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2016年10月17日

父の痴呆の疑いが強まった日

信じたい気持ちが疑いをかき消していた。

認めたくないという潜在的な意識が

気付かぬうちに都合の良い方向にもって行っていた・・・

それだけのことなのかもしれない。

痴呆の始まりは気付きにくい。

痴呆だからと言って、とんでもないことを言うわけではない。

ごく自然に、ごくごく普通にこなしてくる。

太陽が爆発した・・とか、足からキノコが生えてきた・・・とか

突飛押しもないような発言ならまだしも、

何かを思い出したかのように言われても

分かり辛い・・・とくに家族には・・・。
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父はヘビースモーカーだった。

今は吸っていない。

その父が、最近タバコを求めてくる。

実に10年以上ぶりの事だった。

それは今日もあった。

老人ホームで吸っているという。

初めは職員さんを疑った。

今でもその疑いは完全に晴れた訳ではない。

しかし、今日の会話でその可能性はかなり低くなった。

父のタバコに関する供述に、食い違いが発生し始めたのである。

父は職員さんがタバコを提供してくれると教えてくれた。

タバコを吸う場所もタバコの銘柄も教えてくれた。

父が昔吸っていた、俺がまだ幼少の頃、父が吸っていた銘柄だったことを

思い出した・・・箱のパッケージが決め手だった。

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でも・・・今日の父は何か違った。

タバコは自分のものだと言っている。

会話ができない父は、ジェスチャーで自分を指さして言う。

何処に隠しているのか?と話を合わせて聞いてみた。

父が持っているという・・・父の寝ている部屋を見てきたが

無かったけど・・・というと、違う階にあるというジェスチャーで

右手の指をその階の数字分だけ立てて訴える。

その階の職員さんに聞いたが、誰も知らなかったというと、

笑って自分を指さす父・・・父が隠しているのかと尋ねると

そうだとうなずく・・・。

歩くことも出来ない、車椅子を自走させることも出来ない、

立つことも、右手が少し動かせるだけの父が

どうやったらタバコとライターを隠すということが出来ようか。

協力者がいなければ到底不可能である。

父のタバコに関する供述に、ずれが生じ始めたことで、

父の痴呆という信じたくない現実を受け入れようとする

心の準備をしている・・・そんな状況です。

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