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2016年05月24日

闘病苦ストレスの矛先は、私にではなく・・・

2世帯同居を始めて7年目・・・
母は突然病床に倒れた・・・
肺がんだった。

末期症状となった母に、毎日マッサージをした。
むくみ症状が出ていた。
パンパンになった足はまるで水風船。
恐くて触れない、というと少々オーバーですが、
最初に目にしたときは本当にびっくりだった。

約50年間付き添った夫である父に対して
手を挙げるまでに追い込まれていた。
色々な意味で辛かったのでしょう・・・。

あんな母を見たのは後にも先にもあれが初めて・・・
母が他界する10日前の出来事でした。

最期の1か月・・・母は当たり散らしていた・・・。

事実上最後の旅行の計画が、直前の姉の風邪で中止も
「もだめだ!」と激怒した母に、姉も困惑。

「今から顔を出すから」と言って自宅を訪れた姉に
「おそいじゃない!」と私の目の前で当たり散らす母。

息子の私を気遣っての事か、私には辛く当たらない母。


私としては何とも嬉しくないし、むしろ悲しかった。
一番面倒を看させてもらっていた私は、
嫁に出た姉からすればうらやましく見えたのかもしれないが、
当たられている姉のことを、私はうらやましく思えた。

とは言っても、ただのないものねだりであることは否めない。
母の介護が、私にとって全くストレスになっていなかったと言えば
完全にウソになる。
そのような心境の時に母に当たられたら・・・
と考えると、「カッ」となって何を言い返したかわからない。

自宅で生活することは限界だと感じて再入院に踏み切った
その日に告げられたのは、「早ければ今夜にも」でした。

頑張りすぎた母は、とっくに限界を超えていた。
入院すれば呼吸も少しは楽になって、苦しくてベッドで寝ることも
出来なかったことも、少しは改善されて・・・
春先までは母の命が持ってくれるというシナリオを
勝手に描いていただけに、突然のことに言葉も出なかった
ことが昨日のことのように思い出されます。

限界を超えた辛さの中で、周りに当たり散らしていた母の
痛烈な思いを受け止めてあげることすらできませんでした。



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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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