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2017年11月06日

【朗報】干されていたケンジ、カントー地方で再登場する アニメポケットモンスターサン&ムーン 42話43話感想

▼アニメポケモンサン&ムーン、「カントーでアローラ!タケシとカスミ!!」(42話)と「ジムバトル!Zワザ対メガシンカ!!」(43話)を見た



ここのところ忙しく、録画で今になって見たので、放送は少し前である






絵柄が余りにも変貌していたのでどんな内容か気になって1話だけは見ていたが、それ以来は見ていなかった







感想の前に、少しだけアニメ版サンムーンについて気になったことを書きたい。





1話のオーキド博士とナリヤ・オーキド(海外だから名前から?)の会うシーンが、なんとも面白い。全く同じ顔だ、イトコとはいえそっくりだ。






そしてナリヤ・オーキドがオーキド博士を「ユキナリ」と呼んでいる。







何気にアニメ本編でオーキドの名前が出たのは最初じゃないか?サトシは昔の友達であるユキナリがオーキドだとは気付かないのだろうか…(オーキドは気付いてるのに)





なんでもありのサトシの人生なら親友の正体が、知り合いの爺さんの若い頃だったという発想は出そうなものだが…





最初期に発売されたポケモンファンブックや小説版にはしっかりと、オーキド博士の名前がオーキド・ユキナリだと書いてあった。ただでさえポケモンはフルネームがあるキャラが少ないし、印象的だった。というか当時はオーキドだけだった気もする





おのとしひろの電撃ピカチュウでも、それを資料として、オーキドの名前はちゃんとオーキド・ユキナリとなっていた




映画スター並にイケメンのおじさまオーキド

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だから昔、『セレビィ 時を超えた遭遇』で「謎の少年、ユキナリの正体は!?」というアオリをやっていた時、オーキドの名前は既にユキナリだという情報を出していたのに(ポケモンマニアしか知らない細かいネタであっても)、隠す意味があったのか?と疑問だったものだ






ちなみにセレビィの日本版は、ハッキリしない物事はダメ!!という思想の海外では受け入れられず、アニメ映画としても珍しい修正が行われ、DVDやテレビ放送版では、海外版の日本語版という一風変わった内容となっている。





オーキドがはっきりユキナリだと分かるシーンが追加されてるんだよね。あれ、蛇足だよ

















▼では今回の感想。



前後編で懐古にとっては素晴らしいデキだった。



42話が、歌うプリン出たりして懐かしいながらもありきたりな内容ですぐに飽きたので、43話はもう見なくてもいいか、とさえ思ったが、結果としてこちらの話が素晴らしく、久しぶりに初代を踏襲したようなハチャメチャポケモンバトルや、懐かしいタケシとカスミとのやり取り、なぜか今更の初代赤緑を意識したポーズを取っていたり(ゲーム版のアニメ化作品も近年出ていたのに)タケシが筋肉ムキムキだったり(これはフィギュア版のスタッフが勝手にやったことらしいが)、小ネタもあって素晴らしかった










タケシとカスミがサン&ムーン勢が束になっても歯が立たないくらいの強烈な強さなのも、懐古としては嬉しい








しかしタケシとカスミ、特にタケシはポケモンドクターの勉強で忙しい筈なのに、なぜああも強くなっているのだろう。メガシンカまで使えるし、ムキムキだし




しかも一応は本職ジムリーダーのカスミよりも、明らかにタケシのほうが強いだろう









▼カスミの、サトシに負けないお調子者感と、タケシの頼りになる感じも出演後期っぽい雰囲気で実に良かった








ラストシーンも素晴らしかった。3人の仲の良さ、長年のブランクなどはまるで無い、熱いパートナーシップを感じさせる。笑いあう3人を、周りの新しい仲間たちが、微笑ましい感じで見守っているのも優しい結末








▼一つ残念なのは、タケシとカスミの衣装が初代のものであるにも関わらず、キャラクター性が登場後期だったこと。









変わり果てた姿成長した姿が見れるのは嬉しいのだが、初期のタケシは年上のお姉さんだけではなく、年端もいかない少女にも「のびのび育てば〇年後が楽しみだ〜〜」とアヘ顔を赤らめるガチでやべぇ奴だったので、その片鱗も見せてほしかった。








フウコ(フウロじゃないよ)登場回では、ポケモンの話をしていたのに突然少女の話にすり替えたり、特に「のびのび育てば」に狂気を感じる(しかも大抵は、10歳前後のキャラに5年後と言っていた)
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そんなタケシが、アローラ勢を見て何も関心を示さないのは、ちょっと寂しい。3人もいるのに













▼余談だがフウコは、おのとしひろの電撃ピカチュウでは、カスミ同様、15歳くらいの美少女になっていた(よくネタにされるカスミ巨乳化は、作者によると「おれのじじょー」らしいが、余り話題にはならないが、フウコも同様の理由だろう。巨乳ではないが)





帽子も違うし、民族衣装っぽい

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よかったなタケシ


























▼さて、そんな感じで愛すべき初代の仲間たちだが、誰かを忘れていないか。






そう、カントー地方にいる仲間はタケシとカスミだけではない、ケンジもいるのだ。





それも42話で舞台になっている、オーキド研究所にいるはずなのだ














そう、あのアニポケラスボス説すらある、ポケモンウォッチャーという原作にもない意味不明な謎の職業を目指している、観察させてもらいます!が口癖の、性欲をむき出しにしたタケシとは違ってムッツリスケベで、原作にすら登場しない、あいつだ
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タケシ降板の代わりに、取ってつけたようにメンバー入りし、レギュラー回数がたったの9カ月34話しかない(タケシは13年)、映画の主役にすらなっていないあいつだ(同じくオリキャラのマサトでさえ、ジラーチで、ハルカより先に主役を張ったのに)。














▼だが驚くべきことに、いくらググっても出てこないのだが、実はケンジがこの43話に再登場していることに、スーパーポケモンマニアである私だけが、視聴中気づいていた





そう、ケンジガチ勢の私だけが








そう、それはタケシとカスミと別れるシーンである。もう一度よく見てほしい。そう、ケンジのように、観察して欲しい










い、いいい、いたよケンジ!!!サトシを見送りに来てる!!!!こっち見てるよ!!!!!
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しかも次のシーンにもまだいるよ!!!2シーンも登場するとか、さすが嘗ての仲間!!重要キャラだね!!!

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これはもう、決まりでしょう












この佇まい、そして緑色の衣装といい、

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彼は間違いなくケンジである











▼ではもう1度見てみよう





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うわあぁ!ケンジだぁぁぁ!



ケンジの復活だぁぁあ!!















▼今はオーキド研究所で助手をやってる筈だけど、きっと忙しくて出てこれなかったんだね!







でも仕事の合間に抜け出してきたんだろう。だが自分よりも仲の深かったタケシとカスミに花を持たせ、自分は遠目で見てたんだね。ケンジも20年近い年月ですっかり大人になったんだね(しみじみ)








なんでも劇場版キミにきめた!にも重要キャラとしてワンシーンだけ登場してるようで、ケンジの人気の高さが伺えるね!












▼タケシ、カスミ、ケンジの次は、ハルカ、ヒカリにも登場して欲しいね。






…え?マサト?誰?









可能性が高いのは実は次のヒロインであるハルカではなく、ダイパリメイクが出るであろうヒカリって気がするね













そういえば…






ポケモンアニメ初期、シゲルは女の子たちを侍らせている、10歳児とはとても思えないバブリーなキャラだった


特に印象的なのが、自分の喜び組チアリーダーを作って応援させていたことだ
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(後ろのおっさんどこ見てんねん)





サトシはそんなシゲルを疎ましく思ってて、なんだあいつ!チャラチャラしやがって!!というような態度だった。





自分もかなりのDQNの癖に













だが10年後、ダイパではこの頃シゲルはすっかり大人になり、今度は逆に、サトシがヒカリにチアリーダーの格好をさせ、自分を応援させていた
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それも、1度や2度ではない

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しかも普通に考えてシゲルの連れてるどうでもいい女たちより、ヒカリのように可愛い女の子を連れてこんな事をさせてるほうが、どう見てもチャラい。過去のサトシが一番嫌っていた人種である






だがサトシは、そんな自己矛盾には気づかない





つまり良くも悪くも、サトシは初代〜ダイパだけでも、変わってしまっていたのだ





最初期は年上にもタメ口だったDQNサトシだが、初代アニメシリーズ第99話「してんのうカンナ!こおりのたたかい!!」でカンナと出会ってからの100話以降は、年上にちゃんと敬語を使うようになった。


そのようないい変化も、あるにはあるのだが…







10年でこれだけ変貌したサトシくん。ダイパからもまた、10年の月日が流れた





現在の姿があんなふうなのも、時の流れで、仕方ないのかもね…
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2017年11月04日

大好きな彼には顔がないっ!? -ハッピーエンドのその後- レビュー感想 メタゲーとしても2段オチ(ネタバレ)

20017年発売済みのギャルゲーテイストADVのヒロイン「柚華」の個別エンド後の話です。
エンディング数は3+1。
選択肢によって不穏な発言をします。













ギャルゲーでメインヒロインが主人公を勝ち取った。


そしてハッピーエンドを迎え、主人公との日々を回想するという内容





いかにもバカバカしい架空のゲームからヒロインのモノローグへ入るのだが、てっきりギャルゲー主人公に顔がないことをツッコむゲームかと思いきや(もう10年以上前から絶滅危惧種だよな…)、ヒロインが大事な人の顔が見えなくなる精神崩壊の病気というオチに驚き





メタ的な表現が多いが、プレイヤーが先入観を持つようにフェイクが入ってるのがなんとも上手い







プレイヤーの仕事はこの二人の事の顛末、末路を見届けること






いかにもハッピーエンド後のギャルゲって感じの可愛いタイトル画面が…
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クリア後は完全に不穏なものへと変わる。これが怖い
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(なんの血やねん)








ヒロインからも顔が消えるシーンも怖かった。


ジャンル的にはホラーノベルというのが真相の、なかなか皮肉が効いたゲームだった。絵も可愛いだけにね









評価C
65点



ギャルゲーホラーの良作

僕でいい?僕でいいよね?僕がいいよね?僕でいいの?僕にする?僕にしとく? レビュー感想 オサレグラフィックデザインに奇想天外シナリオ(ネタバレ)

まずグラフィックデザインが非常に面白い。ピーピングプールでも思ったがこの作者、センスがある



スマホ越しに立ち絵を眺め、起こる出来事は欄外で表現される。実に斬新な演出だ
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キャラクターは瞬きもする



これだけグラフィックが凝ったゲームなのに、たった21MBなのもすごいね
















ストーリーは、消極的でワンパターンな彼氏に嫌気がさした尻軽女の主人公が、他の男にホイホイついていくNTR浮気系





ただしNTRれるのが彼氏ではなく自分(主人公)というのがちょっと珍しいかも







よかったのかホイホイついてきて?
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気になっている男は彼氏に声などが似ているが、刺激的な性格で彼氏といるよりも楽しいと感じる主人公






徐々に惹かれていき、完全に落ちる






このままだと彼氏カワイソー、でも彼氏も悪いよねー、程度の話で終わるが、







だが実は地味な彼氏にも秘密があって…






主人公が乗り換えようとしている男は、彼氏の変装であった。


















何か似たような話があった気がするが、実に面白いオチだ。





そして何よりタイトルの伏線回収を見事に行っている、そこを評価





屑女と見せかけて屑男の話でもあるのが面白い。作者は嫌な奴らの話を描くのが上手い









ただ、ピーピングプールはやけにリアルな話だったが、こっちはオチまでくると完全に現実離れしているかな。





幾らなんでも素人が別人に成りすまして2年も付き合ってる彼女を騙すってのは無理だろうからね。






怪盗キッドかな?











評価C
65点







男性キャラが明らかに細目でアゴのトガったそれだったり、見ての通りの乙女ゲームだが男がプレイしても楽しめる




しかしファイル名がなんでboku3なんだろうね。このタイトルならboku6のような






2017年11月03日

ピーピングプール レビュー感想 痛々しい青春モノ。タイトルもセンスがある

JK仲良しトリオの一番地味な子であるむっちゃんが、彼氏が出来た途端、2人を切り捨てて、携帯すら着信拒否




しかも彼氏は、グループに好意を持っていた子もいる、水泳部のイケメン、原くん





彼氏のために水泳部のマネージャーにもなったむっちゃん

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主人公たちは悔しさからかプールを覗くのだが、次第にイケメンの彼氏が出来たむっちゃんではなく、自分たちの友達を奪った原くんに嫉妬していると気づく




ここまで来ると、定番としてはこの物語はむっちゃんと和解するまでのひと夏の話なんだろうなーと思われるも、舞台はいきなり夏が終わり秋、卒業、大学時代の就職活動へと飛ぶ








そこで再会したのはかつての友達のアヤナと、むっちゃんの彼氏だった原くん




20過ぎればただの人。イケメンのモテ男子だった原くんも、就職活動で連敗するただの男になり下がっている





むっちゃんが親友2人を切った理由が、原くんの命令によるものだというのがマジで原くん最低だな、なのだが、実は原くんがその後むっちゃんにフラれており、むっちゃんも元友達とヨリを戻してないってのがリアルすぎて怖い

(原くんがフラれた理由が最後まで謎なのだが、後書きによるとむっちゃんが他に好きな人が出来たから、ってのが更に怖い。だが魚の食べ方が汚かったことが原因だと読む)





つまりむっちゃんにとって2人はもうとっくに過去であり、最初から取るに足らない人間で、友達ですらなかったんだろうな



もしくは今後の人生で要らないと踏みもう完全に断ち切ったか




2人も地味なむっちゃんを一段低く見ているし、そんな状態で友情は築けないのだが、メイクをどろどろに溶かすまで必死に就職活動に明け暮れる2人は彼氏もおらず、原くんも失恋のダメージをかかえ未だに独り身




そんな3人を他所に、むっちゃんは順風満帆な人生を歩み、既に婚約者もいて大学卒業後に結婚を控えてる、しかも既に妊娠している、ってのが生々しすぎる







むっちゃんは嫌な人間というより、間違いなく魔性の女として描かれているんだろうな。



JK時代に毎日たい焼きをとっかえひっかえしてたのも伏線だったように思う








文章も上手く、原くんがプールから顔を上げると真っ先にむっちゃんを探す、という一文が非常に印象に残った





最後は飲んだくれた3人が街でこの世の不条理やむっちゃんへの愛を叫びながら終わるのだが、むっちゃんが電話で話だけ登場しながらも、再会まではいかないのも非常に上手い。



このもうすぐ大学卒業という、遅れてきた痛々しい青春に拍車をかけている





嫌な人目線の嫌な話、登場人物が皆嫌な奴、という触れこみだが、瑞々しい青春の中に痛々しさがあって非常に面白かった






欠点をあげるなら大学生の3人の顔が高校生と全く変わってないことかな。





勝ち組と負け組を象徴するように、2人がもっと汚くなってればよりリアルで痛々しかった



でも可愛いままなんだもん、メイクが落ちてるって描写なのに顔が女子高生のままだし、違和感が酷いね。





評価B
75点





良作です。たった15分でこれだけストーリーをまとめたのは凄い。

百合未満となっているが前半はまだしも、後半は百合っぽさは全くない。

音楽と絵も綺麗です。実写背景もマッチしてる。




TwinEgg 〜狂気の村と二つの神〜 レビュー感想 荒唐無稽ながらも勢いがある(ネタバレ)

▼創作同盟くりめいとという、法政大学の学生(現OB)が卒業製作で作ったという、一風変わった同人ゲーム。学部はどこだろうね


最近は卒業製作がゲームってのが増えた。時代だね。











葛場礼、三崎来夢、八代光之助、3人の主人公を選んでいく推理ゲーム…くらいに思ってプレイ





3つのシナリオの攻略順だが、礼、来夢、八代が一番時系列的にも話を理解出来るのでお勧め









・葛場礼ルート





最後まで墓場に見えて仕方なかった








オカルト好きの新聞部の少年が、後輩の女子、真紀と、カルト宗教のあると思しき過疎の村に、完全に興味本位の調査に赴く。






調査の途中で謎の洞窟を見つけるが、先程まで元気娘だったヒロイン真紀は、唐突に我を失って虚ろな目をしている。そこで見たものは、この世のものとは思えない怪物だった
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ファッ!?









このゲーム、そういう世界観なんか…









村にカルトがあるのではなく村そのものがカルトというオチで、二人は信者に追い詰められてしまう。










ヒロイン、唐突に死亡…
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ええええぇぇぇっぇええぇぇ…。






展開、早!!!








礼も殺されそうになるが寸でのところで謎の男に救われる。(この謎の男もまた、SFに被れたようなキャラデザで驚く。)



だが謎の男も味方というわけではなく、カルトに対して怨恨のある反対勢力だった…






真紀の弔いをするためにも、礼は事件について本気で調査を開始する















・三崎来夢ルート


名前がばくおんの川崎来夢にそっくり…川を横にしただけだし。でも多分偶然






脚ほっそ!

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3つのシナリオで一番面白かった。なかなかスリリングな頭脳戦で、女子大生来夢と、バスジャック犯の駆け引きが繰り広げられる。



やはり、明確に敵が目の前にいるというのがいい。礼ルートは戦いというより、ただの逃避行だったし






だが最後があまりにもあっけなく、覚醒した来夢が犯人をボコボコにして一応その場は解決。



え?これで終わり?


拍子抜け







しかしウイルス感染は止まらず、犯人には逆らえない乗客一同。試合に勝っても勝負には負けてしまうようなエンディング







福岡が舞台で、モブが全員方言だが、来夢のみ標準語。なぜ?









・八代光之助ルート





八代以外の警察が、無能すぎる。



初期の目暮警部くらい無能。


さすがに八代に通話を交代しろと言われただけで内通者だ!ってのは短絡的過ぎるでしょ。




ヒロインキャラっぽい真壁も非道な無能だし、出した意味あるの?くらいのキャラ





3つのシナリオで一番つまらなかった。理由は間違いなく、刑事ものに見えて捜査が現場ではなく会議室で行われているので、とにかく話が動かないことだろう




これには「事件は会議室で起きてんじゃない!!現場で起きてんだ!!」の青島もブチギレである






そしてやっと始まる捜査





だが、ノートPCのバッテリーを切らし、車もガス欠で無能を晒す八代。早くも敵の工作か!?






と思いきや、まさかの八代の凡ミス。







八代、お前までも無能なのか…











センチュリー(何故センチュリー?覆面パトカー…?)に乗ってきた部下の車で、捜査開始。ここでやっと話が動き出す























▼さて3つのシナリオをクリアすると出てくる完結編だが、選択肢が多く細かく分岐するように見えて、ゲームオーバーが序盤にあるだけで、バッドエンドもないので、気軽に遊べた





私が見たのがトゥルーエンドという前提で語ると攻略難易度は非常に低いので、ADV初心者にもお勧めだ















▼3人の主人公が総登場するが、作者が大学生だったということで、女子大生に羨望でもあるんだろうか。




ここにきて、来夢の強さが完全に現実離れしている








来夢編でもありえない強さだったが、空手を始めたばかりの女子大生が、武装集団をたった一人で無双。


挙句キックで吹っ飛ばして、吹っ飛ばされた相手が何度もバウンドって…




バキかな?









銃まで使いこなすし、倒した敵を盾にするのなんて、アクション映画や龍が如くじゃあるまいし、まあ不可能でしょ。






普通なら取っ捕まって薄い本状態ですよ






完全に現実離れした厨2ファンタジーだが、ここにきて人間のスペックまで現実離れしている。















▼そんな化物来夢を筆頭にテロ集団を壊滅させた主人公チーム。これで解決と思いきや、まだビルを爆破した人物が謎のままだ




そんな時、目の前に現れたのは、死んだはずの真紀だった…
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だが変わり果てた姿で再登場。定番ですな











▼ここまで来たら、まあ生きたまま元の姿に戻るって思うじゃん?






助かると思いきや、極悪非道な化物来夢の射撃により(展開によっては八代)、真紀、今度こそ死亡…








えええええええぇっぇええ…








そこで殺すのかよ。復活した以上、生存ルートじゃねーのかよ!!







しかも来夢たちは知らん顔








▼主人公トリオで真紀の墓参りをして、これからも「生きる」と誓いエンディング。







作品のテーマ性はこれですね、生きるとか、自分の人生とか。


来夢は間接的とはいえ自分の両親を殺してしまった。そして悪人とはいえテロ集団を何人も殺した



礼は自分の好奇心のせいでヒロインが死ぬことになってしまった。最後は自分が殺したも同然







でもこのテーマ、八代には関係ないよね





なのでどうも纏まりに欠けるエンディングで、綺麗に見えて不自然な終わり方でした。これで、トゥルーエンドなのかな








八代にも何かしら生き死にに関するテーマが欲しかったね。



例えば過去に救えなかった被害者がいるとか、刑事ならではのストーリーはいくらでもありそうなものだけどね














▼ちょっとこれはないなあ、という点も幾つか


・敵組織が「神」を作るのに費やした時間がたったの3年であること。新薬を作るのだって何十年も掛かるのに、たった3年で、さも長年苦悩したみたいに言うのは科学者の台詞としてはおかしい気が…。ましてや若手ならまだしも、犯人グループは中年のオッサンたちだしね…






・「神」が閉じ込められた時間を「15年も」というが、これもスケール感としては相当タイニィで、作中ではさも世界征服をするくらいのノリなのに、話が小さくて拍子抜けした





・アイコンやOPムービー、ゲーム紹介ページはネタバレしすぎですね。私はクリア後に見たけど、ヒロイン死亡くらいは伏せた方がいいでしょう。




・礼とヒロインの関係が曖昧な事。作中の関係は、せいぜい身勝手な先輩と、それに嫌々ながらも付き合わされる人のいい後輩程度でしかない。なのに礼は真紀が死亡し、大きなショックを受け、義憤に駆られる。そこまでの描写が浅いので礼がオーバーに喚いて、命懸けで戦う理由が薄い。終盤で唐突に「僕の親友」と言うけど、え?そんな仲良かったか?のレベル。これは恋人同士の設定のほうがマッチしたのでは




・選択肢が他の主人公に与える影響が薄い。街〜運命の交差点〜や428クオリティは期待しないが、もう少しザッピング的なものがあったほうが、臨場感があった





・バスジャックが14か所で行われていたという設定の意味不明さ。全国14か所で、福岡からが一番遠いらしい。一体ほかはどこをジャックしたんだろう?






・それらのテロリストも一切登場しない(エレベーターの前にいたくらい。そういえば彼は一体どこに?)「テロ集団」といいながらたった数名しか出てこない。他のテロリストは一体どこへ?(真紀が倒した?)





・14か所でテロがあったことを主人公たちは知ってるのに、テロリストがたった数名しかいないと認識しているのはおかしい。たった数名倒しただけで壊滅させたみたいな空気になってて凄い違和感






・ビルの警備員とかはどこにいったの?捕虜にされてるにしても、ビル内や周辺にいないのは変。まあこれは殺されたのかもしれないが、なら動き回っても死体がないのはおかしい







・真紀に乗り移った神、過疎の村から東京までどうやって来たんだろう?主人公でさえ夜間なので電車を使うのに苦労していたのに




・来夢がたまたま抗体の持ち主だったりするが、これも特に理由なし。まあバイオの主人公たちもたまたまTウイルスの抗体持ってるけどね。そもそも14人もいるバス運転手も平然としているところを見るに、恐らく感染していない。または感染しても平気。え?何この不完全ウイルス、感染率すげえ低いじゃん






・テロリストを4人は殺した来夢は(ついでに真紀まで殺した)、犯罪者にはならないのかな?正当防衛でもなく、明確に殺意を持って復讐と称し殺しているので、緊急避難も該当しないだろうし…まるでお咎めなしというのは…。ここで八代が来夢を逮捕するストーリーのほうが、まだ締まりが良かった。八代は人殺しはせずちゃんと確保しているしね






・その他ご都合主義が余りにも酷いストーリー。ツッコみ出すとキリがないのでこのくらいにしますが、他にも、「原を突き破る」などの誤字も多く、「檄を飛ばす」などの言葉も、誤用している気がします












▼総評すると、シナリオは緻密でロジカルとは到底言えず、矛盾点が多くツッコミ部分も多いし、相当難アリだが、惹き付ける部分もある。




来夢ルートが面白かった。逆に完結編は長すぎて、中弛みしちゃったかな






絵は画力こそ低いが女性キャラが可愛い







音楽もマッチしてます。


ただ、緊迫した場面で電話の着信音が鳴ってるのが紛らわしい。


フリー音楽なので電話の音もまとめてBGMなんだろうけど、まるで作中で電話が鳴ってると勘違いする場面で流れるのが変









評価B
70点




面白かったです。同人サークルの初作品らしいが、上々の出来栄え。B級映画的な内容と見れば楽しめます





ただ、テロ集団がバイオテロで世界を征服してやるぜ!人類を滅ぼすぜ!と画策し、RPGに登場するようなクリーチャーが出てくる荒唐無稽な厨2ファンタジー+クライムサスペンスで、アオリにあるようなホラー要素は全く無いです。


作者が何故これをホラーと定義したのか、謎なくらい






なのでホラーを期待すると裏切られるので、要注意








▼そうそう、ツッコミといえば、このシーン、緊迫しているのに、腹抱えて爆笑しましたよ。








どう見てもこれ、挿入ってるだろ
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そういえば八代の見た目も、明らかにそれっぽい…







かなり可愛い来夢にもまるで興味を示さなかったし、しかもまだ未成年っぽい来夢を的外れにも「20半ば」と言っていた。



とても敏腕刑事とは思えない洞察力のなさだ。


つまり女性を見る目がなく、あまり女性に興味が無いのだろう。




美人で巨乳の真壁にも興味を示していなかった





そしてずっと礼と行動しており、いい年して独身のようだ





しかも相棒(意味深)は若手のイケメン刑事だし、銃弾からも、身を挺して庇っていた…







あっ…(察し)













【その後の攻略】

トゥルーエンド見ました。

結末としては皮肉なものでヒロインが死んだノーマルエンドのほうがキレイですね。テーマがブレブレではあるんだけど。


しかし、幾らなんでもあれだけ大量に人を殺した来夢が不問ってのは、ありえない…殺さなくても済むところを私怨で殺してるしね。




お前それでどのツラ下げて結婚して子供が欲しいなんて親の墓の前で言ってんねん!!旦那は殺人犯の旦那、子供は殺人犯の子供になるんやぞ!!!



ってのが全部スルーされているし





まあ一応犯人グループにも言い分はあるんだけど、主人公側が完全に「正義」で、人を殺してもOKと開き直ってることが正当化されてるストーリーの書き方はかなり変でしたね。無論葛藤もゼロ。



来夢も闇落ちしてもいいという開き直りで人を殺したのに、それすらも不問じゃあね…


エンタメ的なシナリオは書けてもこういうヒューマニズム的な要素が一切書けてない表層的なストーリーなので、今後の課題として欲しいです

2017年11月02日

虹のくじら レビュー感想 【悲報】佐々木、虹のくじらになる(ネタバレ)

タイトル画面にて、左が主人公だと思えば、意外にも右が主人公(普通左が主人公ポジションだからね)




こういうクールタイプは大抵主人公の親友キャラなので、意外









主人公小杉は、深窓の令嬢のように扱われているが、本当の自分とのギャップにもがいている。クラスの人気者だが、親しい友人はいない






ある時クラスメイトのメンヘラ電波、佐々木に「ねえ。この席は魔法の席でしょう? 虹のくじらが、見えてるんでしょう?」と言われ愕然とする









ファッ!?













物語はよくある中二病を患っている思春期少女2人の話なのだが、虹のくじらという絵本の存在がキーになっている







何故か虹のくじらを信じている佐々木だが、このあたりの描写が非常に少ない。クラスメイトからいじめられる展開になるのだが、これもあっさりだし、短編ながらにもうすこし掘り下げがあるとよかった






現実逃避にしてもそれがなぜ虹のくじらなのか、ってのも謎だしね









最後は虹にかかった雲を虹のくじらと勘違いし、窓から転落死してしまう(1階の可能性もあるが)














ファファファのファッ!?









虹のくじらを見つけたシーンではちょっと青春っぽいハッピーエンドの香りがしたので、まさかの急展開に驚愕






佐々木の背景が全く描かれないのでどんな人間か最後まで謎だが、クラスの問題児だし、手紙の文章が全部ひらがなだったりと明らかに頭の弱い子に見えて、優等生っぽい小杉と同じクラスだし、小杉の本質を見抜くような(単に自分と同類だったからかもしれないが)鋭さも見せていたので、最後に余りにも阿呆な死に方をして別の意味で驚いた


実は賢いの?と思わせておいて、やっぱり阿呆の子だった






結局ただの頭の弱い子だったのかな…こんなんHなゲームなら絶対最初にヤられるキャラですやん。それも物凄い簡単に




ある意味考えさせられるゲーム。絵も綺麗です




評価C
65点









2017年11月01日

私が能力者と過ごした日常 +まどかハッピーエンド! レビュー感想 定番の記憶喪失モノだが齟齬が酷い(ネタバレ)

記憶喪失の少年とヒロインコンビのラブコメ




作者のゲームは初プレイだが絵が昔よりはマシになってはいるものの、下手で、ギャルゲーとしては成立してないくらい



1枚絵と立ち絵も雰囲気が違うし、まずこれを見ただけでやる気をそがれる人がかなり多いんじゃないかと。私がその1人だった


胴体もおかしいが妙に太股がムチムチだったり、中学生の描いたエロマンガのキャラみたいだね!






自作ゲームという以上、自分で描くことは偉いが、絵がここまで苦手なら素材を使ってもいいんじゃないかと







ではシナリオレビュー。




主人公がどうやら犯罪者だったらしい、ということが序盤から臭わされるのだが、レイプ強盗殺人なんでもありの、半グレ集団のリーダーとは予想外だった。まさかここまでのぐう畜だとは


一応可哀想な少年だったというフォローもあるが、到底許されるレベルじゃない犯罪者





でもラブコメしてた前半と比べ、後半で判明したその真相のインパクトが微妙で、主人公がそれだけの極悪人だったにしては、前半の展開と矛盾する部分が非常に多い。





ヒロインであるまどかや、その家族、学校の人間の反応もおかしい



レイプもやらかしている主人公を、年頃の娘が2人もいる家に預かるのも変だし、平気で3人だけにする親。





これだけ極悪人だった主人公を、堂々と叱る教師もおかしい。ストーリーの書き方としては、ここはビビって何も口を出せないほうが、実は極悪人だったという伏線になるだろう








日本語もおかしい。誤字脱字が異常なほど多く、散々たる、気持ちを接する、なんて誤字だか間違った言葉を使っているのか、どっちだ、というモノまである。





杖に仕込まれた刀を忍び刀と言ってるが、これも仕込み杖、仕込み刀が正しい




このように間違った言葉が非常に多く見られた。これでも修正版なので、前バージョンは更に酷いのだろう








そもそも度重なる犯罪の上に殺人を犯して、たった数ヶ月〜1年で刑務所(となっているが、少年刑務所かな?)から出てくるのもおかしいが、それで退学になってないのもおかしい





そんな具合で文章力が非常に低いことからも、まとまりのないストーリーになってしまっている

(後述するが、まだコンプしていない可能性があるので、タイトルにもある能力者が起因してるとか、何か理由付けが存在するなら、設定の齟齬は不問)





だがギャグは結構センスがあって、クスリとしたシーンも多い




エンディングはまどかエンド、えんエンド、バッドエンドを見たのだが、悲劇の連続のまま最悪の結末を迎えるバッドはまだしも、ヒロインと結ばれたハズのえんエンドまでもがバッドエンドっぽく終わるのでスッキリしない。




演出も薄いし、1枚絵もない。そもそも第九は主人公にとって苦い記憶なので、グッドエンドで流すのも変




まどかエンドは……これが追加されたハッピーエンドなんだろうか?普通にキスして終わってしまった。真相についてもサラっと触れるだけ




おまけ後書を読むと、ひょっとするとこれは追加前のグッドエンドかも?(コメントにあるような、後味の悪さは感じなかった。他の2本のシナリオに比べると)



ハッピーエンドが、まだ別にあるのか?





もしまだ続きがあるならレビューを加筆修正するが、現時点の評価

C60点


シナリオはイマイチだが、ギャグは面白い。胸糞ストーリーが好きならおすすめです




しかしこれ、作者は男性っぽいが、ヒロインの性格は女性ライターが書いたようなキャラクター性だ。



特にサッパリした性格のハズのまどかが、異常なほど嫉妬深く、ちょっとしたことで親友の悪口、陰口を言っていたり、陰湿。親友の悪口を言うヒロインって初めて見た気が





2017年10月31日

いつかの未来 レビュー感想 やや雑(ネタバレ)

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PC98を意識した掌編ノベル





ただ意識したというだけではなく、ちゃんと制限通りに作ってるので、容量も今のフリゲではありえないくらい小さい







グラフィックの切り替えなどがいかにもそれっぽく、再現度は高い(描くのが難しい画像は全部素材を編集しただけだが)














モテない主人公だが、なぜか美人で完璧な彼女が出来た



狂喜乱舞した主人公は、友達にも彼女を自慢した




そんな友達へのプレゼントを2人で買いに行く








クリスマスデートの約束を取り付けている最中、突然彼女が「停止」してしまう


aiGameのゲームは何かしら仕掛けがあるので何かあるとは思ったが…





彼女の正体は彼女ロボットで、最後は再起動の為の入金まで要求してくる






ここまではベタだが、プレゼントを渡した友達さえも友達ロボだった、という二段構えは実に上手い。






高い彼女ロボより安い友達ロボがいいという主人公の台詞もいかにも終わった人間がいいそうで面白い










このあたりのパターン、星新一の影響を受けているなと思えば、後書きによれば本当にそうらしい




世にも奇妙な物語にもなった美女缶も、こんな話だった





ただプロと素人を比べるのもどうかとは思うが、星に比べると非常に雑で、ヒロインがロボットである伏線が欲しかった。




デート中に食事シーンも普通にあるので、これは寧ろ人間さが強調されてておかしい





ここでロボットらしく「私は何もいらないわ」、とでも言わせておけば後々綺麗にロボットである伏線が消化出来た(逆にオマケシナリオのヒロインはいかにもロボットらしい)









結構良く出来た掌編


評価C+
60点














しかしPC98とは懐かしい。




といっても私もその世代じゃないので(産まれてねえ…)、知ってるのはエルフのゲームとかしかないのだが、中学校になぜかPC98があって、ゲーム制作をしてたんだよね


私の人生初の自作ゲーム…ルーツともいえるものは、RPGツクールDante98ですね…





記憶って恐ろしいね。この画像…中学以来久々に見たんだけど…



読み込みバーが、一瞬動いてるように錯覚しちゃったからね…(実物は動くので)。
1.gif













今は亡きフロッピーディスクを2枚同時に入れないと起動できないんだよね。


今では有り得ないシステムだ。ブルーレイを2枚入れないと起動出来ないとか、ないからね



フロッピーディスクは読み込みも低容量とは思えない程遅くて、ドライブがギコギコ煩かった覚えがあるね


これみたいな「風」じゃなくて本物のPC98ゲームだね…



他にもデザインとさえ言えない、お粗末な絵を描いたりしてたなぁ…





PC98は2003年まで販売し、2010年までサポート対応してたらしい…



随分息が長かったんだね…

2017年10月30日

紅い秘めごと レビュー感想 あの子を解き放て!あの子は人間だぞ!(ネタバレ)

ここは人里から孤立したとある村。
この村の住人は、ケモノの脅威に怯えながら生活していた。
あなたは大切な人を守れますか?
一つの秘密が悲劇を呼ぶ恋愛アドベンチャー。
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▼まずジャンルが男性向け恋愛アドベンチャーとなっているが、恋愛要素が薄い。というかルートによっては全く無い。なので恋愛に期待すると裏切られる






実際には明治大正〜くらいを舞台にした伝奇モノっぽい。展開はどれも定番です












▼ヒロインは3人いるが、ヴィジュアルや導入部から黒髪ロングのシズがヒロインだと思っていたのだが(というかスタッフロールの扱いを見てもシズがメインヒロインっぽい。一番冷遇されてるのに。詳しくは後述)ケモノの少女、マルを中心とした(まあ、タイトル画面でもセンターだしな)ストーリーが描かれていく







▼声優もヒロイン3人分いるのだが、シズの声優がかなり棒読みで、微妙。なぜか事務所にも所属しているタレントの卵だが、多分声優としては完全に素人だろう。声質が低すぎてキャラともミスマッチ







▼ストーリーは一応分岐するがほぼ1本道で、細かい部分が若干違う程度。













▼ケモノという、怪物に変異する人間を判定する能力があるシズ。




シズはもし友人がケモノ判定されてしまったら殺す事に耐えられないので、人を寄せ付けなかった。だが唯一の友達が、マルだった。




マルはケモノを発病してしまっている。





それを殺すための暗殺機関次期党首が、チワ。シズとは裏で繋がっていた





という構図。











シズ、マル、チワ……







なんかヒロイン全員、犬みたいな名前だね!














▼チワルートはまあまあの完成度。化物に変貌するとはいえ人間を殺さないといけない葛藤は、結構よく描けてる。






▼シズルートはシズがヒロインとは思えないほどの淡白さで、ラストシーンも、え?これで終わり???といった唐突かつ浅い内容。



そもそもシズルートなのにシズが殆ど登場せず、主人公もマルにつきっきり(マルルートの使い回し)












▼実質メインヒロインのマルルートは、ベタながらになかなかのクオリティで面白かった




どんどん人間性を失ってケモノになっていくマル。傷だらけになるほど噛みつかれても、マルの苦しみを受け入れる主人公。



夜になるとケモノが目覚め暴れるマルだが、後ろから拘束すると何故か静かになるので、朝までそのまま。



マルもそんな主人公だけには心を開いて、次第に噛みつきは動物特有の甘噛みになる。








暗殺者として対峙したチワから、マルを守る主人公。容赦なく殺されかける。



そして今度は、殺されそうな主人公を、必死に守るマル…。体も心もケモノになったがまだ、主人公への愛が残されていた…













イイハナシダナー!!!

1.jpeg









拘束されているマルが大人しくなるのも、愛情を受けず育った故に後ろから抱きしめられて安心していたから、というオチもなんとも優しい。





▼そしてマルも、友人であるチワも守りたい主人公は、マルを連れて村を出ることを決意する。チワが暗殺するのはあくまで「村に」湧いたケモノだけだから

無題.jpg
(よく見るとちょっと照れてる)





結論は語られないが希望あるエンディングで、綺麗に終わった。シズにさえ何も言わず村を出ていくのが寂しいが、それも感傷を上手い具合に残してる
















・問題点




▼β版だから仕方ないが、このゲーム、余りにも中途半端なデキで、シズルートなどは明らかに作りかけ。






誤字脱字は多いし、バグ・フリーズも多いし、画像が無いシーンも多いし(デバッガーが何人もいるのに、なんでこんな仕様ミスを放置してるんだろう)、逆に絵が凄く少なくて、そもそも、テーマになっているケモノの絵すら無い(お陰でどんな化物か今一つ分からない)











▼そもそも主人公だけがケモノに耐性がある理由など、掘り下げが殆ど無い。





というかこの主人公、名前すら出てこないし、キャラが薄過ぎる(まあやるドラシリーズみたいに主人公に名前がないゲームもあるが)












▼展開は唐突だし、夜のシーンなのに朝の鳥がチュンチュン鳴いていたり、突然背景が昼になったり、おかしな部分も非常に多い










チワルートなんて、折角のエンディングなのに、シーリングライトらしきものがある(換気口?まである)。



明治大正の時代背景で、夜が暗いってテキストまであるのに(笑)

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時代劇の車の轍や役者の銀歯は気にならないが、流石にこれは時代考証以前の問題なんで、萎えたというか、むしろ笑っちゃったよ。

















▼中でもやはり、画像が出ないシーンは本当にお粗末。



シリアスシーンに限って表示されないし、ひどいも何も、お前顔すらないじゃねーかって言いたいよ

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▼テキストの「。。」も修正して欲しい



「・・・」じゃなくて「。。」かよ。







ブログの文章じゃないんだから。。。。。













▼そんな粗削りなデキだがOPとEDがムービーで、自作の歌まであったり、妙に拘った点もある。EDは結構イイ曲です。












▼さて、今出てるのは完全β版ということで、試作版の完成版だが、マルルートは一見の価値あり。早く完全版が出て欲しい


評価C 60点








しかし公式サイトのキャラ紹介、公式なのにどえらいネタバレだらけですね。


これはプレイ前には見ないほうがいいかと。














【後日追記】

制作サークルが新作作ってますが、本作はもうこれで完結なのかしら…?

作者のtwitterアカウントが2つある模様ですが、どちらも中国ネタとか、フリーゲームと無関係なつぶやきのみで埋まっており、続報は無いようですねえ…


完全版をプレイしてみたかったので、そこは残念











怨あそび レビュー感想 良く言えば王道、悪く言えばありきたり(ネタバレ、攻略)





















お友達4人組の少年少女が、おふざけで廃墟探索をし、本物と出会ってしまうストーリー



PCゲームだが、Ios,Android版配信中




前半がコメディタッチで急激にホラーが来る




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中々怖くて面白いのだが、ホラーがワンパターンで、画面が止まった数秒後に悲鳴などの脅かしが来るというだけなので、途中からは飽きるかも













グッドエンドは最後の選択肢で希望ある選択肢を選べばいける。ゲームオーバーせずに最後までいけば、通常これになる




バッドエンドはその逆で絶望的なものを選ぶ。ノーマルエンドは親友を見捨てて逃げ、ヒロインの選択肢で主人公に好意がないを選ぶと行ける







グッドエンドは歌も流れるし、ホラーとしては結構綺麗な終わり方だが、結局親友は死んでしまうし、実際にはノーマルエンドといったほうが近いかもしれない





因みにバッドエンドは初回版には存在しない。



9月のアップデート版から入っているが、まさかよりにもよって追加されたのがバッドエンドだとは





評価C
60点





パソコン、スマホで手軽に遊べるホラーゲー




ホラーシーンでも連発される台詞の(笑)だけは、いらなかったな








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