アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2016年12月12日

姉弟それぞれの想い

姉は言う・・・

抗がん剤を続けさせれば良かった・・・と。

母は肺がん治療として抗がん剤治療を受けた。
ペメトレキセド + カルボプラチン療法を
6クールすべて受けた。

しかし、結果は無情だった・・・。
一時は減少した癌細胞が、増殖を開始した。
母はとてもとてもショックを受けていた。
これじゃぁ意味がなかった・・・とも言った。

その言葉を聞いた私もショックだった。
意味はあった・・・そう思ってほしかった・・・。

そして今・・・母の一周忌を目前にして、
姉がつぶやいた言葉は、抗がん剤を続ければ良かった・・・だ。

全くもって、否定する意志はないし、意義も異論もない。

だって・・・何が正しかったかがわからないんですから・・・
AD




ただ、母の抗がん剤治療について何か一言・・・
と聞かれたら、私はこう答える。

抗がん剤治療を受けなかった方が、母の余生としては
良かったのかもしれない・・・と。

これには何の根拠もない。

ただ、母が抗がん剤治療を受けたという事実があり、
その実態を見てきたからこそ、その真逆の世界を・・・
決して確認することが出来ない世界だからこそ、
もし・・・だったら・・・が知りたい。

母は抗がん剤治療で苦しんだ。
食欲の低下で体重も減った。

抗がん剤の副作用は一つではなかった。
その副作用一つ一つから母を解放してあげたかった。

あれが無ければ、母は母らしく余生を過ごすことが出来た・・・
そう言った見ることのできない世界を妄想することがある。

・・・こうして、姉と私の見方をまとめてみると、
今現在で、考えていることの本質部分が全く違うことがわかる。

姉は、母の命が少しでも長く続く道を想い描いている。

それに対して私はと言うと、母の命の最期の迎え方、
予後、余生の過ごし方に重きを置いている。

簡単にまとめれば、姉は諦めない方向で、
私は諦めている・・・と言った感じだろうか・・・。

こうやって分析してみると、なんとも切ない気持ちだ。

AD



この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5712646
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
リンク集
カテゴリアーカイブ
AD
最新記事
にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 病気ブログ 末期がんへ
にほんブログ村 病気ブログ がん 闘病記(永眠)へ
にほんブログ村 にほんブログ村 介護ブログ 親の介護へ
にほんブログ村
プロフィール
satorichさんの画像
satorich
緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
プロフィール


がん・腫瘍 ブログランキングへ
最新コメント
陽子線治療の不可 by satorich (12/25)
陽子線治療の不可 by 弥生 (12/24)
父のいないボランティア活動 by satorich (11/20)
父のいないボランティア活動 by まりあ (11/19)
免疫力と体温と癌 by satorich (11/12)
ファン
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。