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2018年04月30日

国家試験解説「臨床栄養学(No.129)」

「臨床栄養学(問題番号115〜142)」の解説を行います。

129.腸疾患の栄養管理に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)過敏性腸症候群では、カリウム摂取量を制限する。
(2)潰瘍性大腸炎では、エネルギー摂取量を制限する。
(3)潰瘍性大腸炎では、葉酸の摂取量を制限する。
(4)クローン病では、脂質の摂取量を制限する。
(5)クローン病では、ビタミンB₁₂の摂取量を制限する。


【解説】…回答(4)
(1)誤り。過敏性腸症候群では、原則的に食事摂取基準に準じた栄養素の摂取量とし、
   便秘や下痢に対応した食事療法を行う。
(2)誤り。潰瘍性体調炎では、エネルギーの摂取量の目安を35〜40kcal/kg標準体重/日とする。
(3)誤り。潰瘍性大腸炎では、ビタミン・ミネラルの摂取量の目安を食事摂取基準量以上とする。
(4)正しい。クローン病では、1日の脂肪摂取量が30gを超えると再燃率が高くなるため、
   20〜30g/日の低脂肪とする。
(5)誤り。クローン病では、ビタミン・ミネラルの摂取量の目安を食事摂取基準量以上とする。

2018年04月29日

国家試験解説「臨床栄養学(No.128)」

「臨床栄養学(問題番号115〜142)」の解説を行います。

128.消化器疾患とその栄養管理の組合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)胃・十二指腸潰瘍ー炭水化物制限
(2)たんぱく漏出性胃腸症ーたんぱく質制限
(3)C型慢性肝炎ー鉄制限
(4)非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)−食物繊維制限
(5)胆石症ー水分制限


【解説】…回答(3)
(1)誤り。胃・十二指腸潰瘍では、脂質を制限する。
   胃を刺激せず、胃液分泌を亢進させないもの、長時間以内に停滞しない消化のよいもの、
   栄養価の高いものが望ましい。
(2)誤り。たんぱく漏出性胃腸症では、高たんぱく質食、高エネルギー食、低脂肪食とする。
(3)正しい。C型慢性肝炎では鉄の吸収が亢進しており、肝臓に過剰な鉄の沈着を認めることが多いため、
   鉄制限食(1日6r以下)とする。
(4)誤り。非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)では、食物繊維を制限する必要はない。
   NAFLDは、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧を合併することが多いため、
   脂質はエネルギー比率20%E以下、食物繊維は十分に摂取することが望ましいとされている。
(5)誤り。胆石症では、脂質を制限する(10〜30g/日)。
   脂質の摂取量が多いと、胆汁を多量に排泄するために、胆汁を貯蔵している胆嚢の収縮が活発になり、
   強い腹痛を誘発する原因になる。

2018年04月28日

国家試験解説「臨床栄養学(No.127)」

「臨床栄養学(問題番号115〜142)」の解説を行います。

127.胃食道逆流症の栄養管理に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)高脂肪食の摂取を勧める。
(2)かんきつ類の摂取を勧める。
(3)分割食を勧める。
(4)コルセットの着用を勧める。
(5)食後すぐの臥床位を勧める。


【解説】…回答(3)
(1)誤り。高脂肪食は、胃内の滞留時間が長く、胃酸の分泌を促進させるので控える。
(2)誤り。かんきつ類は、胃酸の分泌を促進させたり、下部食道括約筋圧を低下させるので控える。
(3)正しい。1回当たりの食事量が多いと胃内容物が食道に逆流しやすいので、少量頻回食とする。
(4)誤り。コルセットの着用は腹圧を高め、胃内容物の食道への逆流を誘発させるので、避ける。
(5)誤り。食後すぐに仰臥位をつると胃内容物が食道に逆流しやすいので、
   食後2〜3時間は横にならないようにし、就寝時は上体を40°挙上したファーラー位にする。

2018年04月27日

国家試験解説「臨床栄養学(No.126)」

「臨床栄養学(問題番号115〜142)」の解説を行います。

126.高尿酸血症の栄養管理および治療薬とその主な効果の組合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)十分に水分を摂取するー尿酸産生抑制
(2)果糖の過剰摂取を控えるー尿酸排泄促進
(3)アロプリノールー尿酸産生抑制
(4)プロベネシドー尿酸産生抑制
(5)コルヒチンー尿酸排泄促進


【解説】…回答(3)
(1)誤り。十分に水分を摂取するのは、尿酸排泄を促進し、尿酸の尿中飽和度を減少させるためである。
   尿量を2,000mL/日以上確保する。
(2)誤り。果糖・ショ糖の過剰摂取を控えるのは、血清尿酸値の上昇・痛風のリスクを
   抑制するためである。
(3)正しい。この他に、フェブキソスタット、トピロキソスタットがある。
   腎障害、尿路結石の既往ないし合併例では尿酸生成抑制薬を選択する。
(4)誤り。プロベネシドやベンズブロマンは、尿酸排泄促進薬である。
   尿アルカリ化薬を併用して、尿路結石の防止に努める。
(5)誤り。コルヒチンは、痛風発作直前の前兆期に使用する発作の寛解及び予防薬である。

2018年04月26日

国家試験解説「臨床栄養学(No.125)」

「臨床栄養学(問題番号115〜142)」の解説を行います。

125.高カイロミクロン血症の栄養管理に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)炭水化物の摂取エネルギー比率は、30%E以下とする。
(2)たんぱく質の摂取エネルギー比率は、10%E以下とする。
(3)脂質摂取エネルギー比率は、15%E以下とする。
(4)n-3系脂肪酸の摂取量は、制限する。
(5)食物繊維の摂取量は、制限する。


【解説】…回答(3)
(1)誤り。炭水化物の摂取エネルギー比率は、50〜60%Eとする。
(2)誤り。たんぱく質を制限する必要はない。
   「食事摂取基準(2015年版)」の目標量である摂取エネルギー比率13〜20%Eに準ずる。
(3)正しい。
(4)誤り。高カイロミクロン血症ではより厳格に脂質制限を行う。
   中鎖脂肪酸やn-3系脂肪酸を主として用いる。
(5)誤り。食物繊維の摂取を増やす。

2018年04月25日

国家試験解説「臨床栄養学(No.124)」

「臨床栄養学(問題番号115〜142)」の解説を行います。

124.54歳、女性。現体重52s、標準体重50s、事務員(軽労作)。合併症のない2型糖尿病と診断された。この患者の1日当たりの目標栄養量の組合せである。
最も適切なのはどれか。1つ選べ。
    エネルギー たんぱく質 脂質
(1) 1,500kcal ー 60g − 40g
(2) 1,500kcal − 80g − 60g
(3) 1,750kcal − 60g − 40g
(4) 1,750kcal − 80g − 60g


【解説】…回答(1)
以下、「糖尿病治療ガイド2016-2017(日本糖尿病学会編)」の食事療法に基づく。
〇エネルギー摂取量(軽労作):25〜30kcal/kg標準体重/日
 標準体重50sを代入すると、1,250〜1,500kcal/日となる。
〇炭水化物:指示エネルギー量の50〜60%
 選択肢のエネルギー量より、指示エネルギー量を1,500kcal/日とすると、750〜900kcal/日となる。
 炭水化物は1g=4kcalなので、炭水化物量は188〜225g/日となる。
〇たんぱく質:指示エネルギー量の20%まで
 指示エネルギー量を1,500kca/日とすると、300kcal/日となる。
 たんぱく質は1g=4kcalなので、たんぱく質量は75g/日以下となる。
〇脂質:指示エネルギーから炭水化物とたんぱく質をひいた残りのエネルギー量
 25%を超える場合は、飽和脂肪酸を減じるなど脂肪酸組成に配慮する。
 選択肢のたんぱく質量より目標摂取量を60g/日とすると、たんぱく質のエネルギー量は240kcal/日となる。
 炭水化物とたんぱく質のエネルギー量は990〜1,140kcal/日となる。
 指示エネルギー量を1,500kcal/日とすると、脂質からのエネルギー量は360〜510kcal/日となる。
 脂質は1g=9kcalなので、脂質量は40〜56.7gとなる。

2018年04月24日

国家試験解説「臨床栄養学(No.123)」

「臨床栄養学(問題番号115〜142)」の解説を行います。

123.肥満症に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)高度肥満症は、BMI30s/u以上をいう。
(2)高度肥満症の治療には、外科療法がある。
(3)徐脂肪体重の減少を目指す。
(4)超低エネルギー食(VLCD)は、600kcal/日以下である。
(5)VLDCによる治療では、乳酸アシドーシスを生じやすい。


【解説】…回答(2)・(4)
(1)誤り。高度肥満症は、BMI35s/u以上の肥満症をいう。
   日本肥満学会では、肥満症を「肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、
   その合併が予測される場合で、医学的に減量を必要する病態をいい、
   疾患単位として取り扱う」と定義している。
(2)正しい。減量を主目的とする外科手術の適応は、
   内科治療で優位な体重減少及び肥満関連健康障害の改善が認められない高度肥満症である。
(3)誤り。肥満症では、徐脂肪体重の減少を抑制しるる、脂肪体重の減少を目指す。
   徐脂肪体重とは、筋肉・骨・内臓などの脂肪以外の体重である。
(4)正しい。超低エネルギー(VLCD)は、1日の摂取エネルギー量を600kcal以下にしたものである。
   VLCD療法は副作用に注意して実施する必要があり、入院管理下で開始する。
   継続期間は1〜3週間が一般的である。
(5)誤り。VLCDによる治療では、エネルギー参戦のために脂質が使われるため、
   血中のケトン体(酸性)増加がみられ、ケトアシドーシスを生じやすい。
   VLCD挿入後数日を経て次第に空腹感の訴えが減少することが多く、
   脂肪組織の年少に伴い血中に増加したケトン体が食欲を抑制するためと考えられている。
   

2018年04月23日

国家試験解説「臨床栄養学(No.122)」

「臨床栄養学(問題番号115〜142)」の解説を行います。

122.薬剤とその適応疾患の組合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)エリスロポエチン製剤ー骨粗鬆症
(2)HMG‐CoA還元酵素阻害薬ー胃食道逆流症
(3)抗TNF‐α抗体製剤ークローン病
(4)ヒスタミンH₂受容体拮抗薬ー高LDL‐コレステロール血症
(5)ビスホスネート薬ー腎性貧血


【解説】…回答(3)
(1)誤り。エリスロポエチン製剤の主な適応疾患は、腎性貧血や未熟児貧血である。
   エリスロポエチン製剤は、赤血球前駆細胞に直接作用し、造血作用を発揮する。
(2)誤り。HMG-CoA還元酵素阻害薬の主な適応疾患は、高LDL-コレステロール血症である。
   HMG-CoA還元酵素阻害薬は、肝臓でのコレステロール合成を阻害する薬剤で、
   血清LDL-コレステロール値低下作用は強力である。
   現在、高LDL-コレステロール血症治療薬として最も広く使用されている。
(3)正しい。抗TNF-α抗体製剤は、炎症性サイトカインの一つであるTNF-αに結合し
   炎症反応を抑える作用、TNF-αを産生する細胞に対する阻害作用をもつ。
   また、TNF-αはTNF-α受容体に結合してその作用を発揮するが、
   すでに結合しているこの受容体からTNF-αを引き剥がす作用により炎症作用を抑える作用ももつ。
(4)誤り。ヒスタミンH₂受容体拮抗薬は、胃粘膜壁細胞のヒスタミンH₂受容体に特異的に拮抗し、
   強力かつ持続的に胃酸分泌を抑制する。
   胃液量の減少に伴いペプシン分泌も抑制される。
(5)誤り。ビスホスホネート薬の主な適応疾患は、骨粗鬆症である。
   ボスホスホネート薬は、骨のハイドロキシアパタイトに強い親和性をもち、
   投与後は破骨細胞が存在する骨表面に選択的に分布する。
   破骨細胞に取り込まれた後その活性を抑制することにより、骨吸収を抑制する。

2018年04月22日

国家試験解説「臨床栄養学(No.121)」

「臨床栄養学(問題番号115〜142)」の解説を行います。

121.SOAPとその記載内容の組合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)Sー低栄養状態である
(2)Oー血清アルブミン値2.8g/dL
(3)Aー家に帰りたい
(4)Aー嚥下調整食の指導
(5)Pー水を飲む時にむせる


【解説】…回答(2)
(1)誤り。評価・分析であるため、A(評価)に該当する。
(2)正しい。臨床検査値であるため、O(客観的データ)に該当する。
(3)誤り。患者から得た情報であるため、S(主観的データ)に該当する。
(4)誤り。問題解決のための具体的な方法の計画・指導であるため、P(計画)に該当する。
(5)誤り。患者を観察して得た情報であるため、O(客観的データ)に該当する。

2018年04月21日

国家試験解説「臨床栄養学(No.120)」

「臨床栄養学(問題番号115〜142)」の解説を行います。

120.食品が医薬品の薬理効果に及ぼす影響に関する記述である。̻̻
「 」に入る正しいものの組合せはどれか。1つ選べ。
「a」であるワルファリンの薬理効果は。「b」を多量に含む食品を摂取することにより「c」する。
     a      b      c
(1)抗炎症薬 ー ビタミンA − 増強
(2)抗炎症薬 ー ビタミンK − 減弱
(3)抗凝固薬 ー ビタミンA − 増強
(4)抗凝固薬 ー ビタミンK − 減弱
(5)抗凝固薬 ー ビタミンK ー 増強


【解説】…回答(4)
a:抗凝固薬、b:ビタミンK、c:減弱
ワルファリン使用時は、ビタミンKを多く含む食品(納豆、クロレラ食品、青汁等)を制限する。
これは、ビタミンKが、血栓予防のために使用される抗凝固薬であるワルファリンの薬理効果を
減弱させるからである。
ビタミンKは、血液凝固因子の合成に補酵素として作用する。
(1)〜(3)・(5)誤り。
(4)正しい。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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