アフィリエイト広告を利用しています
アフィリエイト広告を利用しています

2024年07月17日

鬼童-oniwarawa- レビュー感想 このロリコンどもめ!

バス停で居眠りをしていた主人公
眠りから覚めると いつの間にか
見知らぬ森の中にいた
晴れているのに雨が降りしきる森の中
石階段を上った先にあったものは――

a_compressed.jpg









▼いやー死んだ死んだ!
とにかく死んだ!



今時こんなフリゲあるぅ?というほど死んだ


そんな第16回ウディコンエントリー番号【39】、『鬼童-oniwarawa-』………


このフリゲは怖い!


アクションホラーADVでここまで怖い体験をしたのは、久しぶりだよ。
しかも今風のホラー演出が一切なく、
古き良き時代のフリーゲーム的にビックリ系で勝負してるのが、凄い。


前にも出した話題だが、最近のホラーゲームって、ジャンプスケアばっかりだからね。
でかでかと怖い画像を表示させて、ぎゃーーっ!!みたいなね。


でも「鬼童-oniwarawa-」はゲームが進むたび位置が変わっている死体が徐々に迫ってきたり、
オブジェクトが突然動いたりといった原始的なホラーであることが、令和では却って斬新だね。
2Dドットといい、古き良き時代のフリーゲームが好きな人なら、大好物でしょ。



▼レトロゲーム的に、主人公が全く喋らないのもよかった。
思考すらほとんどない。


そもそも「鬼童-oniwarawa-」のストーリーには謎が多く、説明が殆どない。
いきなり始まって、いきなり終わる。


主人公は物を語ってくれない上に台詞のあるキャラクターがいないため(アーカイブと、回想のみ)、
プレイヤーが真相を解き明かすスタイルだ。


これも昔懐かしいフリーゲームライクで、好きなタイプだ。
最近のゲームは、キャラクターがペラペラと喋り過ぎるからね。


ストーリーの途中で、恐らくはとても切ない事が起こったと解釈できるところがあるんだけれど、
その答えに行きついてしまった時、何も言えなくなってしまった。


こういうのも、キャラクターが物言わぬレトロゲームならではの面白さだよね。


誰も何かを解説してくれない(ただし私が見たのはエンド2なので、ベストエンドでキャラが突然喋り出す、といった演出ならあるかもしれない)。



▼ホラーゲームとしての特徴はそれ以外だと……最初に書いた通り、今時ありえないほどの死にゲーであることでしょ。
本当によく死ぬ。


クリアまで、30回は死んだ(笑)。


初見殺しが滅茶苦茶に多いし、分かってても死んでしまう、理不尽に近い物もある。
ノーゲームオーバークリアは、まず無理だと思った方がいい。



▼反面、謎解きは比較的簡単かな。
攻略メモも同梱されているので、サクサク進むでしょ。


クリアまで70分だったが、非常に濃密なゲームプレイだったね。


RPGのムービーのように見るだけのシーンや
ノベルゲームのような読むだけのシーンもなく、
本当にほぼ100%はゲームプレイだからね。


指先と知恵を駆使するゲーム性の塊で、
これぞプレイヤーが作品世界に介入できる、「ゲーム作品」さ。








評価B+
75点

というわけでウディコン作品レビュー2本目は、
エントリー番号【39】、『鬼童-oniwarawa-』でした。


今のところ、今回のウディコン作品で一番気に入ってます。
面白かった!



ウディコンは見た感じ参加者の年齢が高そうな印象を受けるので、
このゲームもそれなりに高評価、高得点を得るんじゃないかな。
難しいステージもあるが、頑張って攻略して欲しい。


エンディングコンプのため、引き続きプレイします。



▼他にも「鬼童-oniwarawa-」のライバルになりそうなホラーでは、
エントリー番号【35】、『グッドバイ』をプレイ。こちらも非常に怖かった。


映像系ゲームだが、ジャンプスケアやグロ画像を使わずに、精神的な怖さを演出するとはまたすごい。


でもオチに弱さを感じた。
最後、友達が人形の顔になって歌い出す……そのほうが強烈な印象を残せたと思う。


製作者としては意図がないと見せかける意図があったのかもしれないが、
意図がないと見せかける意図と見せかける意図があってもよかったんじゃないかな。


私の言うようなラストにしたら、明確なホラーゲームになってしまうけどね。
製作意図は、なんか得体のしれない物を作りたかったのかな。
ストーリーもよくあるネットの都市伝説系だし。




この記事へのコメント
コメントを書く

お名前: 必須項目

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント: 必須項目

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12631692
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
最新記事
最新コメント
おすすめ名作フリーゲーム
  1. 1. 死月妖花〜四月八日〜 レビュー感想 守りたい、この世界
  2. 2. 夜底奇劇・星空物語 プレイ日記2(クリアまで)と総評 夜明け
  3. 3. 夏ゆめ彼方 レビュー感想 将棋を通じて少年の人生を描く一大叙情詩。傑作!(ネタバレ)
  4. 4. ほろびのゆりかご レビュー感想 ラストシーンで判明する真相は、最早SFファンタジーのスケールを超えた(ネタバレ)
  5. 5. 鼓草 レビュー感想 極限の花婿たち
  6. 6. 色は黒に包まれて レビュー感想 深い光に包まれて
  7. 7. 怨溺 ―ONDEKI― レビュー感想 世界は救われる、彼女を失えば
  8. 8. 籠の街 レビュー感想 少年の爽やかな成長物語と思いきや、まさかの欝ゲー展開に…
  9. 9. かわいいは壊せる レビュー感想 七つの愛憎
  10. 10. 決戦前のヒトリ 〜主人公以外全員『カップル』がいるアドベンチャー〜 レビュー感想 うげっ、なんでそこまで分かるんじゃ!!?ロリコンは皆こうなのか……?
  11. 11. 電波障害ノベルADV AlexiA〜アレクシア〜 レビュー感想 もう、勇者しない。
  12. 12. Human killing レビュー感想 東出大好き