PC98を意識した掌編ノベル
ただ意識したというだけではなく、ちゃんと制限通りに作ってるので、容量も今のフリゲではありえないくらい小さい
グラフィックの切り替えなどがいかにもそれっぽく、再現度は高い(描くのが難しい画像は全部素材を編集しただけだが)
モテない主人公だが、なぜか美人で完璧な彼女が出来た
狂喜乱舞した主人公は、友達にも彼女を自慢した
そんな友達へのプレゼントを2人で買いに行く
クリスマスデートの約束を取り付けている最中、突然彼女が「停止」してしまう
aiGameのゲームは何かしら仕掛けがあるので何かあるとは思ったが…
彼女の正体は彼女ロボットで、最後は再起動の為の入金まで要求してくる
ここまではベタだが、プレゼントを渡した友達さえも友達ロボだった、という二段構えは実に上手い。
高い彼女ロボより安い友達ロボがいいという主人公の台詞もいかにも終わった人間がいいそうで面白い
このあたりのパターン、星新一の影響を受けているなと思えば、後書きによれば本当にそうらしい
世にも奇妙な物語にもなった美女缶も、こんな話だった
ただプロと素人を比べるのもどうかとは思うが、星に比べると非常に雑で、ヒロインがロボットである伏線が欲しかった。
デート中に食事シーンも普通にあるので、これは寧ろ人間さが強調されてておかしい
ここでロボットらしく「私は何もいらないわ」、とでも言わせておけば後々綺麗にロボットである伏線が消化出来た(逆にオマケシナリオのヒロインはいかにもロボットらしい)
結構良く出来た掌編
評価C+
60点
しかしPC98とは懐かしい。
といっても私もその世代じゃないので(産まれてねえ…)、知ってるのはエルフのゲームとかしかないのだが、中学校になぜかPC98があって、ゲーム制作をしてたんだよね
私の人生初の自作ゲーム…ルーツともいえるものは、RPGツクールDante98ですね…
記憶って恐ろしいね。この画像…中学以来久々に見たんだけど…
読み込みバーが、一瞬動いてるように錯覚しちゃったからね…(実物は動くので)。
今は亡きフロッピーディスクを2枚同時に入れないと起動できないんだよね。
今では有り得ないシステムだ。ブルーレイを2枚入れないと起動出来ないとか、ないからね
フロッピーディスクは読み込みも低容量とは思えない程遅くて、ドライブがギコギコ煩かった覚えがあるね
これみたいな「風」じゃなくて本物のPC98ゲームだね…
他にもデザインとさえ言えない、お粗末な絵を描いたりしてたなぁ…
PC98は2003年まで販売し、2010年までサポート対応してたらしい…
随分息が長かったんだね…
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でもこれだとわざとらしすぎです(笑)
ロボットにしたことは英断だと思います。
タイトルが「いつかの未来」なのに人間では、ただの「今」流行りの「レンタル彼女」になってしまいますしSF感が出ないので(もしかしたら、執筆後にタイトルを考えたのかもしれませんが)
また、作中で近未来感が示唆されていないので、未来のロボットが食事が出来るという演出には繋がらないことが違和感の原因じゃないかと。
PC98、実は私が2年生に上がった時には撤去されていました(笑)。結構金銭的価値があるけど、廃棄処分したのかな。今でもなんであんな古いマシンがあったんだ?と謎です
当ブログでは、Cは十分な水準ということにしています。
80点以上は特別な点数で滅多なことではつかないので(90は更にない)、60点なら実質70点〜で、それも+をつけているゲームは殆どないです。初期のpsmk2を参考にしました。画面上部の説明にも書き加えておきます。
次回作にも期待しています。
(『aiGameのゲームは〜』とありましたので、過去に他作品の記事を作成なさったのかもしれませんが一応)。
レビューありがとうございます!
最初に「about」を拝見し、ランクに不安になりましたが、
C+と高い評価いただき、再現度も高いとおっしゃっていただけて、嬉しく思っております。
オチについては、
「彼女は人間だが契約していただけ」
というのを最初は考えましたが、それだと
「流石に同居は無理だし、タイトル戻ったとき(女の画像が出て)気分悪いだろうな」
ということでロボットにしました。
が、それだと読まれると思ったので、なんとかもう一段オチを作りました。
「未来では食事も排泄もロボットには搭載されるんじゃね?」
と思い、食事をさせましたが、
やはり何も飲食しない方が、ロボットらしさが出てよかったですかね……シナリオ修正検討してみます。
pc98の思い出についても読ませていただきました。
実際に触れていらっしゃった方に楽しんでいただけて何よりです。