2019年05月18日
鐘が鳴る前は報われない時間がある
アナログ時計の長針と短針は、半日で11回、一日で22回重なる。
ちょっと意外に感じるかも知れないが、一時間に一度重なるわけではないのである。
中学入試では頻出問題となるのだが、長針と短針の重なる時刻は次の場合となる。
@ 0時0分
A 1時5と5/11分
B 2時10と10/11分
C 3時16と4/11分
D 4時21と9/11分
E 5時27と3/11分
F 6時32と8/11分
G 7時38と2/11分
H 8時43と7/11分
I 9時49と1/11分
J 10時54と6/11分
つまり11時台だけは、長針と短針が重ならない。
実際、一分間に長針は6°、短針は 0.5°、進むので、1分で長針と短針は5.5°ずつ近づく。
これを定時の長針と短針の角度、例えば3時なら90°をこの5.5°で割れば、二つの針が一致する時刻が求められるわけだ。
一方で、こんな算数の問題でも、上手に物語やスピーチにできる。
今や有名となったが、キンコン西野氏が近畿大学の平成30年度の卒業式のスピーチである。
時計の長針と短針が重なる時を、『報われる』と見立てて、11時台だけは二つの針が重ならないので、12時の鐘が鳴る前の『報われない時間』を例に出し、
「人生には報われない時間がある。鐘が鳴るまでは報われない、そうした長い時間がある。」
と学生に語りかけた。
楽しく面白く生活していた学生の卒業のはなむけの言葉としては、なかなか洒落ていると思う。
人生は誰もが苦労の連続だ。
その上で、何をもって報われる、と見るかも、議論の余地があるだろう。
だが、人はそうやって人生を生きている。
「人生は、自分の思い通りにならない」、という現実を突きつけられるのも、社会人になってからが多いはずだ。
私はこのスピーチを聞いて、「苦しみの多い人生だけれど、必ずいつかは、君たちを祝福する鐘がなるよ。だからそれまでは、あきらめずに前に進み続けよう」、と理解することにした。
勉強は努力すればするほど、やればやるほどその結果が見えてくる、ある意味、公平な世界だが、社会はそうではない。
卒業したての学生にとっては、理不尽と思われることばかりだろう。
それは、学校という大きな包みに護られていた生活の終わりを意味しているのだ。
中高生は成長期で複雑な年頃。悩みや苦しみもひとしおだろう。
だからこそ、私たち教師が護ってやらねばならないのだ。
しかし、それはほんの一時期のこと。
その後は、私たちが護ってあげたことすら、忘れてしまうのがよろしかろう。
ちょっと意外に感じるかも知れないが、一時間に一度重なるわけではないのである。
中学入試では頻出問題となるのだが、長針と短針の重なる時刻は次の場合となる。
@ 0時0分
A 1時5と5/11分
B 2時10と10/11分
C 3時16と4/11分
D 4時21と9/11分
E 5時27と3/11分
F 6時32と8/11分
G 7時38と2/11分
H 8時43と7/11分
I 9時49と1/11分
J 10時54と6/11分
つまり11時台だけは、長針と短針が重ならない。
実際、一分間に長針は6°、短針は 0.5°、進むので、1分で長針と短針は5.5°ずつ近づく。
これを定時の長針と短針の角度、例えば3時なら90°をこの5.5°で割れば、二つの針が一致する時刻が求められるわけだ。
一方で、こんな算数の問題でも、上手に物語やスピーチにできる。
今や有名となったが、キンコン西野氏が近畿大学の平成30年度の卒業式のスピーチである。
時計の長針と短針が重なる時を、『報われる』と見立てて、11時台だけは二つの針が重ならないので、12時の鐘が鳴る前の『報われない時間』を例に出し、
「人生には報われない時間がある。鐘が鳴るまでは報われない、そうした長い時間がある。」
と学生に語りかけた。
楽しく面白く生活していた学生の卒業のはなむけの言葉としては、なかなか洒落ていると思う。
人生は誰もが苦労の連続だ。
その上で、何をもって報われる、と見るかも、議論の余地があるだろう。
だが、人はそうやって人生を生きている。
「人生は、自分の思い通りにならない」、という現実を突きつけられるのも、社会人になってからが多いはずだ。
私はこのスピーチを聞いて、「苦しみの多い人生だけれど、必ずいつかは、君たちを祝福する鐘がなるよ。だからそれまでは、あきらめずに前に進み続けよう」、と理解することにした。
勉強は努力すればするほど、やればやるほどその結果が見えてくる、ある意味、公平な世界だが、社会はそうではない。
卒業したての学生にとっては、理不尽と思われることばかりだろう。
それは、学校という大きな包みに護られていた生活の終わりを意味しているのだ。
中高生は成長期で複雑な年頃。悩みや苦しみもひとしおだろう。
だからこそ、私たち教師が護ってやらねばならないのだ。
しかし、それはほんの一時期のこと。
その後は、私たちが護ってあげたことすら、忘れてしまうのがよろしかろう。
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