たとえどんな状態でも生きててほしい・・・当然の感情です。: 癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

2016年01月14日

たとえどんな状態でも生きててほしい・・・当然の感情です。

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私の母の最期は、モルヒネの効力によって
眠るように息を引き取りました。

この一文だけを見ると、とても穏やかに息を
引き取ったかということを想像されると思います。

しかし、現実は違いました。
肺がんという病気は、とても厄介な病気です。
呼吸器官の疾患というのは、苦しみを伴う
ことが多い為に、苦しむ患者さんが多くいるそうです。

私の母もそのうちの一人でしたが、あくまでも個人差で
そうでない患者さんもたくさんいるようです。

母が苦しみもがいている最中、私は母が早く逝けることを
願いました。
本当に今スグに逝かせてあげたい・・・真剣に思いました。

しかし・・・状況が変わり、モルヒネが効き始めると、
呼吸が落ち着いてきました。
肩で息はしていますが、苦しみもがくことが無くなったのです。

すると、私の心にも変化が訪れました。
このまま・・・このままでいいから、生きていてほしい。
こう思う私は、ただのわがままな奴なのか・・・
自分の本心が読み取れなくなりました。

結局のところ、苦しむのは見たくないから早く終わらせて
あげたい・・・、でも、苦しまないのなら、生きていてほしい。

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最期の十数時間は、はっきり言って植物状態でした。
薬が効いて、意識は朦朧としているというよりは
もう、呼吸をしているだけ・・・それは母なのに
母ではないような不思議な感覚。

もう、感覚も無いはずの母のむくんだ脚をマッサージしてみたり
手を握ったり、おでこにキスをしたり、話しかけたり、
とても悲しい時間が続きました。

生きていて欲しい・・・これが本心です。
親は親です・・・この世に母は一人しかいない。
わがままを聞いてもらって育てられた私・・・
最期の最期にわがままを聞いてもらえるなら・・・

あと・・・もう少し・・・生きていて欲しかった。

親孝行とは・・・きりがないものです。
これでいいということはないと思います。
だから、こう思うようにしています。

本当の親孝行は、子供である私が元気に生きていること。
くよくよしてもいい・・・その倍頑張れば・・・
泣いたっていい・・・その倍笑えば・・・

今出来ること・・・ただただ、そばにいてあげること、
これも大切なことであり、親孝行だと思います。

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posted by satorich at 22:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | （カテゴリなし）

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癌と共に生きる 手術→放射線治療→化学治療

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2016年01月14日

たとえどんな状態でも生きててほしい・・・当然の感情です。

癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療