新型レクサス「NX」、すでに2021年12月の納車から2年9ヶ月が経過し、今のところは車検を通すことが確実になりそうです。
現在販売中の「NX(25MY)」いわゆる、2025年モデルも相当によい仕上がりとのことですが、現在所有している初年度モデル(2022年モデル)に満足しているためです。
その後、2度の年次改良で商さらに品力をあげたレクサス「NX」ですが・・・
・外観の変更がない
・次買うとすればグレードは”F SPORT”
・次買うとすれば車種はやっぱり「NX350h」(ホントはNX450h+が欲しいが、充電設備がない・・・)
・インテリアカラーも引き続きホワイト
・装備、乗り心地、燃費も特段不満なし
ということで、買い替えするほどの動機がないというのが率直なところです。
ただし、「G-LINKの更新」や「デジタルキー」の無償期間が終了するのでなにげにコストがかかりますが・・・
また、NXに関しては、マルチカラーのイルミネーションが明るくなったことや後席ドアにも夜間のドアハンドル照明がついたなど嬉しい変更点もありますが、これらは「KINTO FACTORY」で後付ができるので、クルマを買い替えするほどでもありません。
▼KINTOFACTORY
https://factory.kinto-jp.com/introduction/product/product-list/lexus/NX002/
さて、先日興味深いメッセージをいただきました。
レクサス「RCF」から「NX」に乗り換えても不満はなかったのか、というご質問でした。
まず、「IS500」や「RCF」といったハイパフォーマンスなセダン、クーペにお乗りの方が「NX」や「RX」といったファミリーカーに近いSUVタイプのクルマに乗り換えられることは実際問題あると思います。
現在地方都市に居住する当方は、駐車場価格が都心部の「1/3程度」であるため、たまたま1人で3台所有ができていますが、東京や大阪など大都市部では、クルマを1人で複数台所有することは、駐車場確保の観点や、コストの観点であまり現実的ではないのは言うまでもありません。
一方で、レクサスでいえば、特に「RCF」は、専用のスポーツシート、BBS製ホイール、ブレンボ製ブレーキキャリパー、専用メーターや、専用のアクティブリヤウィング、カーボンパーツなど高性能かつ見た目にも特殊なパーツが揃っていること、街なかで同じ車種を見かける機会が少ないこともあり、所有満足度や愛着は非常に高いと思います。
こういった魅力は、レクサスブランドのSUVタイプのクルマ(NX、RX、LX、UX、LBX)では失われてしまいます。
本来であれば、他のブランドのように、SUVモデルでも「ハイパフォーマンスモデル」があればよいのですが、それがないのは現行レクサス車のラインナップの不満点といえますが、「F」の今後が見えない中ではやむを得ないと思います。
ココ数年は年間8万台〜9万台程度と、マツダ・スバル・三菱といったブランドを上回る販売数を記録しているレクサスブランドですが、所有するオーナー数が多くなればなるほど、より質(パフォーマンス)の高い車、より希少性の高いブランドのクルマに乗り換えられる方も増えていくと思います。
そういった点ではレクサスの弱さはあると感じています。
現時点では「RX500h ”F SPORT Performance"」は、パワートレーンは一般的なものですが、大型のホイール/ブレーキキャリパー、専用エクステリアなどを与えることにより独自性を出しているのは魅力的と思います。
その御蔭もあってか、レクサスRXシリーズでも一番の高額車両であるにもかかわらず非常に好調な販売をキープしています。
とはいえ、カタログスペック上では特に特筆すべきものはなく、ハイパフォーマンス施工のセダン・クーペユーザーから見ると食指が動く部分は多くないと思います。
「NX」であらためて良いなと思ったのは 積載性の高さ、いざというときしっかり大人4人が乗れる、抜群の先進安全装備、燃費、乗り心地が高次元で存在していることです。また、肝心の動力性能も、通常の使い方をしている分には問題ありません。
一般の方からすると「NX」クラスは十分な高級車ですし、非常に完成度は高いと感じています。そして、何より他の車種に比べても年次改良のスピードが速いことも魅力的な点です。(今後のさらなる改善”Always on"も期待できる)
ただし、その人気さゆえから、希少性はありませんし、クルマ好きの方から声をかけられたり、街なかで写真を撮影されることもないでしょう。
仮に「NX500h」や「NX MORIZO」のようなハイパフォーマンスモデルの設定があっても良いのでは?と思うぐらいの素性の良さを持っているのではと思いますが、現時点ではこのボディサイズでよりハイパフォーマンスな車種となると、日本車には存在せず、海外ブランド車になってしまうのは少しもったいないと感じています。
(とはいえ、それは内燃機関車モデルの時代であり、電動化が一気に広がるであろうここ数年来では難しいのかもしれませんね)
ということで、クルマに「所有感」や「優越感」を求めるのであれば、やはり、ハイパフォーマンスなクーペやスポーティーカーが良いのではと思います。
SUV/ミニバン系のクルマは一度所有すると非常に魅力的です(当方もそうでした)。
4人〜5人乗車は年に数度あるかないかというところですが、いざというときに大人4人が乗れるのは便利ですし、ラゲージにはある程度大きな荷物を搭載することもできますし、セダンやクーペ時代では味わえなかった、「もう1つの自分の部屋」という使い方ができるのは非常に魅力的です。
ただし、所有満足度(官能面での性能も含む)という面ではハイパフォーマンスなセダンやクーペに比べると、どうしても劣ってしまいます。
幸いにも当方は「LC500 またはLC500h」を同時所有しているため、所有満足度や優越感という点はそちらに任せ、思い切り「NX」の良さを味わうことができました。
ハイパフォーマンスなセダン、クーペに乗っていると、多少なりとも「優越感」を持つことができるのはそのとおりかと思います。
公道ではそのパフォーマンスが発揮できなくても「いざというときはスゴイ」、「過剰な(ある意味無駄で贅沢な)装備」をまとっているクルマを扱うのはスーパーカーでなくてもとても魅力的な面があります。
そういった点に魅力を感じるのであれば、「NX」や「RX」への乗り換えはおすすめできません。
ただ、幸いにもリセールバリューも高いので、まずは1〜2年、試しに乗り換えてみる、というのも良いかもしれません。
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