アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2019年02月17日

出題予測問題<臨床栄養学>◎老年症候群(褥瘡、嚥下障害)

昨日の問題の解説です。

Q1.先天性代謝異常症とその栄養管理、薬物治療の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)メープルシロップ尿症ーフェニルアラニン制限食
(2)ホモシスチン尿症ー高シスチン食
(3)ガラクトース血症ー高乳糖食
(4)糖原病T型ー炭水化物制限食
(5)先天性副腎過形成症ー副腎髄質ホルモン薬投与
 


【解説】正答(2)
(1)誤り。メープルシロップ尿症では、分岐アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)制限食とする。
(2)正しい。ホモシスチン尿症では、低メチオニン高シスチン食とする。
(3)誤り。ガラクトース血症では、ガラクトース及び乳糖(ラクトース)制限食とする。
(4)誤り。糖原病T型では、低血糖を予防するために高炭水化物食で少量頻回食とする。
(5)誤り。先天性副腎過形成症では、副腎皮質ホルモン薬を投与する。


今日は、「老年症候群(褥瘡、嚥下障害)」の問題です。
褥瘡や嚥下障害に関する問題は、必ず何問か出題されます。
必ず何度も復習をして、内容を理解しておいてください。
具体的な出題のされ方としては、褥瘡だったら褥瘡のできやすい部位、予防対策、必要な栄養素について等、
嚥下障害であったら、口に食物を入れてから飲み込むまでの流れ、誤嚥しやすい食品やしにくい食品等
(これは高頻度で出題されます。)でしょうか。

Q1.嚥下に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)嚥下の準備期は、食物を認知する段階である。
(2)不顕性誤嚥とは、むせを主症状とする誤嚥をいう。
(3)のどのアイスマッサージは、口腔ケアを目的とする嚥下訓練である。
(4)嚥下造影検査(VF)では、咀嚼状態や食塊形成を評価できる。
(5)改訂水飲みテストでは、100mLの白湯を飲み干すのに要する時間を測定する。
 



Q2.褥瘡に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)骨盤骨折は、褥瘡発生の危険因子である。
(2)悪性腫瘍は、治癒を遅らせる危険因子である。
(3)十分なn-6系多価不飽和脂肪酸の摂取が必要である。
(4)ブレーデンスケールのスコアが低いほど、褥瘡発生率が高まる。
(5)体圧分散マットレスの利用は、予防に有効である。
 



Q3.老年症候群に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)誤嚥の予防では、顎を上に上げて嚥下する。
(2)経口摂取をしていない場合、誤嚥性肺炎を起こすことはない。
(3)上腕骨骨折は、寝たきりを引き起こしやすい。
(4)仰臥位での褥瘡好発部位は、大転子部である。
(5)フレイル(フレイルティ)では、筋力の低下がみられる。
 



明日解説します。

2019年02月16日

出題予測問題<臨床栄養学>先天性代謝異常

昨日の問題の解説です。

Q1.食物アレルギーに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)診断として最も有用なのは、食物除去試験である。
(2)口腔アレルギー症候群は、新生児・乳児期からの発症が多い。
(3)食物依存性運動誘発アナフィラキシーの主な原因食品は、牛乳である。
(4)牛乳は、加熱処理によりアレルゲン性が減弱する。
(5)卵アレルギー患者は、卵殻カルシウムを含んだ食品を摂取できる。
 


【解説】正答(5)
(1)誤り。診断として最も有用なのは、食物経口負荷試験である。
(2)誤り。口腔アレルギー症候群は、幼児期から成人期に発症する。
   口腔アレルギー症候群とは、主として花粉の経気道感作を受けた人が、
   その花粉抗原と交差反応する生の果物や野菜を摂取した時に、
   口腔咽頭粘膜で症状が誘発されるものをいう。
(3)誤り。食物依存性運動誘発アナフィラキシーの主な原因食品は、小麦や甲殻類である。
   食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、特定の食品摂取後に運動することによって
   アナフィラキシーが誘発される病型で、食後2時間以内の激しい運動による発症が多い。
(4)誤り。牛乳たんぱく質の大半を占めるカゼインや小麦たんぱく質は、熱変性を受けにくいため、
   加熱してもアレルゲン性は低下しない。
   なお、鶏卵は、加熱処理によりアレルゲン性が減弱する。
(5)正しい。卵からカルシウムは菓子類に使用されることが多いが、
   ほとんど卵たんぱく質を含まないため、
   卵アレルギー患者でも、焼成、未焼成を問わず摂取可能である。


Q2.食物アレルギーに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)牛乳のアレルゲンは、乳糖である。
(2)ピーナッツは、アナフィラキシーの原因となる。
(3)食物経口負荷試験は、日常生活環境下で行う。
(4)耐性を獲得すれば、再発することはない。
(5)ハイリスク乳児は、離乳食の開始時期を遅らせることで、発症リスクを低減できる。



【解説】正答(2)
(1)誤り。牛乳の代表的なアレルゲンは、たんぱく質のカゼインとβ-ラクトグロブリンである。
(2)正しい。ピーナッツやそばなどは、微量の摂取でアナフィラキシーショック症状を起こし、
   死亡するおそれがある。
(3)誤り。食物経口負荷試験は、アレルギーが確定しているか疑われる食品を単回または
   複数回に分割して摂取させ、症状の有無を確認する検査である。
   食物アレルギーの最も確実な診断法であり、
   確定診断および体制獲得の確認を主な目的として実施する。
   症状出現時に迅速に対応できる体制にあることが必須が、専門医のいる病院で実施する。
(4)誤り。食物アレルギーは、年齢とともに耐性が獲得される場合が多いが、再発することもある。
(5)誤り。ハイリスク乳児に対して特定の食物の摂取開始時期を遅らせることは、
   食物アレルギーの発症リスクを低下させることにはつながらず、推奨されない。


今日は、「先天性代謝異常」の問題です。
先天性代謝異常も一問程度出題される可能性がありますので、学習しておきましょう。
この項目は、疾病と不足しているもの補給するものを暗記しておけば問題が解けます。

Q1.先天性代謝異常症とその栄養管理、薬物治療の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)メープルシロップ尿症ーフェニルアラニン制限食
(2)ホモシスチン尿症ー高シスチン食
(3)ガラクトース血症ー高乳糖食
(4)糖原病T型ー炭水化物制限食
(5)先天性副腎過形成症ー副腎髄質ホルモン薬投与
 



明日解説します。

2019年02月15日

出題予測問題<臨床栄養学>食物アレルギー

昨日の問題の解説です。

Q1.貧血とその病態・症状の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)鉄欠乏性貧血ー不飽和鉄結合能(UIBC)低下
(2)再生不良性貧血ー網赤血球増加
(3)溶血性貧血ー血清ハプトグロビン減少
(4)葉酸欠乏性貧血ースプーンネイル
(5)腎性貧血ーハンター舌炎
 


【解説】正答(3)
(1)誤り。鉄欠乏性貧血では、不飽和鉄結合能(UIBC)は増加する。
   血中での鉄輸送たんぱく質であるトランスフェリンと結合できる鉄の総量を
   総鉄結合能(TIBC)といい、未結合のトランスフェリンと結合できる鉄量を不飽和結合能という。
   鉄欠乏時にはトランスフェリンの産生が亢進するので、総鉄結合能、不飽和鉄結合能ともに上昇する。
(2)誤り。再生不良性貧血では、骨髄での造血機能低下に伴い、赤血球、白血球、血小板の減少をきたし、
   網赤血球も減少する。
   網赤血球は、成熟赤血球になる前段階の幼若な赤血球で、
   その測定により骨盤の造血能を推定することができる。
(3)正しい。ハプトグロビンは、ヘモグロビンの輸送たんぱく質であり、
   溶血した赤血球から遊離するヘモグロビンに結合して肝臓に運ぶ。
   溶血性貧血では、溶血の亢進に伴い、ハプトグロビンの消費が増大するため、
   血清ハプトグロビンが減少する。
(4)誤り。葉酸欠乏性貧血では、スプーンネイルはみられない。
   スプーンネイルは鉄欠乏性貧血でみられる。
(5)誤り。腎性貧血は、腎機能の低下によってエリスロポエチンの産生が低下することにより起こる
   貧血であり、ハンター舌炎はみられない。
   ハンター舌炎は巨赤芽球性貧血でみられる。


今日は、「食物アレルギー」の問題です。
食物アレルギーからは最近出題されることが増えていますので、必ず抑えておきたい項目です。
「食物アレルギーに対する栄養指導」についても問われることが多いので、
その視点で学習すると良いでしょう。


Q1.食物アレルギーに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)診断として最も有用なのは、食物除去試験である。
(2)口腔アレルギー症候群は、新生児・乳児期からの発症が多い。
(3)食物依存性運動誘発アナフィラキシーの主な原因食品は、牛乳である。
(4)牛乳は、加熱処理によりアレルゲン性が減弱する。
(5)卵アレルギー患者は、卵殻カルシウムを含んだ食品を摂取できる。
 


Q2.食物アレルギーに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)牛乳のアレルゲンは、乳糖である。
(2)ピーナッツは、アナフィラキシーの原因となる。
(3)食物経口負荷試験は、日常生活環境下で行う。
(4)耐性を獲得すれば、再発することはない。
(5)ハイリスク乳児は、離乳食の開始時期を遅らせることで、発症リスクを低減できる。




明日解説します。

2019年02月14日

出題予測問題<臨床栄養学>貧血

昨日の問題の解説です。

Q1.進行したCOPD(慢性閉塞性肺疾患)患者に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)肺の過膨張がみられる。
(2)徐脂肪体重が増加する。
(3)動脈血酸素分圧(PaO₂)は、上昇する。
(4)たんぱく質を制限する。
(5)1回分の食事量を増やして、1日2食とする。
 


解説】正答(1)
(1)正しい。呼吸時の気道抵抗の増大や肺弾力性収縮力の低下によって、肺の過膨張が生じる。
   COPD(慢性閉塞性肺疾患)では、呼気が障害される(息が吐きにくくなる)。
(2)誤り。起動閉塞や肺過膨張による換気効率の低下に伴う呼吸筋酸素消費量の増大のために、
   代謝が亢進する。
   そのため、エネルギー不足により、筋肉量が減少し、徐脂肪体重が減少する。
(3)誤り。肺胞でのガス交換障害により低酸素血症が生じ、動脈血酸素分圧(PaO₂)は低下する。
(4)誤り。徐脂肪体重(筋たんぱく質量)を維持するため、高たんぱく質食とする。
(5)誤り。食後に腹部膨満感や呼吸困難感を訴えることが多いため、1回当たりの食事量を少なくして、
   1日4〜6回の頻回食(分割食)とする。


Q2.呼吸器疾患に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、長期の喫煙歴がある中・高年に好発する。
(2)COPD(慢性閉塞性肺疾患)では、呼吸商が低下する。
(3)気管支喘息の発作は、昼間より早朝に起こりやすい。
(4)気管支喘息の発作時は、β₂刺激薬が有効である。
(5)間質性肺炎では、肺コンプライアンスが上昇する。
 


【解説】正答(5)
(1)正しい。COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、たばこ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで
   生じた肺の炎症性疾患で、進行性かつ完全には可逆的でない気流閉塞を示す。
(2)正しい。呼吸商は、体内で栄養素が燃焼したときに消費した酸素量に対する
   排出した二酸化炭素量の割合(CO₂排出量/O₂消費量)である。
   糖質の燃焼割合が増加すると値は1.0に近づき、脂質の燃焼割合が増加すると0.7に近づく。
   COPDでは、栄養障害により脂質の燃焼が亢進するため、呼吸商が低下する。
(3)正しい。気管支喘息の発作は、副交感神経が優位に働く夜間または明け方に起こることが多い。
   副交感神経刺激は、気管支平滑筋を収縮させるためである。
(4)正しい。β₂刺激薬は気道平滑筋のβ₂受容体に作用し、気管支平滑筋を弛緩させ、気管支を拡張させる。
(5)誤り。間質性肺炎では、肺が硬く伸展しにくくなるため、肺コンプライアンスが低下する。
   肺コンプライアンスとは、肺の硬さや伸展性を示す指標である。


今日は、「貧血」の問題です。
国家試験では、一問程度出題される可能性があります。
貧血には、幾つか種類があります。
何が原因で起きた貧血なのか、食事療法と併せて覚えておきましょう。

Q1.貧血とその病態・症状の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)鉄欠乏性貧血ー不飽和鉄結合能(UIBC)低下
(2)再生不良性貧血ー網赤血球増加
(3)溶血性貧血ー血清ハプトグロビン減少
(4)葉酸欠乏性貧血ースプーンネイル
(5)腎性貧血ーハンター舌炎
 



明日解説します。

2019年02月13日

出題予測問題<臨床栄養学>◎COPD(慢性閉塞性肺疾患)

昨日の問題の解説です。

Q1.甲状腺機能低下症の患者にみられる徴候・病態である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)体温上昇
(2)体重増加
(3)頻脈
(4)発汗増加
(5)血中TSH(甲状腺刺激ホルモン)値低下
 


【解説】正答(2)
(1)誤り。基礎代謝の低下により、体温低下(低体温)がみられる。
(2)正しい。基礎代謝の低下により、体重増加がみられる。
(3)誤り。頻脈がみられる。
(4)誤り。発汗は減少し、皮膚の乾燥がみられる。
(5)誤り。血中TSH(甲状腺刺激ホルモン)値は上昇する。
   これは、甲状腺ホルモン(T₃、T₄)の分泌が低下すると、
   ネガティブ・フィードバック調整による上位ホルモン分泌の抑制が弱まり、
   下垂体前葉からのTSHの分泌が促進するからである。


今日は、「COPD」の問題です。
「COPD」はタバコ病ともいわれる通り、ほぼ喫煙が原因となって引き起こる疾患です。
最近出題問題数が増えてきていますので、しっかり学習しておいてください。
ポイントは、呼吸にエネルギーを要するためエネルギーをしっかりとること(それでも痩せる)、
筋肉維持のためのBCAAの確保です。
呼吸商とは何か、呼吸商の計算式も復習しておきましょう。
「栄養状態は不良であってもAlbの数値は標準」であることを問う問題も多いので、
しっかり覚えておいてください。

Q1.呼吸器疾患に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、長期の喫煙歴がある中・高年に好発する。
(2)COPD(慢性閉塞性肺疾患)では、呼吸商が低下する。
(3)気管支喘息の発作は、昼間より早朝に起こりやすい。
(4)気管支喘息の発作時は、β₂刺激薬が有効である。
(5)間質性肺炎では、肺コンプライアンスが上昇する。
 



Q2.進行したCOPD(慢性閉塞性肺疾患)患者に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)肺の過膨張がみられる。
(2)徐脂肪体重が増加する。
(3)動脈血酸素分圧(PaO₂)は、上昇する。
(4)たんぱく質を制限する。
(5)1回分の食事量を増やして、1日2食とする。
 


明日解説します。

2019年02月12日

出題予測問題<臨床栄養学>◎甲状腺疾患

昨日の問題の解説です。

Q1.70歳、女性。慢性腎臓病で入院中。身長151p、体重48s(標準体重50s)。CKDステージ3bに準じた、この患者の1日当たりの目標量である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)エネルギー量 1,000kcal
(2)たんぱく質量 25g
(3)食塩量 5g
(4)カリウム量 2,500mg
(5)カルシウム量 250mg
 


【解説】正答(3)
以下、「慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版」に基づく。
(1)誤り。エネルギー摂取量は、25〜35kcal/kg標準体重/日とする。
   この患者の標準体重50sを代入すると、1,250〜1,750kcal/日となる。
   1,000kcalでは少ない。
(2)誤り。たんぱく質摂取量は、0.6〜0.8g/s標準体重/日とする。
   この患者の標準体重50sを代入すると、30〜40g/日となる。
   25gでは少ない。
(3)正しい。食塩摂取量は3g以上6g未満とするので、5gは適正量である。
(4)誤り。カリウム摂取量は、2,000mg/日以下とする。2,500mgでは多い。
(5)誤り。カルシウム摂取量は、「慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版」には示されていない。
   したがって、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」の推奨量に準じた摂取量が望ましいので、
   650mg/日とする。250mgでは少ない。



今日は、「甲状腺疾患」の問題です。
他の疾患と比べるとそこまで頻出ではありませんが、一問程度出題される可能性があります。
甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症は逆の病態を示します。
比較してしっかり復習しておきましょう。

Q1.甲状腺機能低下症の患者にみられる徴候・病態である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)体温上昇
(2)体重増加
(3)頻脈
(4)発汗増加
(5)血中TSH(甲状腺刺激ホルモン)値低下
 



明日解説します。

2019年02月11日

出題予測問題<臨床栄養学>CKD(慢性腎臓病)

昨日の問題の解説です。

Q1.68歳、男性。身長168p、体重65s(標準体重62s)。血圧150/90mmHg。糖尿病腎症第2期(早期腎症期)と診断された。この患者の1日当たりの目標栄養量の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。

    エネルギー   たんぱく質   食塩
(1) 2,100kcal     70g     7g
(2) 2,100kcal     45g     3g
(3) 1,700kcal     70g     5g
(4) 1,700kcal     45g     7g
(5) 1,300kcal     45g     5g



【解説】正答(3)
以下、「糖尿病治療ガイド2016-2017」の食事療法に基づく。
・エネルギー摂取量:25〜30kcal/標準体重/日
 この患者の標準体重62sを代入すると、1,550〜1,860kcal/日となる。
・たんぱく質摂取量:20%エネルギー以下
 選択肢より、エネルギー摂取量は1,700kcalが適切である。
 1,700kcalの20%は340kcal/日。
 たんぱく質1g=4kcalなので、85g以下/日となる。
・食塩摂取量:高血圧があれば6g未満/日
 この患者は血圧が150/90mmHgと高血圧であるため、6g未満/日となる。
したがって、(3)が正しい。


今日は、「慢性腎臓病」の問題です。
昨日に引き続き、計算問題です。
設問にステージが記載されていなくても、正しいステージを判断して計算できるようにしておきましょう。


Q1.70歳、女性。慢性腎臓病で入院中。身長151p、体重48s(標準体重50s)。CKDステージ3bに準じた、この患者の1日当たりの目標量である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)エネルギー量 1,000kcal
(2)たんぱく質量 25g
(3)食塩量 5g
(4)カリウム量 2,500mg
(5)カルシウム量 250mg
 


明日解説します。

2019年02月10日

出題予測問題<臨床栄養学>糖尿病腎症

昨日の問題の解説です。

Q1.高血圧症に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)診断では、家庭血圧より診察室血圧が重視される。
(2)後期高齢者患者の降圧目標は、診察室血圧で130/80mmHg未満である。
(3)肥満患者の減量は、降圧効果が期待できる。
(4)栄養管理では、カリウムの摂取量を制限する。
(5)アンギオテンシンU受容体拮抗薬服用時には、グレープフルーツジュースの摂取を控える。



【解説】正答(3)
(1)誤り。家庭血圧と診察室血圧の診断が異なる場合は、家庭血圧の診断を優先する。
(2)誤り。後期高齢者患者の降圧目標は、診察室血圧で150/90mmHg未満である。
   なお、忍容性があれば140/90mmHg未満としている。
(3)正しい。
(4)誤り。カリウムは、ナトリウムの尿中排泄を促進して血圧を低下させる働きがあるので、
   カリウムを多く含む野菜・果物を積極的に摂取する。
   なお、重篤な腎障害を伴う患者では、高カリウム血症をきたすリスクがあるので、
   積極的な摂取は推奨されない。
(5)誤り。アンギオテンシンU受容体拮抗薬(ARB)服用時には、
   グレープフルーツジュースの摂取を控える必要はない。
   グレープフルーツジュースは、カルシウム拮抗薬の薬効と副作用を増強させるので、
   カルシウム拮抗薬服用時には摂取を控える。


今日は、「糖尿病腎症」の問題です。
「糖尿病腎症」は糖尿病が原因となって起こる腎機能の低下です。
透析導入が一番多いのも「糖尿病腎症」です。
慢性腎症とは異なりますので、分けて考えるようにしましょう。
腎疾患での栄養管理は疾患を治癒させるためではなく、症状進行を行うためのものとなります。
進行ステージによって制限量や制限するものが変わってくるので、数値をしっかり覚えておいてください。
下の設問のように、ステージが書いてある親切な問題もあれば、
検査値等の必要な情報だけ載せてステージの判断から自分で行わなくてはならない問題もあります。
問題の内容からステージの判断をし、そのステージの栄養管理の数値を元に栄養管理目標値を
導き出せるようにしておきましょう。


Q1.68歳、男性。身長168p、体重65s(標準体重62s)。血圧150/90mmHg。糖尿病腎症第2期(早期腎症期)と診断された。この患者の1日当たりの目標栄養量の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。

    エネルギー   たんぱく質   食塩
(1) 2,100kcal     70g     7g
(2) 2,100kcal     45g     3g
(3) 1,700kcal     70g     5g
(4) 1,700kcal     45g     7g
(5) 1,300kcal     45g     5g




明日解説します。

2019年02月09日

出題予測問題<臨床栄養学>◎高血圧

昨日の問題の解説です。

Q1.非代償期肝硬変に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)夜間から早朝期に飢餓状態に陥りやすい。
(2)症状の悪化に伴い、フィッシャー比は上昇する。
(3)良質たんぱく質の供給源として、生の魚介類摂取が推奨される。
(4)出血傾向がみられる場合には、鉄を積極的に摂取する。
(5)腹水・浮腫に関しては、ラクツロースの投与が有効である。



【解説】正答(1)
(1)正しい。非代償期肝硬変では、エネルギー効率が悪く、
   グリコーゲンの貯蔵量も少なく慢性的なエネルギー欠乏状態である。
   絶食時間が長い夜間から早朝期は、飢餓状態(低血糖)に陥りやすい。
   分割食(4回/日)としての就寝前補食(夜食、LES:約200kcal相当)の有用性が報告されている。
(2)誤り。症状の悪化に伴い、フィッシャー比は低下する。
   肝機能が低下すると、肝臓での芳香族アミノ酸の代謝が低下するため、
   血中の芳香族アミノ酸濃度は上昇する。
   一方、筋肉における分岐アミノ酸の代謝は亢進し、血中の分岐アミノ酸濃度が低下する。
(3)誤り。ビブリオ・バルニフィカル感染症の予防のため、海産魚介類の生食は避け、
   適切に加熱処理したものを摂取する。
   これは、肝臓疾患などを基礎疾患として持つ人は、
   ビブリオ・バルニフィカル感染が重篤化することがあるためである。
(4)誤り。出血傾向は、肝機能低下による血液凝固因子合成能の低下や、
   脾臓機能亢進による血小板数の減少が原因となる。
   鉄の過剰摂取は、肝臓の病態を悪化させるために避ける。
(5)誤り。腹水・浮腫にに対する治療は、まず食塩制限(場合によっては水分制限も)行い、
   改善がみられない場合は利尿剤やアルブミン製剤を投与する。
   ラクツロースは、肝性脳症、高アンモニア血症に対する治療として、
   血中アンモニア濃度を低下させる目的で投与する。


Q2.肝・胆道系疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)では、糖尿病を合併することは少ない。
(2)非アルコール性脂肪肝炎(NASH)では、肝細胞の風船様変性を認める。
(3)脂肪肝では、血清コリンエステラーゼ値が低下する。
(4)胆石症では、痛風発作は左季肋部に起こりやすい。
(5)急性胆嚢炎の急性期では、流動食とする。



【解説】正答(2)
(1)誤り。非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、糖尿病、肥満、脂質異常症、
   高血圧を合併することが多く、また、これらの疾患や心血管イベントの独立した発症リスクでもある。
(2)正しい。非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、脂肪変性、炎症性細胞湿潤、
   肝細胞障害は特徴である。
(3)誤り。脂肪肝では、血清コリンエステラーゼ値は上昇する。
   コリンエステラーゼは、肝細胞で産生されるたんぱく質であり、その産生は高栄養状態、
   たんぱく質合成や脂質代謝の亢進を反映する。
   一方、産生低下をきたす肝硬変や肝細胞がん、低栄養では血清コリンエステラーゼ値は低下する。
(4)誤り。胆石が胆嚢頸部や胆嚢管に詰まったことにより生じる胆石発作は、
   右季肋部や心窩部に起こりやすい。
   胆石発作は、高脂肪食や過食後に誘発される。
(5)誤り。急性胆嚢炎の急性期では、絶飲食とし、静脈栄養補給とする。
   回復期では流動食から粥食へと食事を漸増していく。
   食事は低脂肪食(10g/日)を原則する。


今日は、「高血圧」の問題です。
高血圧は基本的な疾患です。
高血圧の診断基準はしっかり抑えておいて下さい。

Q1.高血圧症に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)診断では、家庭血圧より診察室血圧が重視される。
(2)後期高齢者患者の降圧目標は、診察室血圧で130/80mmHg未満である。
(3)肥満患者の減量は、降圧効果が期待できる。
(4)栄養管理では、カリウムの摂取量を制限する。
(5)アンギオテンシンU受容体拮抗薬服用時には、グレープフルーツジュースの摂取を控える。




明日解説します。

2019年02月08日

出題予測問題<臨床栄養学>肝硬変

昨日の問題の解説です。

Q1.脂質異常症に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)高トリグリセリド血症は、低HDLコレステロール血症の増悪因子となる。
(2)高トリグリセリド血症では、たんぱく質の摂取エネルギー比率を15%E以下にする。
(3)高LDLコレステロール血症では、乳類の摂取を増やす。
(4)高カイロミクロン血症では、脂質の摂取エネルギー比率を20%e以下にする。
(5)低HDLコレステロール血症では、コレステロールを多く含む食品を摂取する。



【解説】正答(1)
(1)正しい。血中のトリグリセリド(TG)が増加すればするほど、
   HDL-コレステロールが低下していくことが知られており、
   高トリグリセリド血症は、低HDLコレステロール血症の増悪因子となる。
(2)誤り。高トリグリセリド血症では、炭水化物の摂取エネルギー比率をやや低めにし、
   アルコールの過剰摂取を制限する。
   たんぱく質の摂取エネルギー比率を低くする意義はない。
(3)誤り。高LDLコレステロール血症では、緑黄色野菜を含めた野菜及び大豆・大豆製品の摂取を増やす。
   一方、脂肪含有量の多い肉の脂身や動物性の脂、乳類、内臓類、卵類を制限する。
(4)誤り。高カイロミクロン血症では、より厳格に脂質制限を行う。
   脂質の摂取エネルギー比率を15%E以下にし、中鎖脂肪酸を主として用いる。
(5)誤り。低HDLコレステロール血症では、炭水化物の摂取エネルギー比率をやや低めにし、
   トランス脂肪酸を減らす。
   動脈硬化疾患予防のため、コレステロール摂取量は200r/日未満に抑える。


今日は、「肝硬変」の問題です。
肝疾患の栄養管理は他の疾患に比べて複雑です。
しっかりキーワードを抑えておくことが大切です。
閉塞性黄疸出現の時には脂質制限、腹水出現の際には塩分制限、
飢餓状態の予防のためのLES食、フィッシャー比上昇目的のBCAA投与といったところでしょうか。
しかし、肝疾患は本当に予後が悪く、食欲低下が著名となるので、
理想の栄養管理も難しいというのが現状なのですが…。


Q1.非代償期肝硬変に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)夜間から早朝期に飢餓状態に陥りやすい。
(2)症状の悪化に伴い、フィッシャー比は上昇する。
(3)良質たんぱく質の供給源として、生の魚介類摂取が推奨される。
(4)出血傾向がみられる場合には、鉄を積極的に摂取する。
(5)腹水・浮腫に関しては、ラクツロースの投与が有効である。




Q2.肝・胆道系疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)では、糖尿病を合併することは少ない。
(2)非アルコール性脂肪肝炎(NASH)では、肝細胞の風船様変性を認める。
(3)脂肪肝では、血清コリンエステラーゼ値が低下する。
(4)胆石症では、痛風発作は左季肋部に起こりやすい。
(5)急性胆嚢炎の急性期では、流動食とする。




明日解説します。
ファン
検索
<< 2019年02月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28    
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
さんの画像

食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
プロフィール
日別アーカイブ
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。