2022年04月29日
【閉店・解体】マルカツデパートが老朽化で閉店 買物公園から姿を消す
旭川市・買物公園のマルカツデパートが閉店
旭川市の買物公園にある「マルカツデパート」が閉店することが判明した。閉店時期や解体時期は未だ決まっていないが、当初予定の2025年から老朽化のため前倒し閉店となる。
閉店&解体後の跡地は既に再開発の予定があり、所有会社の話によれば「商業施設とマンションの複合施設」の建設構想があるようだ。
買物公園では近年、老舗デパートやビルの閉店&解体による再開発が続いており、西武デパートは2016年9月30日に閉店。後にツルハドラッグが複合ビルの「ツルハ旭川中央ビル」を建設しオープンさせている。
また「エクス」も2020年5月に1Fだけ入居して営業してたツルハが閉店。その後取り壊され再開発が進んでいる(※跡地は高層タワーマンションのうわさがある)。
マルカツデパートが無くなると残りの古い大型デパートはかつての丸井今井、現在の「フィール旭川」ぐらいとなり、駅前の再開発が加速することとなる。
買物公園では続々と新しいテナントや商業施設が誕生。駅前のにぎわい創出となるか?
上述以外にも旭川の駅前には新しいテナントや商業施設が続々と誕生&建設中だ。2022年2月24日には満を持してアッシュビル1Fに本州喫茶店チェーン店の「コメダ珈琲」が上陸。
さきほどの「ツルハ旭川中央ビル」のテナントには旭川に老舗菓子店「壺屋」が「壺屋ときの杜買物公園店」をオープンさせた。
5条通りには旭川市出身の実業家でタレントに杉村太蔵氏プロデュースの商業施設「ここはれて」の建設工事も真最中で、オープンは2022年夏を予定している。
買物公園は特に4条あたりまでは人通りが多いが、5条より向こうになるとどんどん人通り減少するため、いかにして集客するか、出来るかが鍵ではと思う。
旭川市でも人口減に見合ったまちづくりが急務
旭川市は少し前まで郊外に大型商業施設が次々と誕生し、休日は郊外の住宅地から自家用車で移動し、中心市街地が寂れるドーナッツ化現象が起きているが、ここ最近では中心市街地の再開発が目立つ。
ドーナツ化でも自由に自家用車が使えて、商業施設への移動がラクなのだから何ら問題ないと考える人が多いがこれは間違いと考える。
郊外の商業施設への移動には必ず自家用車が必要になる。これは車が使えることが大前提だ。若くて車(マイカー)が使える時は良いが、年老いて車に乗れない(危なくなる)ような年齢になるとマイカー前提の生活では一気に不便になる。
また、高齢の運転者が増えるとこれに由来する事故も多くなり、特に旭川市は人口の34%が65歳以上のお年寄りな地域(※高齢化の特集記事はこちらへ)。
つい最近では永山の男山酒造り資料館でアクセルの踏み間違い事故、4条通19丁目の介護事業所でも同じくアクセルの踏み間違い事故が発生している。
これからも65歳以上は増え続け「アクセルの踏み間違い」など高齢運転者の事故は増え続けと予測される。
また、街の規模が大きければ大きいほど道路や水道などの維持費も大きくなる。財政難な旭川市では看過できない問題だ。そこで近年では街をコンパクトに、お年寄りが車を使わなくても衣食住の生活ができるようなコンパクトシティでの再開発が全国各地で行われている。
旭川市でもコンパクトシティが全てではないと思うが、超高齢化が進むこのまちで、お年寄りが車を使わなくても住みやすい再開発や人口減を食い止められるような魅力あるまちづくりが必要なのではと思う。
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