2021年03月03日
介護の理想と現実
母は父の主介護者として
十数年間頑張った。
ただ頑張るだけでは
長期間に及ぶ介護は続かない。
必死だったと、今更ながら感じる。
父は身体の不自由を奪われ
言葉もほとんど奪われた。
そんな父の楽しみは「食」だった。
食材に贅沢は求めない人で
出されたものはすべて平らげる人。
多くのストレスを抱えて生きていた父に
せめて「食」くらいは、と今でも思う。
が、しかし
現実はそうも行かず
食べる量をコントロールせざるを得なかった
その理由は健康維持という観点は勿論だが
それ以上に、介護する側の譲れない都合
があったのです。
それは、体重です。
体重の増加は介護者の負担を増幅させる。
介護のプロから教わった技術で
ある程度の労力は軽減できても
素人覚えには限界とある。
体重40キロ前後の高齢女性に
70キロを超える人間を介護するのは
厳しかった。
そこで母は、父が体重70キロを超えない
ように調整する方法を選択した。
なにもかも、どちらかが譲らねば
長くは続けられない。
そこに、介護の理想と現実がある。
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