2023年3月2日から受注再開したレクサス新型「NX」(2023年モデル)は3月2日から詳細なカタログと新ディーラーオプションも公開されました。
*3月の改良ですが、公式には”MY24”(2024年モデル)とのことです。
今回は、「機能詳細カタログ」の変更点をマニアックにチェックしてみましょう。
果たして需要がどこまであるかはわかりませんが、こういうのは大手メディアさんでは絶対にやらないと思うので・・・
https://lexus.jp/models/nx/pdf/nx_catalog.pdf
■P1 プラグインハイブリッドシステム
なんとニュースリリースには記載されていませんが、WLTCモード燃費が従来よりわずかですが悪化しています。
これはどうやら車両重量が一律「10kg」増加していることによる影響であると考えられます。
メンバープレース装着による影響でしょうか?(カタログ上は、「NX450h」だけ10kg増加してます。カタログ上は10kg単位なので「端数」の問題で数値上の影響を受けたのか?それともNX450h+はさらなるボディ剛性パーツが付加されて他モデルより重くなったのか?)
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
----------------------------------------------------------
■P2 EV航続可能距離
前述のとおり、重量増によるものか、EV後続距離が「88km → 87km」へ1km低下しています。
やはりEVは、重量増加による後続可能距離への影響が大きいようですね。(「乗車人員」、「荷物積載量」によっても変動要素が大きそうですが)
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
----------------------------------------------------------
■P5 PHEV 充電プランの料金変更
昨今のエネルギー高騰を受け、2023年4月から充電プランの大幅な価格変更(値上げ)が実施されています。基本料金が月額220円アップしているのに加え、1分あたりの充電価格が「3倍」となっています!
普通充電でこれだけ高価だと、もはやPHEVを選択する必要はないのでは?と思うぐらいの高騰です。自宅充電できない方は他社の充電サービスを利用したほうが良いのでは・・・BEVはレクサスが主導していく、ということであれば、ぜひ魅力的な専用プランの提示をして欲しいところですね。
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
----------------------------------------------------------
■P8 NX350 WLTCモード燃費変更
市街地走行など日常使用領域においてレスポンス改善などを行った結果、市街地モード燃費が「9.1km/L→8.7km/L」郊外モード燃費が「12.3km/L→11.6km/L」、高速道路モード燃費が「14.2km/L→13.8km/L」とカタログ上の燃費が悪化しています(約0.4km/L〜0.7km/L)
結果として、WLTC総合モード燃費は「12.2km/L→11.7km/L」と約0.5km/L低下しています。
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
----------------------------------------------------------
■P13 空力性能(図の変更)
空力性能の図ですが、リヤバンパーのサイドベゼル(エアアウトレット)から空気が抜けなくなっています。(従来モデルでは、小さな穴が空いているようです)ただし、空力対策は従来どおり変わらず対策されているようです。
<追記>
フロントラジエター周りの剛性アップやリヤメンバプレース追加に伴い、リヤサイドベゼルのエアアウトレットを塞いで操舵安定性の向上のためバランスを取った、という改善の模様
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
----------------------------------------------------------
■P16(他多数) ドアトリムカラー変更
2023年モデルの特徴ともいえる「カラードドアトリム」がカタログ各ページに反映されています。
特にe-ラッチの機能を解説したこのページでは変更されたことが良くわかりますね。
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
----------------------------------------------------------
■P31 プリクラッシュセーフティシステム<低速度加速抑制>
ほとんど「間違い探し」レベルの変更ですが、「壁」に対しても、加速抑制を行うことが可能となっています。(パーキングサポートブレーキで本来は衝突を抑制する前の段階から「加速」を制御する、というイメージですかね?)より機能が向上したのは間違いないです。
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
----------------------------------------------------------
■P39[新規追加]PDA「4. 信号交差点に対する右左折時減速支援」
信号の右左折時に自動減速する機能が付加されましたが、その機能を図式解説しています。かなり有用ですよね。
特に、カーブを曲がる際に、十分に減速せず、「曲がりながらブレーキを強くかける癖のある方」などはかなりきれいにコーナリングできるようになるのではと思います。
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
----------------------------------------------------------
■P44 ITSコネクト
路側装置の設置エリアについて、新規に「広島県」が追加されています。(2023年3月現在)
また、動作イメージの図がより詳細になり効果がわかりやすくなっています。しかし、対応エリアは全然増えませんね〜・・・
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
----------------------------------------------------------
■P51 コネクティッドナビ
なんと、2022年モデルにあった以下の記載が消滅しています。
これは、G-Link契約期間中であれば、3年経過後も無償で地図更新ができるようになったという「改善」と考えて良いのでしょうか?こちらに関しては詳細な解説がないため続報を待ちたいところです。(2022年モデルのユーザーへの遡及適用はされるのでしょうか?)
「車載ナビの地図データは新車登録日から3年間は自動で更新されます。4年目以降は有料の全地図更新を購入いただくことで地図更新できます。」
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
----------------------------------------------------------
■P53 ドライブレコーダー(新規追加)
待望のメーカー標準ドライブレコーダー機能は1ページを割いて詳細に解説されています。
常時録画時間は100分ですので、「旅の記録」を残すにはやはり従来型の外付けドラレコが有効でしょう。
しかし配線がスッキリするのと、ナビ上で再生できるのはとても便利ですよね。
この純正メーカーオプションドラレコがあれば、外付けドラレコは「フロントのみ」のものでも十分ではないかと思います。
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
----------------------------------------------------------
■P57 後席シートヒーター
NX350”標準”とNX250”標準”においても後席シートヒーターが装着可能に。(運転席・助手席ベンチレーション機能が同時装着)
”標準”グレードの選択率は極めて低いのが現状のようですが、この設定により”標準”グレードの選択率が増えるかもしれませんね。
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
----------------------------------------------------------
■P60 小物入れ
2023年モデルでは原則「別体型ディスクプレイヤー」が消滅しています。
代わりに「ドライブレコーダー」機能を装着した場合の、小物入れやUSBポートがどうなるか謎に包まれていましたが、結論としては「ドライブレコーダー」を装着した場合は、USBポートはトレイの下に格納され、スッキリします。(一方、常にUSBポートへのアクセスは若干低下)
常時USBポートへ外部機器(USBメモリや、ottcast/MILEL等のandoroidデバイス)を装着している方は、新仕様の方がいいですね。
そして、小物入れはかなり大型化します。残念ながら「照明」はなさそうです。
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
----------------------------------------------------------
■P61 ドライブスタートコントロール
新規に以下の表記が追加されています。(これが2022年モデルに備わっていたかは不明)
反面、全速で高速バック走行ができなくなりますが・・・(笑)
後退時、必要以上にアクセル を踏み込んで速度が上がりすぎるのを防ぐために、エンジン/ハイブリッドシステム出力を抑えます。
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
----------------------------------------------------------
■P63 ”F SPORT”
「ブラックルーフレール」(MOP) の画像がもともとなく不親切(?)でしたが、今回追加されたのはよかったです。
----------------------------------------------------------
■P68 インテリアカラー
2023年モデル改良のメインと言える、インテリアカラー配色変更が一覧でわかりやすくなっています。
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
----------------------------------------------------------
■P77 主要諸元
一見変化がないように見えますが、前述のとおり、「NX450h+」と「NX350」において、燃費(WLTCモード)等の数値が変更されています。「NX450h+」は車両重量も変更されています(+10kg)
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
----------------------------------------------------------
■P80〜81 メーカーオプション変更
既報通り以下の変更が反映されています。”標準”グレードのオプション制限が緩和されたのは嬉しいですね。
▲ 別体型ディスクプレイヤーの廃止
▲ 先進ADASセット標準化による廃止
○ ドライブレコーダー機能の新設定(42,900円)
○ ランフラットタイヤレスの新設定(▲22,000円)
△ NX350h一部グレードでの寒冷地仕様価格変更
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
○”標準”グレードでステアリングヒーターの新設定(11,000円)
○”標準”グレードで前後席シートヒーター/前席ベンチレーション機能の新設定(66,000円)
(出典:「NX2023年モデル 機能詳細カタログ)
本当に些細な変更箇所は省いていますが、ニュースリリースや説明書に書いてないような部分についても変更点が多数あるのが興味深いですね。
商品力は確実に向上しているのは間違いないですから、他のモデル(特に「RX」)もぜひこのNXのような細かなアップデートをしていってほしいものです。
次回は「ディーラーオプション」についてもチェックしてみます。
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image