2019年02月14日
出題予測問題<臨床栄養学>貧血
昨日の問題の解説です。
(2)徐脂肪体重が増加する。
(3)動脈血酸素分圧(PaO₂)は、上昇する。
(4)たんぱく質を制限する。
(5)1回分の食事量を増やして、1日2食とする。
解説】正答(1)
(1)正しい。呼吸時の気道抵抗の増大や肺弾力性収縮力の低下によって、肺の過膨張が生じる。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)では、呼気が障害される(息が吐きにくくなる)。
(2)誤り。起動閉塞や肺過膨張による換気効率の低下に伴う呼吸筋酸素消費量の増大のために、
代謝が亢進する。
そのため、エネルギー不足により、筋肉量が減少し、徐脂肪体重が減少する。
(3)誤り。肺胞でのガス交換障害により低酸素血症が生じ、動脈血酸素分圧(PaO₂)は低下する。
(4)誤り。徐脂肪体重(筋たんぱく質量)を維持するため、高たんぱく質食とする。
(5)誤り。食後に腹部膨満感や呼吸困難感を訴えることが多いため、1回当たりの食事量を少なくして、
1日4〜6回の頻回食(分割食)とする。
(2)COPD(慢性閉塞性肺疾患)では、呼吸商が低下する。
(3)気管支喘息の発作は、昼間より早朝に起こりやすい。
(4)気管支喘息の発作時は、β₂刺激薬が有効である。
(5)間質性肺炎では、肺コンプライアンスが上昇する。
【解説】正答(5)
(1)正しい。COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、たばこ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで
生じた肺の炎症性疾患で、進行性かつ完全には可逆的でない気流閉塞を示す。
(2)正しい。呼吸商は、体内で栄養素が燃焼したときに消費した酸素量に対する
排出した二酸化炭素量の割合(CO₂排出量/O₂消費量)である。
糖質の燃焼割合が増加すると値は1.0に近づき、脂質の燃焼割合が増加すると0.7に近づく。
COPDでは、栄養障害により脂質の燃焼が亢進するため、呼吸商が低下する。
(3)正しい。気管支喘息の発作は、副交感神経が優位に働く夜間または明け方に起こることが多い。
副交感神経刺激は、気管支平滑筋を収縮させるためである。
(4)正しい。β₂刺激薬は気道平滑筋のβ₂受容体に作用し、気管支平滑筋を弛緩させ、気管支を拡張させる。
(5)誤り。間質性肺炎では、肺が硬く伸展しにくくなるため、肺コンプライアンスが低下する。
肺コンプライアンスとは、肺の硬さや伸展性を示す指標である。
今日は、「貧血」の問題です。
国家試験では、一問程度出題される可能性があります。
貧血には、幾つか種類があります。
何が原因で起きた貧血なのか、食事療法と併せて覚えておきましょう。
(2)再生不良性貧血ー網赤血球増加
(3)溶血性貧血ー血清ハプトグロビン減少
(4)葉酸欠乏性貧血ースプーンネイル
(5)腎性貧血ーハンター舌炎
明日解説します。
Q1.進行したCOPD(慢性閉塞性肺疾患)患者に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)肺の過膨張がみられる。(2)徐脂肪体重が増加する。
(3)動脈血酸素分圧(PaO₂)は、上昇する。
(4)たんぱく質を制限する。
(5)1回分の食事量を増やして、1日2食とする。
解説】正答(1)
(1)正しい。呼吸時の気道抵抗の増大や肺弾力性収縮力の低下によって、肺の過膨張が生じる。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)では、呼気が障害される(息が吐きにくくなる)。
(2)誤り。起動閉塞や肺過膨張による換気効率の低下に伴う呼吸筋酸素消費量の増大のために、
代謝が亢進する。
そのため、エネルギー不足により、筋肉量が減少し、徐脂肪体重が減少する。
(3)誤り。肺胞でのガス交換障害により低酸素血症が生じ、動脈血酸素分圧(PaO₂)は低下する。
(4)誤り。徐脂肪体重(筋たんぱく質量)を維持するため、高たんぱく質食とする。
(5)誤り。食後に腹部膨満感や呼吸困難感を訴えることが多いため、1回当たりの食事量を少なくして、
1日4〜6回の頻回食(分割食)とする。
Q2.呼吸器疾患に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、長期の喫煙歴がある中・高年に好発する。(2)COPD(慢性閉塞性肺疾患)では、呼吸商が低下する。
(3)気管支喘息の発作は、昼間より早朝に起こりやすい。
(4)気管支喘息の発作時は、β₂刺激薬が有効である。
(5)間質性肺炎では、肺コンプライアンスが上昇する。
【解説】正答(5)
(1)正しい。COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、たばこ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで
生じた肺の炎症性疾患で、進行性かつ完全には可逆的でない気流閉塞を示す。
(2)正しい。呼吸商は、体内で栄養素が燃焼したときに消費した酸素量に対する
排出した二酸化炭素量の割合(CO₂排出量/O₂消費量)である。
糖質の燃焼割合が増加すると値は1.0に近づき、脂質の燃焼割合が増加すると0.7に近づく。
COPDでは、栄養障害により脂質の燃焼が亢進するため、呼吸商が低下する。
(3)正しい。気管支喘息の発作は、副交感神経が優位に働く夜間または明け方に起こることが多い。
副交感神経刺激は、気管支平滑筋を収縮させるためである。
(4)正しい。β₂刺激薬は気道平滑筋のβ₂受容体に作用し、気管支平滑筋を弛緩させ、気管支を拡張させる。
(5)誤り。間質性肺炎では、肺が硬く伸展しにくくなるため、肺コンプライアンスが低下する。
肺コンプライアンスとは、肺の硬さや伸展性を示す指標である。
今日は、「貧血」の問題です。
国家試験では、一問程度出題される可能性があります。
貧血には、幾つか種類があります。
何が原因で起きた貧血なのか、食事療法と併せて覚えておきましょう。
Q1.貧血とその病態・症状の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)鉄欠乏性貧血ー不飽和鉄結合能(UIBC)低下(2)再生不良性貧血ー網赤血球増加
(3)溶血性貧血ー血清ハプトグロビン減少
(4)葉酸欠乏性貧血ースプーンネイル
(5)腎性貧血ーハンター舌炎
明日解説します。
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