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2020年02月19日
出題予測問題<臨床栄養学>がん患者
昨日の問題の解説です。
(2)たんぱく質摂取量は、60g/日とする。
(3)水分摂取量は、1,300mL/日とする。
(4)リン摂取量は、1,700mg/日とする。
(5)透析間の体重増加量は、6sまでとする。
【解説】正答(2)
以下、「慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版」に基づく。
(1)誤り。エネルギー摂取量は、30〜35kcal/標準体重/日とする。
この患者の標準体重56s(1.6(m)2✕22)を代入すると、1,680〜1,960kcal/日となる。
2,400kcal/日では多い。
(2)正しい。たんぱく質摂取量は、0.9〜1.2g/s標準体重/日とする。
この患者の標準体重56sを代入すると、50.4〜67.2g/日となる。
60g/日は適正量である。
(3)誤り。水分摂取量は、できるだけ少なくする。
(4)誤り。リン摂取量は、(たんぱく質(g)✕15)r/日以下とする。
(2)のたんぱく質摂取量60g/日を代入すると、900r/日以下となる。
1,700mg/日では多い。
(5)誤り。透析間の体重増加量は、ドライウエイトの3〜5%以内(次の透析まで中1日で3%以内、
中2日で5%以内)を目安とする。
この患者のドライウエイトは54sであるため、増加量は1.62〜2.7s以内を目安とする。
(2)血液透析では、原則、カリウム制限の必要はない。
(3)長期にわたる血液透析では、不均衡症候群が起こりやすい。
(4)腹膜透析では、シャントを造設する必要がある。
(5)腹膜透析では、たんぱく質の喪失が大きい。
【解説】正答(5)
(1)誤り。血液透析ではなく、腹膜透析においてである。
腹膜透析では、透析液中のブドウ糖が腹膜を介して体内に一部吸収されることを考慮した
総エネルギーとする。
(2)誤り。原則、カリウム制限がないのは、腹膜透析においてである。
腹膜透析は、間欠的療法ではないため、常に排液中へのカリウム排出が持続しているからである。
血液透析では、カリウムは2,000mg/日以下に制限する。
ただし、腹膜透析の場合でも、高カリウム血症を認める場合には血液透析同様に制限する。
(3)誤り。不均衡症候群は、血液透析に体が慣れていない透析導入期にしばしばみられる合併症である。
(4)誤り。シャントを造設する必要があるのは、血液透析である。
血液透析では大量の血液を取り出す必要があり、その経路として内シャントが用いられる。
動脈と静脈を吻合することにより、穿刺しやすく大量の血液を取り出すことができるようになる。
腹膜透析では、透析液を出し入れするためのカテーテルが必要である。
(5)正しい。腹膜透析では、長期間腹腔内に貯留された透析液を排液する際に、
5〜10g/日のたんぱく質の喪失がある。
今日は、「がん患者」の問題です。
診療報酬では、「がん」に関する栄養食事指導での加算が認められるようになりましたね。
それを受けて国家試験でも「がん」に関する出題が増えています。
がんの特性を理解し、どんな問題が出題されても解けるようにしておいてください。
(2)大腸がん術後のストーマ(人工肛門)は、空腸に造設する。
(3)化学療法施行時には、食欲が低下する。
(4)疼痛緩和に用いられるモルヒネ塩酸塩の副作用として、便秘がある。
(5)緩和ケアでは、患者と家族のQOL向上を考慮する。
明日解説します。
Q1.65歳、男性。身長160p、ドライウェイト54s。週3回血液透析を受けている。この患者の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)エネルギー摂取量は、2,400kcal/日とする。(2)たんぱく質摂取量は、60g/日とする。
(3)水分摂取量は、1,300mL/日とする。
(4)リン摂取量は、1,700mg/日とする。
(5)透析間の体重増加量は、6sまでとする。
【解説】正答(2)
以下、「慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版」に基づく。
(1)誤り。エネルギー摂取量は、30〜35kcal/標準体重/日とする。
この患者の標準体重56s(1.6(m)2✕22)を代入すると、1,680〜1,960kcal/日となる。
2,400kcal/日では多い。
(2)正しい。たんぱく質摂取量は、0.9〜1.2g/s標準体重/日とする。
この患者の標準体重56sを代入すると、50.4〜67.2g/日となる。
60g/日は適正量である。
(3)誤り。水分摂取量は、できるだけ少なくする。
(4)誤り。リン摂取量は、(たんぱく質(g)✕15)r/日以下とする。
(2)のたんぱく質摂取量60g/日を代入すると、900r/日以下となる。
1,700mg/日では多い。
(5)誤り。透析間の体重増加量は、ドライウエイトの3〜5%以内(次の透析まで中1日で3%以内、
中2日で5%以内)を目安とする。
この患者のドライウエイトは54sであるため、増加量は1.62〜2.7s以内を目安とする。
Q2.透析療法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)血液透析では、透析液から吸収されるエネルギー分を考慮する。(2)血液透析では、原則、カリウム制限の必要はない。
(3)長期にわたる血液透析では、不均衡症候群が起こりやすい。
(4)腹膜透析では、シャントを造設する必要がある。
(5)腹膜透析では、たんぱく質の喪失が大きい。
【解説】正答(5)
(1)誤り。血液透析ではなく、腹膜透析においてである。
腹膜透析では、透析液中のブドウ糖が腹膜を介して体内に一部吸収されることを考慮した
総エネルギーとする。
(2)誤り。原則、カリウム制限がないのは、腹膜透析においてである。
腹膜透析は、間欠的療法ではないため、常に排液中へのカリウム排出が持続しているからである。
血液透析では、カリウムは2,000mg/日以下に制限する。
ただし、腹膜透析の場合でも、高カリウム血症を認める場合には血液透析同様に制限する。
(3)誤り。不均衡症候群は、血液透析に体が慣れていない透析導入期にしばしばみられる合併症である。
(4)誤り。シャントを造設する必要があるのは、血液透析である。
血液透析では大量の血液を取り出す必要があり、その経路として内シャントが用いられる。
動脈と静脈を吻合することにより、穿刺しやすく大量の血液を取り出すことができるようになる。
腹膜透析では、透析液を出し入れするためのカテーテルが必要である。
(5)正しい。腹膜透析では、長期間腹腔内に貯留された透析液を排液する際に、
5〜10g/日のたんぱく質の喪失がある。
今日は、「がん患者」の問題です。
診療報酬では、「がん」に関する栄養食事指導での加算が認められるようになりましたね。
それを受けて国家試験でも「がん」に関する出題が増えています。
がんの特性を理解し、どんな問題が出題されても解けるようにしておいてください。
Q1.がん患者に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)胃がんによる胃全摘術後には、骨粗鬆症のリスクが高まる。(2)大腸がん術後のストーマ(人工肛門)は、空腸に造設する。
(3)化学療法施行時には、食欲が低下する。
(4)疼痛緩和に用いられるモルヒネ塩酸塩の副作用として、便秘がある。
(5)緩和ケアでは、患者と家族のQOL向上を考慮する。
明日解説します。