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2018年11月22日

時と共に

どこまで遡ることが出来るだろうか

記憶は途切れ途切れに遡り

幼少期まで遡る

何度思い返しても新しい記憶は出てこない

何があったという訳でもなく

同じ様な光景が繰り返し浮かぶ

その頃の記憶が薄いことを意味しているのだろう

若かりし頃の父と母の記憶を辿る

笑顔の父

怒っている父

酔っぱらっている父

仕事の顔をしている父

テレビを観て笑っている父

母と喧嘩している父

大イビキで寝ている父

それぞれにジャンル分けしてみると

案外記憶を辿りやすいことに気づいた

母も同様にやってみた

笑っている母・・・母はいつも笑顔だった

優しい母

ユニークな母

心配性な母

台所に立っている母

それぞれの記憶はほんの一瞬の出来事の中の一つずつで

記憶に残っていないものも含めて

全ての連続が続いて今に至っている

時と共に・・・辿り着いている現在

母も父も存在していない

これからも存在しない

つくづく思うのだが、全く不思議な世界である

母の声も父の声も・・・笑顔もすべて浮かぶのに・・・

存在していない

形あるものはいつか滅びる

だがしかし

人というものはそもそも形あるものなのだろうか?

そもそも生を受けたのは肉体であり

滅びるのも肉体なのである

仮に

この肉体が「借り物」であるとしたら

本当の自分は何処に存在しているのだろうか?

ひょっとしたらアバターのような世界観なのかもしれない


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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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