先日、私の祖母が米寿を迎えました。それで、５月の連休に米寿のお祝いをしました。お祝いといっても皆で集まって、ご飯とケーキを食べただけですが。うちの長男２歳は曾孫になるわけですが、曾お祖母ちゃんのケーキに手を出して笑いを誘っていました。

そんな米寿の私の祖母は、今、歌が大好きです。歌うことが大好きです。カラオケではないです。歌うことです。なぜ、カラオケじゃないかというと、演奏にあわせて歌うことが得意じゃないからです。祖母米寿の歌は、祖母米寿の好きなように、祖母米寿の好きなテンポで、祖母米寿の好きな音程で歌います。祖母米寿は演歌や昔の歌謡曲が好きなので、確かに歌詞はそれなのですが、曲は全くの祖母オリジナルです。下手という次元ではなく、オリジナルです。そこが楽しいのか、よく行くデイサービスでも祖母米寿は人気の歌い手のようです。何かにつけて一曲歌うそうです。

祖母米寿の歌は聞いていると、楽しくなります。楽しさを超えて、おかしくもなります。本人真剣なので、笑ってはいけないのですが、笑ってしまいます。でも、祖母米寿は真剣です。聞いている人が吹き出していようが、笑っていようが、真剣に歌いきります。とにかく、聞く人皆が、幸せな気分になれる歌です。だから、人気なんでしょうね。

祖母米寿は日頃からよく歌の練習もしています。でも曲じゃ何を歌っているのか分かりません。歌詞を聞くと分かります。たまに、その歌詞さえオリジナル化しているときもあり、即興の作詞作曲状態です。でも、歌っている本人はとても楽しんでいるようです。間違いなく祖母米寿の健康の秘訣は「歌」でしょうね。

なのでもちろん、先日の米寿のお祝いでも、自分のお祝いのために、祖母米寿は歌を披露しました。相変わらず、曲では何を歌っているか分かりませんが、歌詞はしっかりしているようでした。残念ながら私の知らない曲でしたが。お陰で、なかなか楽しいお祝いになりました。