癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

両親の死に目に会えたことは

私にとってとても幸せで幸運な出来事であった

その分

母と父のそれぞれの苦しくて辛そうな姿を見なければならなかった

しかしそれはそれ

色んな事を全部含めて

私は幸せ者である

両親の死に目に会えたのだから

母の死と

父の死

それぞれ

命の灯が消える瞬間というのは

とても切なくて儚い

あの瞬間・・・あの前後の心境たるや・・・

言葉では言い表せないほどに

感情がまとまらなくて

色んな状況を受け入れようとしている自分と

受け入れることが出来ない自分とが

真っ二つに分かれて

そのまま共存しているような感覚

そして今現在も

その時の感情の一部分だけが

平行して残っている

親の死に目に会えた喜びと

親の死に際を見てしまったという

衝撃的で、絶対に消えることのない記憶は

同時に絶対に絶対に忘れてはならない記憶でもある

死に目・・・

一つ心残りなのは

母の死に目に

父を連れて行かなかったという事

・・・時間は戻せない


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