癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

スポンサーリンク




自炊生活に陰り
肺がんステージ4を患い、抗がん剤治療を止めた母の自宅療養は続いています。
抗がん剤治療の影響でやせ細った母の身体は一時35キロまで下がりました。
現在は37〜38キロの間まで回復しましたが、それでも食は細いと言えます。

独りで自炊となると、栄養の偏りなど中々管理が難しくなります。
これは健康な方でも同じことが言えると思います。
ただでさえ食が細い母が、炊事が面倒だと適当に済ませたりなど繰り返していれば、
栄養が偏ってしまい、身にならないのは当然のことです。

弁当との出会い
母の通勤先（現在2時間就労/2〜3日勤務）に宅配している弁当業者から、お昼ご飯にと何気なく
購入して帰った時の事、それまで食べたいものがあまり浮かばず、最近では決まった食材しか食べなく
なり始めていた母は、思いのほか食べられる自分と出会いました。

おかずだけを購入したのですが、メインと惣菜にお新香、全部で7品あり、おいしく完食。
他人様がこしらえたものだからか、品数が豊富で少しずつたくさん食べれるからなのか、
理由はわからないけれども食べれた。そんな自分にうれしさを覚えたという。
そのうれしい現象は今日も続いています。

スポンサーリンク






お弁当の宅配サービスを利用
会社と提携している弁当業者のために、自力で会社に行かなければ購入できない。
しかもお昼しか購入できない。これでは限定だらけで今一つ。
「ならば配送してもらおう」その一言でした。

減塩対応各種・コレステロールが高い人向け・血圧が高い人向けなど、お医者様から食事制限を
強いられている患者さんのはうってつけ。

更には、あごが弱い人や要介護で咀嚼（そしゃく）がままならない人などのために、柔らかい
食材や細かく調理された弁当など、本当に利用者側の細かいニーズに応えている商品が出揃って
います。
勿論宅配してもらいたい曜日も時間も選べるので、母のような生活環境にピッタリなのです。

主治医からの唯一のアドバイスは「良く食べること」
抗がん剤治療を止めた母が主治医に対して「今後は何に気を付けたらよいでしょうか？」・・・
確かこんな感じのセリフだったと思いますが、質問された主治医は迷わずこう言いました。
「兎に角良く食べることですね！」
なるほど・・・と思いました。

治療と言えるほどのことではないのかもしれませんが、
母はがんに効果のあることを信じて毎日続けています。
しかしながら、食べることを置き去りにしては語れません。
大げさに聞こえるかもしれませんが、今回のお弁当との出会いは大きいと思います。

スポンサーリンク