ここのところ忙しく、録画で今になって見たので、放送は少し前である
絵柄が余りにも変貌していたのでどんな内容か気になって1話だけは見ていたが、それ以来は見ていなかった
感想の前に、少しだけアニメ版サンムーンについて気になったことを書きたい。
1話のオーキド博士とナリヤ・オーキド(海外だから名前から?)の会うシーンが、なんとも面白い。全く同じ顔だ、イトコとはいえそっくりだ。
そしてナリヤ・オーキドがオーキド博士を「ユキナリ」と呼んでいる。
何気にアニメ本編でオーキドの名前が出たのは最初じゃないか?サトシは昔の友達であるユキナリがオーキドだとは気付かないのだろうか…(オーキドは気付いてるのに)
なんでもありのサトシの人生なら親友の正体が、知り合いの爺さんの若い頃だったという発想は出そうなものだが…
最初期に発売されたポケモンファンブックや小説版にはしっかりと、オーキド博士の名前がオーキド・ユキナリだと書いてあった。ただでさえポケモンはフルネームがあるキャラが少ないし、印象的だった。というか当時はオーキドだけだった気もする
おのとしひろの電撃ピカチュウでも、それを資料として、オーキドの名前はちゃんとオーキド・ユキナリとなっていた
映画スター並にイケメンのおじさまオーキド
だから昔、『セレビィ 時を超えた遭遇』で「謎の少年、ユキナリの正体は!?」というアオリをやっていた時、オーキドの名前は既にユキナリだという情報を出していたのに(ポケモンマニアしか知らない細かいネタであっても)、隠す意味があったのか?と疑問だったものだ
ちなみにセレビィの日本版は、ハッキリしない物事はダメ!!という思想の海外では受け入れられず、アニメ映画としても珍しい修正が行われ、DVDやテレビ放送版では、海外版の日本語版という一風変わった内容となっている。
オーキドがはっきりユキナリだと分かるシーンが追加されてるんだよね。あれ、蛇足だよ
▼では今回の感想。
前後編で懐古にとっては素晴らしいデキだった。
42話が、歌うプリン出たりして懐かしいながらもありきたりな内容ですぐに飽きたので、43話はもう見なくてもいいか、とさえ思ったが、結果としてこちらの話が素晴らしく、久しぶりに初代を踏襲したようなハチャメチャポケモンバトルや、懐かしいタケシとカスミとのやり取り、なぜか今更の初代赤緑を意識したポーズを取っていたり(ゲーム版のアニメ化作品も近年出ていたのに)タケシが筋肉ムキムキだったり(これはフィギュア版のスタッフが勝手にやったことらしいが)、小ネタもあって素晴らしかった
タケシとカスミがサン&ムーン勢が束になっても歯が立たないくらいの強烈な強さなのも、懐古としては嬉しい
しかしタケシとカスミ、特にタケシはポケモンドクターの勉強で忙しい筈なのに、なぜああも強くなっているのだろう。メガシンカまで使えるし、ムキムキだし
しかも一応は本職ジムリーダーのカスミよりも、明らかにタケシのほうが強いだろう
▼カスミの、サトシに負けないお調子者感と、タケシの頼りになる感じも出演後期っぽい雰囲気で実に良かった
ラストシーンも素晴らしかった。3人の仲の良さ、長年のブランクなどはまるで無い、熱いパートナーシップを感じさせる。笑いあう3人を、周りの新しい仲間たちが、微笑ましい感じで見守っているのも優しい結末
▼一つ残念なのは、タケシとカスミの衣装が初代のものであるにも関わらず、キャラクター性が登場後期だったこと。
フウコ(フウロじゃないよ)登場回では、ポケモンの話をしていたのに突然少女の話にすり替えたり、特に「のびのび育てば」に狂気を感じる(しかも大抵は、10歳前後のキャラに5年後と言っていた)
そんなタケシが、アローラ勢を見て何も関心を示さないのは、ちょっと寂しい。3人もいるのに
▼余談だがフウコは、おのとしひろの電撃ピカチュウでは、カスミ同様、15歳くらいの美少女になっていた(よくネタにされるカスミ巨乳化は、作者によると「おれのじじょー」らしいが、余り話題にはならないが、フウコも同様の理由だろう。巨乳ではないが)
帽子も違うし、民族衣装っぽい
よかったなタケシ
▼さて、そんな感じで愛すべき初代の仲間たちだが、誰かを忘れていないか。
そう、カントー地方にいる仲間はタケシとカスミだけではない、ケンジもいるのだ。
それも42話で舞台になっている、オーキド研究所にいるはずなのだ
そう、あのアニポケラスボス説すらある、ポケモンウォッチャーという原作にもない意味不明な謎の職業を目指している、観察させてもらいます!が口癖の、性欲をむき出しにしたタケシとは違ってムッツリスケベで、原作にすら登場しない、あいつだ
タケシ降板の代わりに、取ってつけたようにメンバー入りし、レギュラー回数がたったの9カ月34話しかない(タケシは13年)、映画の主役にすらなっていないあいつだ(同じくオリキャラのマサトでさえ、ジラーチで、ハルカより先に主役を張ったのに)。
▼だが驚くべきことに、いくらググっても出てこないのだが、実はケンジがこの43話に再登場していることに、スーパーポケモンマニアである私だけが、視聴中気づいていた
そう、ケンジガチ勢の私だけが
そう、それはタケシとカスミと別れるシーンである。もう一度よく見てほしい。そう、ケンジのように、観察して欲しい
い、いいい、いたよケンジ!!!サトシを見送りに来てる!!!!こっち見てるよ!!!!!
しかも次のシーンにもまだいるよ!!!2シーンも登場するとか、さすが嘗ての仲間!!重要キャラだね!!!
これはもう、決まりでしょう
この佇まい、そして緑色の衣装といい、
彼は間違いなくケンジである
▼ではもう1度見てみよう
うわあぁ!ケンジだぁぁぁ!
ケンジの復活だぁぁあ!!
▼今はオーキド研究所で助手をやってる筈だけど、きっと忙しくて出てこれなかったんだね!
でも仕事の合間に抜け出してきたんだろう。だが自分よりも仲の深かったタケシとカスミに花を持たせ、自分は遠目で見てたんだね。ケンジも20年近い年月ですっかり大人になったんだね(しみじみ)
なんでも劇場版キミにきめた!にも重要キャラとしてワンシーンだけ登場してるようで、ケンジの人気の高さが伺えるね!
▼タケシ、カスミ、ケンジの次は、ハルカ、ヒカリにも登場して欲しいね。
…え?マサト?誰?
可能性が高いのは実は次のヒロインであるハルカではなく、ダイパリメイクが出るであろうヒカリって気がするね
そういえば…
ポケモンアニメ初期、シゲルは女の子たちを侍らせている、10歳児とはとても思えないバブリーなキャラだった
特に印象的なのが、自分の
(後ろのおっさんどこ見てんねん)
サトシはそんなシゲルを疎ましく思ってて、なんだあいつ!チャラチャラしやがって!!というような態度だった。
自分もかなりのDQNの癖に
だが10年後、ダイパではこの頃シゲルはすっかり大人になり、今度は逆に、サトシがヒカリにチアリーダーの格好をさせ、自分を応援させていた
それも、1度や2度ではない
しかも普通に考えてシゲルの連れてるどうでもいい女たちより、ヒカリのように可愛い女の子を連れてこんな事をさせてるほうが、どう見てもチャラい。過去のサトシが一番嫌っていた人種である
だがサトシは、そんな自己矛盾には気づかない
つまり良くも悪くも、サトシは初代〜ダイパだけでも、変わってしまっていたのだ
最初期は年上にもタメ口だったDQNサトシだが、初代アニメシリーズ第99話「してんのうカンナ!こおりのたたかい!!」でカンナと出会ってからの100話以降は、年上にちゃんと敬語を使うようになった。
そのようないい変化も、あるにはあるのだが…
10年でこれだけ変貌したサトシくん。ダイパからもまた、10年の月日が流れた
現在の姿があんなふうなのも、時の流れで、仕方ないのかもね…