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2017年10月08日
レシート宝くじ2(十月五日)
この宝くじは、一ヵ月に一回抽選が行われて当選者には賞金、商品(二等の自動車だけ)が贈られるわけだが、一人一枚のレシートしか登録できないというわけではない。いや、何枚でも登録できるらしい。ただし、同じお店でもらったレシートは一日一枚に限られているようだ。未確認なのが、この一日が、一日に一枚登録できるのか、同じ日付のものは一枚に限るということなのかである。本稿のために、確認していけばいずれわかるかもしれない。
関心のある人は、まずこちらのページを開く必要がある。
https://www.uctenkovka.cz/
財務省ではこのくじのために特別のウェブサイトを開設したらしい。ホームページの左上にある「účtenkovka」というのは、正式名称「účtenková loterie」から作られた略語、恐らく今回新たに作られた言葉である。スロバキアで使っているものをパクッた可能性はあるけれども。
ぱっと見ただけでわかるのは、このくじの登録が10月1日に始まったことと、11月15日に最初の抽選が行なわれることである。それから、一等の賞金が百万コルナで、自動車を筆頭に他にもいろいろな賞がありそうだということである。
どんな賞があるのか確認してみよう。ページの上のほうに「JAK HRÁT」と書かれているところがあって、そこにカーソルを合わせると、三つの選択肢が出るが、そのうちの一番上の選択肢を選ぶと、
https://www.uctenkovka.cz/jakhrat#pravidla
というページが開く。上のほうにあるルールは後回しにして賞金額を確認するためには、ページの下のほうまで行かなければならない。見ればわかるように一等が100万コルナ、二等が自動車、以下賞金が並んで、一番下の八等は100コルナで、2万人が獲得できるようである。
賞金総額は、500万コルナということになる。それに自動車を50万コルナぐらいと見積もれば、一年間の経費は、賞金賞品だけでも6千6百万コルナぐらいだということになる。日本円にして3億円から4億円、ここまで経費をかける必要があるのか疑問である。こういうただでお金がもらえる可能性のあるものが好きなチェコ人は、多いから一度始めて定着してしまえば、政権交代しても簡単には廃止できないと言う計算も働いているのかもしれない。くじが残る以上、レジのオンライン接続も廃止することはできないのだから。
ページの上のほうに戻って、ルールを読んでみようか。まず参加者の制限として18歳以上であることが記されている。チェコでは酒も煙草も選挙権もすべて18歳からというのが、ルールになっているが賭け事も同様なのである。日本も選挙権と自動車免許だけ18歳などという中途半端なことはしないで、全部18にして成人年齢も18にしてしまえばいいのに。
次の項目は、参加者としての登録である。登録することで「口座」(アカウントとは言いたくない)を開設することができる。毎月15日の抽選のあとに、当たった場合にはどのレシートが何等に当たったのかが確認でき、賞金の受け取りの方法を選ぶことができる。ただし、10万円以上の賞金は、銀行振り込みとなるので、その場合には銀行口座の情報も記入する必要がある。
登録はこのページから
https://www.uctenkovka.cz/registrace
一番上の「?」のついている項目は、ユーザーネームで、このくじに関しては本名ではなく、メールアドレスか、メールアドレスを登録しない場合には電話番号をユーザーネームとして使うことになるようである。アステリスクのついている項目は入力必須なのかとも思えるが、この説明を見るとメールアドレスは入れなくてもよさそうである。
その下は、まず名前、その右側は名字を記入するところである。その下のメールアドレスと電話番号はわかるだろう。その次は、生年月日であるが、まず日を数字で記入し、真ん中の月は選択制になっている。数字ではなく言葉で月が書かれているので、わからない場合には一番上の「leden」が一月だから、あとは二月、三月と順番に数えていくだけである。ここまでが個人の情報。
次の項目では、賞金の受け取りかたを選ぶ。最初は銀行振り込みが選択された状態になっているので、そのままにする場合には、銀行口座の番号を記入する必要がある。もう一つの選択肢を選んで登録した場合でも、賞金が10万円以上だった場合には、改めて銀行の口座番号を記入することを求められるのだろう。
もし口座番号を書きたくない場合には、二つ目の丸にチェックを移す。こちらは、チェコでスポルトカというナンバーズみたいな宝くじを運営しているサスカのくじを販売しているところでの受け取りかな。つまり街中のキオスクみたいな売店で受け取れるということである。こちらを選択した場合には、受け取りの際に提示する身分証明書の種類を選択して、その番号を書かなければならない。身分証明書の種類は上から、チェコ人が持つ市民権証カード、パスポート、運転免許証である。このうち日本人が使えるのは、パスポートだけである。番号の形式がチェコと日本では違っていたりすると日本のパスポートでは登録できない可能性もあるかもしれない。
その下はパスワードを設定する項目で、左側にも右側にも同じものを記入しなければならない。右側は確認のための入力になる。その下の二つある四角いチェックボックスは、上は必ずチェックしなければならない。レシート宝くじに必要な限りにおいて記入した個人情報を利用することを認めると言う内容なので、これにチェックしなかったら登録さえできないみたいである。下は、一等が当たった場合に、財務省が連絡を取れるように当選者の個人情報を財務省に提供する許可を求める項目なので、それが嫌な場合にはチェックしないほうがいい。一等なんて滅多に当たるもんじゃないから、チェックしても実害はないだろうけどね。
キリがいいので、今日はこの辺にして、実際のレシートの登録についてはまた明日。
2017年10月6日22時。