▼ティラノゲームフェス2023受賞作品予想。
先日のウディコンでは、『ビャッコーギャモン』は惜しくも4位。
1位は余りにも大方の予想通りで波乱はなし…誰もが納得する作品ではあるものの、少し物足りなくもあったな。
今回のティラノゲームフェスではどうだろうか?
期待したい
▼それでは早速始めよう。
【長編ゲーム部門 グランプリ】
……
…
圧倒的な描画力で魅せる、何かを探す物語…あなたが最後に見たものは、真実か妄想か。
「妄想狂ザナトリウム」
【短編ゲーム部門 グランプリ】
…
救いはないのですか?
「君も助けてくれないんだね。」
【長編ゲーム部門 準グランプリ】
…
生か死か、夢か現実か。
「菟原まひるの選択」
頼りなくても、不器用な愛でも…
「虹色ドリーマーズ!」
【短編ゲーム部門 準グランプリ】
…
オチはわかっても、この不気味さはわからない。
「今日の晩ごはんは■■です」
ちょいと小粋な小話でも。
「タバコ屋乙女と小話でも」
あなたが愛したのは、誰か?
「ちゅうやしまい〜Lunatic Luminarie.」
【恋愛部門】
北国から届けます、少女から女性になる瞬間を。北のヒューマンストーリー。
「北限のアルバ〜春の章〜」
子供だった自分が欲しくてしょうがなかったもの…
「僕の真ん中に君がいる」
その年下男子、あまりにも曲者
「粛としてコンフォート」
【SF・ファンタジー部門】
彼女の血戦…
「時隠し」
人の心が分かっても、人にはなれない。
「人のココロがわからない」
恋愛の形は人それぞれ。人じゃなくても。
「せんていトランス」
【ミステリー・謎解き部門】
無骨なレトロゲームミステリ
「怪異ホラーミステリー×コマンド選択式アドベンチャー「星影の館殺人事件」」
酒をテーマにした稀有なミステリ。
「酒は飲まねど呑まれている」
【コメディ部門】
見えている地雷は、地雷と言わない。
「地雷系女子!?ほなみさん」
【脱出・探索ゲーム部門】
……
最初「ボクハソトニダシタイ」に見えた。
「ボクハソトニデタイ」
【ホラー・オカルト部門】
それは人間だけが映された、呪いのビデオ…
「道徳ビデオ」
「怪物が運んだのがいびつな幸だった」のか、「いびつな幸を怪物が選んだ」のか。
「幸を運ぶ怪物」
「ひとくちちょうだい」の気持ち悪さをぎっしり凝縮…
「「かして。」」
【サウンドノベル部門】
……
人は見かけが9割
「金髪ピアスと美大志望。」
【審査員特別賞】
……
……
なし!!
ルールのハードルが高すぎる!!
「従来のADV・ノベルゲームの概念を覆す新しい演出・表現を評価します。」とかグランプリより評価が高いよ。
このブログで最高評価をし、かつてないほど画期的なゲーム性を持つからオリジナリティ(アイディア)に最高得点を付けた「死月妖花」でさえ、ゲームシナリオ、ギミック、演出によって新しいゲームプレイ体験を生み出してはいるものの、完全に新しい物ではないからね…。
フリーのノベルゲームだけで数千作品と存在するのに、今更「従来のADV・ノベルゲームの概念を覆す新しい演出・表現」なんて考えにくい。
そんなものがあるならこっちが知りたい。
実現、完成以前にアイディアを出す事さえ困難だ。
それっぽくなんたらシステムと銘打ったところで、既存システムや概念のバージョン違いに過ぎないし、その程度に斬新斬新言ってるのは物を知らない奴だけ。
もうフリーゲームになってない題材などそうはないし(あってもゲームとして魅力的ではない)、やはり該当作品なしだ。
女性向け賞レースではグランプリタレントはすぐ消え審査員特別賞タレントがブレイクする(上戸彩は有名)なんてジンクスもあるが、もし既成概念を覆すゲームがあれば、真のグランプリだな。
…
…そして【プレイヤー選出賞】【スポンサー賞】……
もし私が選ぶならという仮定で、イチオシ、マイグランプリを紹介する。
…
それは…
…
「虚構のシャンゼリゼ」
テーマは「捻じれた想い×病み」、コンセプトは「幸せになれない者達の話」だそうだが、
ティラノゲームフェス2023参加作品の中では、少しばかりトガっていた。
圧倒的な劣等感を抱える人間たちのドラマだが、
その劣等感が過去から現在の登場人物たちへと繋がっていくストーリー構成は見事。
だがオリジナリティは薄い。キャラクターこそ強烈だが、あれやこれに似ていると思われがちな内容だ。
しかし私は2000年代、2010年代のフリーゲームテイストと好意的に解釈した。
一応、ちょっとしたギミックもあるしね。
▼サウンドノベルとSFは不作だったように思う。
…あるにはあるが、「ロボ娘とラブラブデート」のように応募されていなかったり丸ごと削除されていたり[アップデート対応中 このゲームは、一時的にゲームの配信を停止しています]なので、除外とした。
おすすめしたところでプレイできないんじゃ、意味がない。
▼「僕の可愛いお人形」はまだしも萌え要素0の「トヤマと薬売り」がなぜかふりーむ!ゲームコンテストでは萌え部門での受賞だったし、作品がどう解釈されどの部門に入るかは未知数だが、私が思う部門で予想した。
ノベコレはタグを複数設定できるようなので作者が自作ゲームを自由にアピールできるが、そうはいっても部門ごとの枠数は決まっているだろう。
▼今回の予想タイトルは以上。
どれも良作揃いなので、是非ともプレイして欲しい。
フェスが開催された昨日は一過性のブーストとはいえ
ブログのアクセスが凄い事になっていたし(去年の開催時より多い)、
まだまだTGFはネット上の注目イベントなんだろう。
フェス開催中は感想のついてない参加作品を色々レビューする予定だ。
今からどんな良作と出逢えるか、楽しみで仕方ない。
▼…
余談だがこれらのリストのうち一部は、コンプリートクリアしていない。
バグか仕様か分からないが、クリア出来なかった(リスト外のフリゲにもあった)。
…そのようなフリゲは、どう評価されるのだろう?
運営もクリアできず詰まるだろうし(どこまでプレイしてるかは不明だが)、それでは問答無用で選ばれないだろう。
やはりデバッグだけはしっかりやったほうがいい。
絶対面白いのに佳作にも入れない!自信はあるのになぜ!?と嘆く製作者は、応募前に今一度デバッグしてみては?
案外、受賞以前のレベルで落選してるかもよ。
【このカテゴリーの最新記事】
フリゲレビューはもちろん、各コンテスト受賞予想やコラムも楽しみにのんびりお待ちしています〜!
「春の章」からは北海道の雄大と隼人の慈愛を、
「夏の章」からは北海道の厳格と日向の気概を、
「秋の章」からは北海道の自由と恵介の怜悧を、
「冬の章」からは北海道の幻惑と透也の未知を、
真琴からは彼らと料理への愛を、
そして何より、deliさんからは北海道の雪を融かすほどの作品制作への熱意と、
「北限のアルバ」との出会いをいただきました。改めて、お礼申し上げます。
各フリゲイベントの受賞作品予想は毎回多くのアクセス、コメントが寄せられる人気企画ですし、次回もやろうと思います。
尚、的中は1度しかありません(他はたぶん、全部2位)。
フリゲレビューも皆が忘れた頃にひっそりとやりますので、ふと気が向いた時にでも、また覗いてやってください。
そして「北限のアルバ〜春の章〜」を受賞予想していただけただけでなく、めちゃめちゃ素敵なキャッチコピーまでくださって、しばらくニヤニヤが止まりませんでした…!!
結果として、佳作を受賞することもできました。
受賞作発表後も改めて本作をイチオシしていただけたことにも感謝しかありません…!
優しい世界さんで拙作を取り上げてくださって、身に余る様な幸せな気持ちを本当にたくさんいただきました。改めてお礼申し上げます!
これからも様々なフリゲレビュー楽しみにしております〜!
1回の的中を除きほか全部が2位なのは逆にミラクルなので、逆に誇りたいと思います。逆に。
私が一番気になっていた、審査員特別賞の定義が「審査員が特筆して評価するべきと感じた作品」に変わっていました。
運営は、考えを改めたんでしょうか。
当ブログでレビューした良作では、他にも
「「かして。」」、「奇妙系ホラーノベルアドベンチャー「怪話2」」、
「怪異ホラーミステリー×コマンド選択式アドベンチャー「星影の館殺人事件」」、
「負けヒロインに転生したので勝ちに行くことにした。」、
「ある日突然トップオタが担降りした」、「人間改良計画」、
「EX.」、「せんせはアタシのXXX」、「道徳ビデオ」、
「シオコイ」、「北限のアルバ〜春の章〜」、「ES-エス-」、
「【新番組】あかちゃんとあそぼ!【放送開始】」などが受賞作品となりました。
どれも面白いゲームなので、評価されたことがとても嬉しいです。
制作者の皆さん、おめでとう。
受賞作品の中から改めてイチオシするのは、「道徳ビデオ」と「北限のアルバ〜春の章〜」の2作品です。
ブラックエログロゲームと北の青春物語というテイストがまるで違う2作ですが、受賞作品の中では他作品との類似性が見られない、オリジナリティの光る良作です。
惜しくも受賞を逃した作品でイチオシなのは「幸を運ぶ怪物」と「時隠し」で、どちらもオリジナリティが高いです。私なら、選出します。
ティラノゲームフェス2024も楽しみです。
次こそ1位を当てます。
プロの方らしいですが、もし受賞したらゲームアツマール(RPGアツマール)で1位だったナンキダイの「キミガシネ」同様、ノベコレでも1位が漫画家となりますね。
本来アマチュアゲームであるフリーゲームで1位がプロなのはどうなんだ?と言われそうですが、プロの漫画家であってプロのゲーム制作者ではないし、元々プロのゲーム制作者もフリーゲームを制作しているのでグランプリ「妄想狂ザナトリウム」はアリだと思いますね。準グランプリには入りそう。
妄想狂はどこかには入るかと
作者は漫画家らしいですね
人間が怖い系ゲームではジャンプスケアまでいかずともプレイヤーをじわじわと怖がらせる演出が含まれていることが多いですが、
「道徳ビデオ」は一見善良に見える人間でも裏では邪悪な人間だったりと、「リアルにこんな人がいたら怖いなぁ」とシナリオの妙で思わせるリアリティがあります。
それでいて単なる悪人ではなく人間臭さや弱さを見せるところが、魅力の1つではないかと(そんなキャラが終盤堕ちるのがうめこ作品あるある)。
うめこぽんちょさんの作品には、今のところガチの悪党はまだ登場していなかった気がしますが(ポルノおじさんはJKのために大枚をはたいてくれる上客ですし)、
ダークから始まっても最後は赦しがあり、実は人間賛歌がテーマなのかもしれません。そのような単なるBLやいじめに収まらないスケールや、このゲームから受けた刺激で最も強い物が”人間の怖さ”だったことから、個人的にはTGF2023参加作品のナンバーワンホラーでした。
ホラー・オカルト部門!!
それは人間だけが映された、呪いのビデオ……
↑
確かに!!人間だけ映ってるし、ある意味呪いですね!!キャッチコピーまで付けて頂けて、とても嬉しいです(*^^*)♪
それと……全然関係無いのですが、この記事のコメント欄にあるスマシガオさんのお名前最高です元気出ました(小さなお〇〇〇〇〇)
余談ですがTGFは細分化された1つのカテゴリである「フリーゲーム」の中の「フリーノベルゲーム」という小さな枠組みの内の、更に狭い「ティラノ」だけが対象なので、前提を「フリーノベルゲーム」とするならグランプリは「イルマナ」です。短編でこそありますが手間暇も掛かっており、「小さな大作」でした。
大作が少ないというか