもこうにも中途半端な気がしていけない。
それから、一人で何枚でもレシートを登録できることが書かれている。ただし、同じ店のレシートは一日に一枚しか登録できないとも書かれているが、この一日は買い物をした日のようである。この制限は登録するレシートを増やすために、一度で済む買い物を何回にも分けて、レジに負担をかけたり他の人を待たせたりすることがないようにという配慮? らしい。
ということで、誰か実際にやってみてその結果を報告してくれないものだろうか。自分でやれと言われれば、その通りなんだけど。
2017年10月7日23時。