癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

病気が発覚してからずっと、その親友には黙っていた。

一部の同級生には伝えたし、近所の友人も知っている。

親戚は勿論のこと、会社の人達も知っている。

しかし、ある友人には伝えられない想いがあった。

私たちと同居する前まで母が住んでいた土地の友人です。

つまり、私の生まれ育った土地のご近所の方です。

私も小さいころからお世話になりました。

お互いのことを知りすぎている・・・分かり合えている・・・

気兼ねなく、それこそ親戚以上の付き合いをしてきた母の友人・・・

時には姉のような存在でもあったかもしれません。

全てわかってくれた・・・

すべてを包み込んでくれた・・・

まるで自分のことのように理解してくれました。

中々伝えられなかった母の想いを、

誘いをかたくなに断り続けた来た母の想いを、

言い出せなかった母の想いを、

今回告白しようと思い立ってくれた母の想いを、

受け止めてくれた友人・・・私はその方をずっと「おばさん」と呼んできた。

とても温かい気持ちにさせていただいた。

涙が出そうになりました。

必要以上に細かく聞こうとしないおばさんの愛に・・・。

何よりも声が元気だと、昔と変わらない張りのある声だと・・・

安心したと言ってくれた・・・母はホッとした様子で、

抱えていた荷物をまた一つ降ろすことが出来た。

話して良かったと、母は涙を浮かべていました・・・。

今日もとても良い日になりました。