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2019年08月28日

親の気持ち

親は子供ためならば何でもする。
この歳になって、その気持ちが非常によく分かるようになった。

教員である限り、理不尽な保護者の要求もあるが、概してそれは、「子供のためを思って」、という場合である。

たとえそれが、「将来的には子供ためにはならない」、と思われることであっても、親は子供ために死力を尽くす。

なんと言っても、最後まで子供を護るのは親なのだ。
その姿を見て、親子の絆を深める場合もあれば、逆にさらに距離ができてしまうこともある。

先日転校した生徒の父親は、受け入れ先の公立中学校に不満を抱き、早速教育委員会に電話を入れた。自分たちの要望が通らなかったからである。そして、母親は「以前いた学校では、何もしてくれなかった」、と学校に訴えた。

そうなると心配してしまう公立学校側は、再度、私たちの学校に連絡をしてくる。
「保護者の言っていることは、本当に正しいのでしょうか…。」
となる。

恐らくは、期待して入学し、楽しく学校生活を送っていたはずなのに、挫折してしまったことへのいらだちと、やるせない気持ちが、気持ちを混乱させているのだろう。

親戚らを説得して入学させ、何年も前から授業料等の金策に走り、期待をかけて通学させてきたのだ。
それが、何ヶ月かの不登校という期間を経て、転校となった。

学校としては義務教育でもあり、転校なのだが、保護者からみれば、『退学』という意識だろうし、親子ともに大きな挫折体験であろう。

私の学校の校長が、自宅に謝罪に行くことを連絡したが、保護者はそれを拒否した。
「電話で十分」、と言うのである。

彼等の混乱は当分続くだろう。
そして、受け入れてくれた公立中学校の混乱も続いてしまうに違いない。

一人の人間を育てることは、こんなにも大変なのだ。

いじめた側とされる生徒たちは、
「俺たち納得できません…。」
と、訴えてきた。

そこに保護者も、「話を聞きたい」と、昨日は来校した。
子供が困った姿を見て、いても経ってもいられなくなったのだ。

傷は大きい…。




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