2015年01月18日
ガソリン価格下落は自転車通勤を減少させるか?
以前も原油価格のことを記事にしたが今もなお下落が止まらない。
チャート的には赤のサポートラインを割っての下落なので教科書通りの展開なのだが、背景には原油産出国の"シェールガス潰し"があるうで、サウジ石油相「1バレル20ドルでも減産せず」の発言がかなり影響を与えているようだ。ここ最近のマーケット関係者の間ではとりあえず1バレル40ドルあたりがターゲットという話もある。
さて、この原油価格下落により日本ではガソリンが数年ぶりの安値となっている。もちろん原油価格の決定にはドル円相場の影響やその他の要因もあるのだが、原油の下落が急激すぎてほぼ原油の影響でガソリンが下がっている。2015年1月17日現在のレギューラー価格全国平均は135円前後。セルフなら120円台に突入しているところもあり、これは8%増税で値上げとなった缶ジュース1本よりも安い価格。この水準は約5年ぶりだ。
5年前(2010年)というとちょうどガソリン価格が110円台から数年かけてどんどん上昇していた時期で、高いガソリン価格を背景に自転車通勤する人たちが増えた時期でもある。大手のサイクルベースあさひなどでは通勤に特化した手頃な「通勤用スポーツタイプ自転車」に力を入れていた。
ガソリン高が背景だった自転車通勤だが、今後ガソリン価格が5年前以上の水準に戻れば自転車通勤は減るのだろうか…少し考察してみると、本当にガソリン高だけが嫌で、ママチャリやシティサイクルで嫌々載っていた人は素直に自動車通勤へ戻るだろう。ただ、自動車通勤をする過程でもっと高性能なクロスバイクやロードバイクなどのスポーツタイプを導入した人たちはその自転車の魅力にハマったり、ダイエットになったりと自転車通勤におけるメリット(ガソリン代節約だけでなく、ダイエット効果など一石二鳥な点)を十分に感じたはずだ。そういった人たちはたとえガソリン価格が元に戻ろうとすぐに自動車通勤に戻ることはないと思う。そういった面ではガソリン価格の高騰は自動車に慣れた人が再び自転車を使う機会を与えてくれたともいえる。
現在では特にスポーツタイプにおいては健康志向からひとつのジャンルとして確立した部分もあり、5年前に言われていた「一過性のブームで終わる」というような状況にはない。確かにブームは過ぎたかもしれないがその過程でファンが確実に定着した。特にここ1年ぐらいでは若い女性向けロードバイクが流行っており、その原因はスポ根アニメ(マンガ)の弱虫ペダルによるものだ。今まで常識なら圧倒的に男性が多かったロードバイクに女性が増えるきっかけを作っている。
こうしてチャートを見ると原油価格の上昇&下落が自転車をとりまく環境に影響を与えていたことがわかった。自転車先進国のオランダもその普及のきっかけはガソリン高(オイルショック)だった。石油依存社会で生活に直結するガソリン価格だからこそ、社会に与える影響も大きい。
チャート的には赤のサポートラインを割っての下落なので教科書通りの展開なのだが、背景には原油産出国の"シェールガス潰し"があるうで、サウジ石油相「1バレル20ドルでも減産せず」の発言がかなり影響を与えているようだ。ここ最近のマーケット関係者の間ではとりあえず1バレル40ドルあたりがターゲットという話もある。
さて、この原油価格下落により日本ではガソリンが数年ぶりの安値となっている。もちろん原油価格の決定にはドル円相場の影響やその他の要因もあるのだが、原油の下落が急激すぎてほぼ原油の影響でガソリンが下がっている。2015年1月17日現在のレギューラー価格全国平均は135円前後。セルフなら120円台に突入しているところもあり、これは8%増税で値上げとなった缶ジュース1本よりも安い価格。この水準は約5年ぶりだ。
5年前(2010年)というとちょうどガソリン価格が110円台から数年かけてどんどん上昇していた時期で、高いガソリン価格を背景に自転車通勤する人たちが増えた時期でもある。大手のサイクルベースあさひなどでは通勤に特化した手頃な「通勤用スポーツタイプ自転車」に力を入れていた。
ガソリン高が背景だった自転車通勤だが、今後ガソリン価格が5年前以上の水準に戻れば自転車通勤は減るのだろうか…少し考察してみると、本当にガソリン高だけが嫌で、ママチャリやシティサイクルで嫌々載っていた人は素直に自動車通勤へ戻るだろう。ただ、自動車通勤をする過程でもっと高性能なクロスバイクやロードバイクなどのスポーツタイプを導入した人たちはその自転車の魅力にハマったり、ダイエットになったりと自転車通勤におけるメリット(ガソリン代節約だけでなく、ダイエット効果など一石二鳥な点)を十分に感じたはずだ。そういった人たちはたとえガソリン価格が元に戻ろうとすぐに自動車通勤に戻ることはないと思う。そういった面ではガソリン価格の高騰は自動車に慣れた人が再び自転車を使う機会を与えてくれたともいえる。
現在では特にスポーツタイプにおいては健康志向からひとつのジャンルとして確立した部分もあり、5年前に言われていた「一過性のブームで終わる」というような状況にはない。確かにブームは過ぎたかもしれないがその過程でファンが確実に定着した。特にここ1年ぐらいでは若い女性向けロードバイクが流行っており、その原因はスポ根アニメ(マンガ)の弱虫ペダルによるものだ。今まで常識なら圧倒的に男性が多かったロードバイクに女性が増えるきっかけを作っている。
こうしてチャートを見ると原油価格の上昇&下落が自転車をとりまく環境に影響を与えていたことがわかった。自転車先進国のオランダもその普及のきっかけはガソリン高(オイルショック)だった。石油依存社会で生活に直結するガソリン価格だからこそ、社会に与える影響も大きい。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く