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2017年10月30日

紅い秘めごと レビュー感想 あの子を解き放て!あの子は人間だぞ!(ネタバレ)

ここは人里から孤立したとある村。
この村の住人は、ケモノの脅威に怯えながら生活していた。
あなたは大切な人を守れますか?
一つの秘密が悲劇を呼ぶ恋愛アドベンチャー。
1.jpg












▼まずジャンルが男性向け恋愛アドベンチャーとなっているが、恋愛要素が薄い。というかルートによっては全く無い。なので恋愛に期待すると裏切られる






実際には明治大正〜くらいを舞台にした伝奇モノっぽい。展開はどれも定番です












▼ヒロインは3人いるが、ヴィジュアルや導入部から黒髪ロングのシズがヒロインだと思っていたのだが(というかスタッフロールの扱いを見てもシズがメインヒロインっぽい。一番冷遇されてるのに。詳しくは後述)ケモノの少女、マルを中心とした(まあ、タイトル画面でもセンターだしな)ストーリーが描かれていく







▼声優もヒロイン3人分いるのだが、シズの声優がかなり棒読みで、微妙。なぜか事務所にも所属しているタレントの卵だが、多分声優としては完全に素人だろう。声質が低すぎてキャラともミスマッチ







▼ストーリーは一応分岐するがほぼ1本道で、細かい部分が若干違う程度。













▼ケモノという、怪物に変異する人間を判定する能力があるシズ。




シズはもし友人がケモノ判定されてしまったら殺す事に耐えられないので、人を寄せ付けなかった。だが唯一の友達が、マルだった。




マルはケモノを発病してしまっている。





それを殺すための暗殺機関次期党首が、チワ。シズとは裏で繋がっていた





という構図。











シズ、マル、チワ……







なんかヒロイン全員、犬みたいな名前だね!














▼チワルートはまあまあの完成度。化物に変貌するとはいえ人間を殺さないといけない葛藤は、結構よく描けてる。






▼シズルートはシズがヒロインとは思えないほどの淡白さで、ラストシーンも、え?これで終わり???といった唐突かつ浅い内容。



そもそもシズルートなのにシズが殆ど登場せず、主人公もマルにつきっきり(マルルートの使い回し)












▼実質メインヒロインのマルルートは、ベタながらになかなかのクオリティで面白かった




どんどん人間性を失ってケモノになっていくマル。傷だらけになるほど噛みつかれても、マルの苦しみを受け入れる主人公。



夜になるとケモノが目覚め暴れるマルだが、後ろから拘束すると何故か静かになるので、朝までそのまま。



マルもそんな主人公だけには心を開いて、次第に噛みつきは動物特有の甘噛みになる。








暗殺者として対峙したチワから、マルを守る主人公。容赦なく殺されかける。



そして今度は、殺されそうな主人公を、必死に守るマル…。体も心もケモノになったがまだ、主人公への愛が残されていた…













イイハナシダナー!!!

1.jpeg









拘束されているマルが大人しくなるのも、愛情を受けず育った故に後ろから抱きしめられて安心していたから、というオチもなんとも優しい。





▼そしてマルも、友人であるチワも守りたい主人公は、マルを連れて村を出ることを決意する。チワが暗殺するのはあくまで「村に」湧いたケモノだけだから

無題.jpg
(よく見るとちょっと照れてる)





結論は語られないが希望あるエンディングで、綺麗に終わった。シズにさえ何も言わず村を出ていくのが寂しいが、それも感傷を上手い具合に残してる
















・問題点




▼β版だから仕方ないが、このゲーム、余りにも中途半端なデキで、シズルートなどは明らかに作りかけ。






誤字脱字は多いし、バグ・フリーズも多いし、画像が無いシーンも多いし(デバッガーが何人もいるのに、なんでこんな仕様ミスを放置してるんだろう)、逆に絵が凄く少なくて、そもそも、テーマになっているケモノの絵すら無い(お陰でどんな化物か今一つ分からない)











▼そもそも主人公だけがケモノに耐性がある理由など、掘り下げが殆ど無い。





というかこの主人公、名前すら出てこないし、キャラが薄過ぎる(まあやるドラシリーズみたいに主人公に名前がないゲームもあるが)












▼展開は唐突だし、夜のシーンなのに朝の鳥がチュンチュン鳴いていたり、突然背景が昼になったり、おかしな部分も非常に多い










チワルートなんて、折角のエンディングなのに、シーリングライトらしきものがある(換気口?まである)。



明治大正の時代背景で、夜が暗いってテキストまであるのに(笑)

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時代劇の車の轍や役者の銀歯は気にならないが、流石にこれは時代考証以前の問題なんで、萎えたというか、むしろ笑っちゃったよ。

















▼中でもやはり、画像が出ないシーンは本当にお粗末。



シリアスシーンに限って表示されないし、ひどいも何も、お前顔すらないじゃねーかって言いたいよ

無題.jpg














▼テキストの「。。」も修正して欲しい



「・・・」じゃなくて「。。」かよ。







ブログの文章じゃないんだから。。。。。













▼そんな粗削りなデキだがOPとEDがムービーで、自作の歌まであったり、妙に拘った点もある。EDは結構イイ曲です。












▼さて、今出てるのは完全β版ということで、試作版の完成版だが、マルルートは一見の価値あり。早く完全版が出て欲しい


評価C 60点








しかし公式サイトのキャラ紹介、公式なのにどえらいネタバレだらけですね。


これはプレイ前には見ないほうがいいかと。














【後日追記】

制作サークルが新作作ってますが、本作はもうこれで完結なのかしら…?

作者のtwitterアカウントが2つある模様ですが、どちらも中国ネタとか、フリーゲームと無関係なつぶやきのみで埋まっており、続報は無いようですねえ…


完全版をプレイしてみたかったので、そこは残念











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