癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

冬が近づくと店先に並ぶ

懐かしい香りと共に

コタツにとっぷりと入りながら

家族団らんのひと時を想い出す

同じ屋根の下で同じ環境で生活していても

みかんの食べ方は家族それぞれであった

みかんの大きさにもよるが

父は丸ごと口に放り込む人だった

大ぶりのみかんの時はふたくちほど

口の中いっぱいにみかんが広がっていたことだろう

母はみかんの薄皮を食べない人だった

かと言って、丁寧に剥くことはせず

ぶどう（デラウエア）を食べる要領で中身だけをほおばっていた

姉は薄皮にまとわりついた白い部分（栄養たっぷりらしい）を

綺麗に取り除く作業を終えないと食べない人

末っ子の私はそんな家族のそれぞれの食べ方を全部試した

どれもこれもそれぞれで

結局は美味しい

最終的にはそのまま普通に食べることが定着した

今年も「みかん」を美味しく戴いている

少し前までは仏壇に供えてあったみかん

父と母がみかんを食べる姿を想い出すことは多かった

風邪を引かないように

意識してビタミンを摂るためにも

これからの時期、みかんを欠かすことができない


AD