喋れない父とのコミュニケーション: 癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

2016年11月04日

喋れない父とのコミュニケーション

会話が成立しない

母が居なくなった今、父との意思の疎通ができる家族は
私だけだ・・・。
それでも母の様にはいかない・・・当然だ・・。

夫婦に勝てる要素を持ち合わせていない。
子供は子供・・・所詮子供。
それでも、少しは慣れてきたのではないかと感じている。

父は脳梗塞を発症した影響で、右半分の90％以上の脳が死んでいる。
右の脳は左半身を司っている為、父の左半身は麻痺している。
それに伴って、言葉も話せない状態にまで悪化した。

咀嚼も同様に、上手くは出来ない・・・食べても飲んでも
左側からこぼれやすい。

それでもまだ食べれるからいい方だとも思っている。
・・・が、話が出来ないことはストレス以外の何物でもない。
それは、話す側も聞く側も・・・だ。

それが原因で喧嘩になっている光景を幾度となく
見てきた・・・母の辛さが良くわかる。
父の辛さを理解してあげたいが、それが本当にわかるのは
自分が同じ状況になった時だろう・・・
そしてその可能性は決して低くはないとも感じる。

父のように大酒のみでもなければ、タバコも吸わない。
しかし、だからと言って、遺伝子だけは変えられない。
神のみぞ知る・・・だ。

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だから、せめておとなしく聞いてあげることにしている。
わからない・・・何が言いたいのか理解が難しい・・・。
でも、キツイ態度は取らないように心掛けている。

分かったふりをして相槌を打ったとしても
父には通じない・・・わかるらしい・・・
私が適当に流そうとしている姿が滑稽に見えるのか
父は笑うことがある。

バレた！？・・・というような素振りを見せて
誤魔化そうとすると、更に笑う父・・・。
ヨダレの大洪水が始まる時でもある。

空中や、手のひらに字を書いて伝えようともしてくれるが
達筆！？の父の指筆運びについて行けない。

そもそもで、ひらがななのか、カタカナなのかわからない。
そこでまた一笑い発生することもしばしばである。

こんな感じで会話が成立しない。
でも、稀にわかる時がある。
自分が理解を示すと、父は嬉しそうに笑う。
伝わったことが・・・理解してくれたことがうれしいのだろう。
物凄く笑う・・・よだれの大洪水・・・。

結局、この繰り返しが父とのコミュニケーションとなっている。

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posted by satorich at 06:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳梗塞で半身麻痺の父

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癌と共に生きる 手術→放射線治療→化学治療

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2016年11月04日

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