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2017年10月05日

バス停の先輩 レビュー感想 ベタの意外性












主人公が待ち合わせをしている先輩。




だが名前も何も知らない、知ってるのは同じ学校の先輩というだけ。




ただ一緒に偶然待ち合わせるだけの先輩との掌編。




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そして先輩をバス停以外では見たことが無く、学校でも会ったことがない





この時点でもう先輩の正体はあっ…(察し)だが、選択肢で生存と死亡で分岐するのがちょっと新しい




だがあくまで明らかに死亡ルート前提でシナリオが書かれており、生存ルートだと矛盾点や不整合が非常に多いので、そこはもっと練って欲しかった。主人公が事故死した女生徒のことまで知らないとか無理あるし







評価

D 55点







しかし先輩が待ち合わせをしてた先輩は、性別が不確定だが、男っぽいなー。強い感情があるからこそ自縛霊になったんだろうし












あっ…(察し)








2017年10月04日

げっと☆おん プレイ日記8 店長編 ミステリとしてもギャグとしても弱い


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げっとおん、店長編クリアしました。




正直このゲームのシナリオで一番酷い。




店長の悪い部分だけを描いてて、ただのウザキャラになってる















アレな人に見えて実はぐう聖で有能ってのがキャラコンセプトなのに、ギャグだけに偏ってるし






しかも内容がほぼしぇいむ☆おんの店長編の焼き直しというね





でもまあ笑える部分もありました

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しかしげっとおん完全版が出た2017年には…というかここ数年で見ても、とっくにレイザーラモンHG(のパロディ)は古いですね。


キッズなんて知らないでしょう。




元ネタの人が怒るってなセリフもあるけど、HGの人物像を考えるとむしろ喜ぶんじゃないかな






さてこれにて本作コンプ。いろいろ書いたけど、なんだかんだで楽しみました。




今ではしぇいむおん程じゃないにせよ、げっとおんが大好きです(ツンデレ)








2017年10月03日

げっと☆おん プレイ日記7 外伝 まさかのグランドフィナーレ感がまたも…


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▼げっとおん、外伝クリアしました。




完成版(本編)配信前に作られた、パイロット版のシナリオを一纏めにしたものらしいです





連作短編ながらも、驚いた事に要人編の後日談として展開し、主人公が(なぜか)彩音以外のヒロインと友達以上恋人未満…という設定。




これ、要人編をクリアしてないと意味不明な内容だよな…なんでその注意書きをいれとかなかったんだろう






▼外伝もヒロインの一角が凜なのは、雅の対極にいるライバルキャラだからなのか、それとも前作で一番人気だった美幸の後継キャラだからなのか






外伝は完成版配信前のパイロット版だと書かれてるけど、明らかにストーリーが繋がってるのはどういうことだろう、元々あったプロトタイプを分割して、序盤を要人編ということにしたのかな







要人ルートも妙に面白かったけど、この外伝も、パイロット版のハズなのに、それでも妙に面白いんですよ






まあ空気読めないパロディの連発とか、いかにも同人ゲーム、素人的な寒さもあるんだけど、面白い部分のほうが多い





▼見所はいろいろあるが、凜の告白がなんとも切ない…




凜のキャラ、凜ルートより立ってるんじゃないか。感情や欲望を見せるシーンが多い



本編は、本編にも関わらずそういうシーンがなかったからね





別れのシーンがとても印象に残る。



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主人公が大事に持っていた栞を(なぜか)凜が拾い、今度は凜がそれを大事に持っている。主人公に自分が想い出の少女と名乗り出るために使うんだけど、主人公は雅が好きだから、想いは届かない…





栞を使って間接キスをするのがなんだか詩的でキレイだね。文学などのネタを持ってくるだけある




凜はそんな栞をビリビリに破り捨て、主人公の前から姿を消してしまう、これが最後の会話だった…






せ、せつねえ…



普段がアホキャラだから余計に空しさが残る。








▼主人公は雅を選び、二人は結ばれるかと思いきや、本編のセリフ、シナリオを使いまわしているにも関わらず(正確には外伝が先)、それでもまだくっ付かないことに驚愕






さすがに引っ張りすぎでしょ。
本編だともうここでくっ付くのに。





でも思えば、主人公は誰が好きとは一言も言ってないんだよね。



雅に対しても友情で動いたっぽいし







本編と違って雅の両親の店だったレストランが潰れてるのがリアル過ぎて怖い。泣き叫ぶ雅はもっと怖い。ここまでのリアリティ、必要あったか?(なかったから本編では修正したのだろう)






▼本編同様、雅の両親に会いに行く列車のなか





ガラガラなのに、お隣、空いてますかの声







まさかの凜、再登場



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篠原凜は消えたけど、これからは宍戸凜として主人公と向かい合うとの告白


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えぇぇえ…






正直、あの感動の別れはなんだったの?
という気はするが、げっとおんはあくまでラブコメディなのでこれはこれでアリかな(他のヒロインとも別れる展開があったが、すぐ再会してたしね…)







それに凛がパワーアップして帰ってきてくれたのは、なんだかんだで嬉しい。


凛の面白さは明らかにパイロット版のほうが上だね。台詞が一々笑えるわ。


ゴリ…じゃなかった、雅の存在価値がAAAカップブラの得意先とか、名言が多すぎる。



宿に部屋が無いと聞いて、主人公と同じ部屋でいい、枕は2つ、布団は1つがいい。そして体も一つになると、強化されたキレキレのキャラが炸裂

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▼結局外伝では、主人公は誰とも結ばれる事なく、物語は終了…という、サクラ大戦4の大神エンド的な結末。まあパイロット版だからね。外伝というネーミングがされてるが、本編IFって感じ。









最後はやっぱり大団円にて終わり。

早苗浮いてるな(笑)

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▼評価
B 75点



このゲームで一番面白いシナリオでした






本編より面白いパイロット版ってなんやねん






ラストシーンでずっと初音ミクの曲がループしてる演出も面白いし、特にシナリオは、本編にはないヒロインのライバル関係があって盛り上がります。





雅のことを最後まで「初夢ちゃんのお姉さん」としか認識してなかった凛が、雅を明確にライバルと認めたり、ヒロインの横のつながりも強い






これらの設定をカットしてしまった本編は、むしろ不完全版なのでは…





というか、そもそも、本編で凛が雅に冷たい理由そのものが、このパイロット版の名残というだけみたいだしなあ。



音楽で成功できなかった凛が、今度はパティシエに将来を賭けてて、それを蔑ろにしたから雅が嫌いって設定の、名残…




でも重要なシナリオを削っちゃったから、中途半端さと違和感だけが残っちゃった。












音声がないのも惜しい。喋るのは本編の使い回し(性格には本編が使い回し)のシーンだけだからね





げっとおんは本当に奇妙なゲーム



いろいろ書いたけど、結局気に入ってます











栗原美幸と善福寺川の開発は順調なのかしらん…




☆おんシリーズ(?)の続編も欲しいけど、作るとしてもまた年単位で掛かるんだろうなあ…



2017年10月02日

きらめきの君〜妖精ミラン変〜 レビュー感想 夜にも奇妙な物語風、ブラックユーモア、大どんでん返しの怪作(ただし究極に人を選ぶ)

平凡な中学生、浩太。
ある日、彼のもとへ手のひらサイズの少女が現れる。
彼女はミランと名乗り、自らが世界を救う使命を負った「妖精」であることを告げた。
自体の呑み込めない浩太に対し、ミランは住み込み許可を要求する。

一方、浩太の通う中学校では生徒や教師の謎の失踪事件が多発していた。

水面下で進行する異星人の侵略行為。
事態の悪化に比例して燃える浩太の恋心。

あなたが目撃するのは、妖精とのラブコメ共同生活か、
異星人との熾烈な戦いか、
それとも……、









本作は妖精の美少女をヒロインにした、キャッキャウフフ恋愛ビジュアルノベル。



6インチまいだーりんみたいなもんかな?と思ってプレイ






冒頭、黄昏る主人公の元へ、制服を着た変態の会長が現れる。



これ、凄くいい掴み。もうこの時点で引き込まれた


なんで会長が親友キャラじゃないの?



実際の親友は岸本というDQN風のイケメンで、恋愛経験の多いヤリチン。


地味男の主人公とは、真逆の存在






主人公はクラスメイトの佐久間に片思いをしているが、一方的な執着で、いつまで経っても想いを伝えられない






さてそんなこんなで、妖精の美少女ミランとの物語が始まる。最初は嫌々だった主人公も、同じ時間を共有し、デートもしたりと、徐々に仲良くなっていく





デートシーン、実にマターリでいいね。挿入歌が流れるんだけど、下手だけど可愛い




ミランは異星人の侵略から地球を守るには自分の覚醒しか方法がないというが、その方法がわからない。




主人公もどんどん荒んで焦っていく。親友の岸本とも、決別してしまう




だがある時ミランは一緒にどたばたやっていた主人公への恋心に気づき、告白。キスをすれば覚醒すると確信する。主人公も一方的に片思いしている佐久間を諦め、ミランへの恋心の芽生えに気づく




キスをする2人。人間と妖精、なんとも微笑ましくて可愛いシーンだった




その瞬間――!





そこにいたのは、小さくなった自分と、醜悪な笑い顔を浮かべているミランだった




…あっ…(察し)









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キスをした唇をぬぐうミランの「告白」は続く。



異星人なんてのは嘘っぱちで、呪いをかけられた自分を元に戻すために必要だったのが、キスだったという。しかもミランは主人公のクラスメイトで、本当は主人公の事など大嫌いだという。




いやあこの展開、これまでの伏線が実に綺麗に回収されている。主人公が友達のほとんどいないボッチで他人に無関心なこととか、まさか設定じゃなくて伏線だとは思わなかった





ミランに殺されそうになった主人公の意識は異空間へ飛び、呪いの発端から現在までの記憶を追う


そこにはこれまで異星人に誘拐され、戻ってきた人間たちがいた。





なるほど、誘拐され行方不明になっていたのは、その間小人になっていたんだね。本当に綺麗につながるシナリオだ




事件は異星人でもなんでもなく、呪いの連鎖で、ミランもまた主人公のように小さくさせられた人間


そしてそれをやったのが会長。そんな会長もまたミランに小さくさせられていた。




残虐的なミランの歪んだ性癖により、小さな女装人形にされていた



これが冒頭で引き込まれたシーンにつながり、かなりびっくり。まさかただの変態シーンじゃなかったとは




絶望の主人公。だが、主人公とゴミと思いながらも愛着を持ったミランが、佐久間のカバンに主人公を忍ばせる。



学校が終わり帰宅する佐久間



主人公を見て驚く。主人公は好きだった少女を犠牲にすることに何のためらいも見せず、キスまでの計画を練る。


なんかもう、キャラも完全崩壊して物凄いクズっぷり




だがそこにいたのは、かつての親友岸本で…






エピローグでそんな佐久間もまた事件に関係する屑だと判明し、同じ部員に「どいてよ、ブス」といったり、完全に本性を見せつける(作者あとがきの主人公はゴミ、ミランはクズってのに笑ったが、佐久間はゴミクズだろう)




主人公は岸本とキスをして元に戻ったんだろう。岸本、だって明らかにホモだもんなあ。








うーん、実にブラックユーモア溢れるゲームだった。


なんか最近、こういうゲームが多いね。


「さよなら、リアル」とか、「StarDust -星ふる夜のひととき-」とか、「もよりの駅子さん」とか、着想、コンセプトは同じ



絵、シナリオ、音楽、全てがハイクオリティで非常に完成度の高い同人ゲームでした。しかもフルボイス。


ただ1人の同人声優が複数のキャラを演じているため無理が生じ、主人公の声が明らかに女性だったり、欠点もある


製作者はトラウマゲー、トラウママンガに影響を受けているようだが、本作ものめりこんでいたなら十分なトラウマゲーでしょう



もうゲーム制作は辞めて、結局作ったのは2本だけ。現在は映画を自主製作している模様だが、またゲームを作って欲しいね




評価
B+ 70点







余りに褒めすぎてもアレだし、マイナスポイントもあげます



佐久間が家に帰ってバッグを開けるまで、なんで岸本は声を出さなかったんだろう、これはおかしい。一緒に帰った筈なのに。


岸本にNTRれることは読めていたが、そこはご都合主義だった


主人公が「何か他の人の声が聞こえる」とか前フリしてもよかったな




それに髪の毛の色が現実基準なのにミランだけレッドピンクなのはおかしい。妖精っぽさを演出しすぎてる、という矛盾もある。だからクラスメイトだったってオチは無理があるよな、相当目立つだろうし、あの頭





もっとおかしいのは、元のサイズにもどったミランの服が破れないこと







一番の不満はここである



げっと☆おん プレイ日記6 要人編 まさかのグランドフィナーレ感…


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もうやることはないかな…と思ってたげっとおん、要人ルートクリアしました。






てっきり短めな、親友キャラとの友情を描くよくあるストーリーかと思いきや、これが妙に面白いんですよ





要人が、隼人げっとおんハーレム化計画を立ち上げ遂行するといったもので、てっきりそれに準じたどたばた劇かと思いきや、そのテーマはあまり出てこず、「主人公がヒロインたちと仲がいいにも関わらず、結ばれなかったら…?」という意外と珍しいテーマで進みます





要人ルートという割に要人はヒロインではなく、要人との付き合いの中でヒロインとの物語が描かれる、といった感じ。




キャラ総出演だけど、実際にはヒロインは凛とベースですかね。




凜ルートだと隼人は幼馴染の正体が凛だと気づくけど、このシナリオでは気づかないまま



想い出の栞を捨ててしまうシーンはなかなか切ない。そして里美の台詞が何気に名言っぽい

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ベースが実は女の子というのは驚きました。でもキャラクターの掘り下げ一切なしなのは、ダメです。本当に女かも謎のままだし(ホモかもしれない)
















ボリュームもあるし、ぶっちゃけげっとおんで一番面白いシナリオだった。



ラストシーンもスチルがあるし、他のシナリオとは別方向でグランドフィナーレっぽい







声を揃えて「いらっしゃいませ!喫茶げっとおんへようこそ!」って、もう月と音は読みがげっとおんになってるのね

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評価
B 70点



面白い。なぜこの完成度をヒロインシナリオでできなかったのか。






まあなんだかんだでクオリティは高い同人ゲーム。公式サイトにあるなりきり凛のQ&Aとかも笑えるしね。あれ、中の人はシナリオ担当なのかな。センスあるわ




そういえばこのシナリオでキャラプロフが出てくるが、小柄そうな初夢の身長が意外と高くて、逆にでかそうな凛が意外と小さいことにびっくり。というか二人の身長が同じであることにびっくり。



公式サイトによると凛は厚底だという。ゲーム中だと足元は見れないが、全身画だと確かに厚底だ。芸が細かいね




2017年09月30日

水面に映る森 レビュー感想 いかにもな「初心者っぽい内容」に纏まってしまっている





ディーデリバリー











■あらすじ 母が入院した事により、島の叔母の家へ行く事になった主人公・沙百合。
      懐かしさを求め、海へ出かけた沙百合は……






久しぶりに帰った島で、謎の少年と出会う…それが悪霊になったかつての幼馴染で…


というだけの余りにも型に嵌ったありがちな話で、本当にただそれだけ。バッドだと殺される、ハッピーエンドだと無事成仏、ただそれだけ





何のオリジナリティもない上、あらすじだけでもそのままストーリーとして完結してしまっているので、せめてもう少しヒネリと展開が欲しい。主人公と幼馴染の立ち絵もサイズ感が違い過ぎ手違和感が酷い。





ホラーゲームにしても、怖さがなかった



ただ美麗な実写背景はよかった。




作者は初投稿なので、今後の活躍に期待します





評価
D 50点



trade▼off プレイ日記3と総評 長尾春乃編 前半の青春物語を全否定する、後半のハードシナリオ

trade▼off、春乃ルートクリア。









▼途轍もなくクオリティの高いゲームシナリオだった。これまでの中で1番面白い。早く次の展開が見たくて衝動的にプレーしたほど。そのくらい牽引力がある。夕子ルートほどじゃないにせよ、マコトルートよりもボリュームもあった(だが結末は呆気ない、後述)









前半は例によって、オモシロ関西人の割下と、心優しいアルビノの少女、春乃のハートフルな恋模様が繰り広げられる。










摩織も他のシナリオに比べ妙に優しいし、よく笑顔を見せる


本当に普通の恋愛ADVっぽい








前半の、会話劇が非常に面白かった。




通常このテのADVの日常パートは「前座」なんで、ダレて同じことのループになるんだが、視点切替のシステムなどを使ってゲーム性を高めているし、全然飽きない










▼徐々に恋人に近付く二人…波乱のはの字すらないハートフルなシナリオに心配になるが、例によって日常が唐突かつ悲劇で壊される。







堤の慕っていた先輩、雛が超能力者とされる犯罪者にレイプされ(レイプ展開多過ぎ)その犯人が春乃という噂が立ってしまう。






奇異な見た目もあり、イジメの対象にされる春乃。このあたりのシーンが本当に可哀想。











何が可哀想で怖いかって、これまで親しくしてきた堤がイジメの主犯だったというオチ。


なんかリアルすぎて、最早怖いね









自分はゴロツキとも繋がっており、一週間以内に真犯人をあげられなかったら彼らを使って春乃をレイプする。当然避妊なんてしないと恫喝する堤。(このゲーム本当にレイプ好きだな)





普段お嬢様ふうに通っている親切な堤が実はそっちの人だと分かって、気持ち悪さすら感じるね。本当に怖い奴は普段そうは見えないんだろう















▼そして今度は嫌がらせ、イジメが割下にも向いてしまう。




普段チャラチャラしている割下が完全に折れるのが、これも見ていてツライ。




あんなに仲良くしていた雪村からももう2度と話しかけるなといわれたり、泣きっ面に蜂。



普段から暗い奴だったらそうは思わないが、こういう明るいキャラが折れてしまうのは本当にキツイ。







この辺りの絶望感、本当に凄い。ゲームだけどズシンと来る。一昔前の言葉でいうと、鬱ゲーというやつだ














▼家に篭っていると春乃がやってくる。距離を取り、突き放すため、そして八つ当たりのために酷い態度を取ってしまう…



だがそれをも許し、見抜いて割下を慰める春乃…




なんというぐう聖。









このシーンの主人公とヒロインが救われた感、光が見えた感はもっと凄い。もう完全に感情移入している








やっぱりゲームはプレーするもの。漫画や小説との違いはそこ。



割下に完全に感情移入してたもんだから、もう、春乃のぐう聖ぶりには、心が打たれるのなんの…






このようなキャラクターを創造する作者は一体どのような人間なんだろうね。




え?エロリ専門家?そうですか












▼そして例によってこのゲーム、どういうわけか絶望と希望が交互にやってくるんだよね…






この後どんな絶望が待ってるんだろう。この感動的な流れから春乃がレイプされるバッドエンドがあったらドギツイなあ…と思ってたのだが、後日たった1日でまさかの完結。




雪村を通じて真鍋に電話してもらい、あっさり犯人の証明。




心配していた先輩も元気でやっているという…(夕子バッドの悪い印象も無くなって、妙にスッキリ)






あ、あっけねえ…今までの努力は一体…









余りにも熱い掌返しをする、堤。






うん…まあ知ってましたよ。



当然堤のことは信じてましたよ。




あそこまで先輩の雛を慕える人が、悪い人間じゃないって(熱い手の平返し)






そしてそんな汚い自分をも信じてくれた割下を好きになるという、まあ定番の流れ…





昨日までの話はなんだったのというくらい、阿呆な流れになって、物語は唐突に終了








え!?終わり!?
















どうもこのゲームはラストが全部唐突だね。







普通、主人公達の悪評が無くなって、割下たちに危害を加えた連中が謝罪するまでがシナリオだろうに…



雛もまさかの復帰なしとは…







ハッピーエンドじゃなくてグッドエンドなのが気になってたが、、そういうことなのかな










▼エピローグは3人で念願のプールにいって、仲良しトリオ以上恋人未満のまま物語は幕を降ろす。







アフターシナリオは仲良しトリオが解散してしまっているのが少し悲しい。春乃に片思いしていた親友が諦めるまでを、ちゃんと描いてほしかった。










恋人になった2人の初体験


例によって無毛。下の毛も白いんじゃなかったのか。このゲームで毛まで描かれてるのがまさかの夕子だけとか





更には結婚までの意気込み。マコトアフターシナリオは殆どヤるだけだったけど、こちらは、ちゃんとここにも物語があるのがいいね











▼他のシナリオと違い、超能力犯罪者である五十鈴が登場せず、犯罪者との戦いもないので、毛色がかなり違った




ヒロインがアルビノの美少女だが、アルビノが障害であるという設定も使いこなしてた。


春乃が超能力者という噂が広まったのはあの見た目の所為もあるだろう。間違いなく(何故かその事が言及されなかったが)






親友キャラとして男性キャラが登場し、他のルートに比べると超能力モノという内容は薄かった。その分、恋愛ドラマに多くの時間を割いている





マコトルートでは春乃は一切登場しなかったが(厳密にいうとワンシーンだけ背景モブにいる)、春乃ルートではマコトや他のヒロインも活躍するという違いもある(マコトも春乃ほどではないにせよ、物凄いぐう聖ぶり)









▼残念なのはやはり誤字脱字やバグが多いところ。キャラAのセリフの発言者がキャラBになっていたり、ということが頻繁にある。






また、室内なのにシューズを履いているキャラもいた。チェックのとき視点変更しなかったのかな?










じゃあ纏めます





▼シナリオ評価S+ 95点。
素晴らしいゲームシナリオだった。露骨な泣きとかを狙わないんだけど、ストーリー性、キャラクター性、ゲーム性全てで引っ張るいいシナリオ。








減点したのは、春乃探しの難易度が極端に高い事。ヒントなしでクリアするのはまずムリだろう。ファミコンの1ドット並で、まず気付かない。気づいてもクリックできない






まあ今のファミ通じゃあるまいし、満点なんてそうはつかないもんだから、これでも超優良です。






そしてトレオフの総合評価は…S+ 90点。








素晴らしいゲームでした。名作と呼んで全く問題ないデキ。


ツメの甘い部分もあるが、面白い部分が圧倒。


もし一般PCゲーでリリースしていても、間違いなく名作扱いされたでしょう。



同人ゲームとしても、歴代TOP10に入るクオリティ







ただ画面がよく動くような細かさがある反面演出が地味で、OPムービーすらないし、タイトル画面も大昔のゲームのように無音…というのはなんともチープ。


このあたりにも拘りがあれば尚良かった









同人ゲームとしてどの程度話題になったのかは知らないが、現在のDL数は3000を超えているし、フリーゲームとしてはかなりヒットしているほうでしょう。





シナリオ、キャラともに春乃>>>夕子>マコトの順で好きだが、どれも甲乙つけがたいよさがある


オススメの一作です。











後は、まだ到達していないオマケシナリオを出そうかな。それによっては評価が上下するかも。













【追記、その後のプレー】


ヒロインクリア後、オマケシナリオを埋めているが、深夜子の語りを除いた全てがエロシーンであることに笑った



アフターシナリオでも感じていたが、やはりこのゲーム、致命的にシナリオとエロシーンが噛み合ってない。




レイプされたマコトを輪姦したり、エロシーンのキャラクターが本編と完全に別人でありえないことだらけ。だからイマイチ気分が乗らない





私は断然ラブラブエッチ派だ




おなじ同人成人ゲームでも、かたわ少女はシナリオとエロシーンが見事に融合していたが、テイオフはシナリオとエロシーンでテイストがまるで違うし下品なだけで、イマイチつまらない。


今更減点対象にはしないが、萎える要素だ。シナリオ型ADVなのにね





そして後1個、エンディングが埋まらない。

マコトルートだと思うんだが…






全クリ後に俯瞰して気づいたが、春乃ルートは流さの割に分岐が一つもなかったんだな、バッドエンドが1個あるだけだ


もともとシナリオごとに発売されたゲームなので、その影響かな

2017年09月28日

フィギュリンの街 レビュー感想 殺人鬼が主役の話として、ベタながらに面白い

主人公が狂人を気取った殺人鬼。



獲物を探して夜の街を徘徊している。




選んだか弱そうな少女を殺そうとするも、実はその少女が本物の殺人鬼で、主人公は返り討ちに遭う






ありがちでベタなお話だが短編ながらによく出来てる



最初は狂人を気取っていた主人公だが、所詮なんちゃってなもんだから、本物に会って徐々に、無様にも精神崩壊していくのがリアルだ






評価C 60点




2017年09月27日

trade▼off プレイ日記2 佐倉夕子編 まさかのSF巨編…を終盤でブチ壊し

trade▼off、佐倉夕子ルートクリアしました。





▼いやあ、本当に長かった。10時間くらいあったんじゃないか。




あすみも攻略ヒロインだと思ってあすみ重視で進めていたら、まさかのバッドエンド。




えっ!?って変な声出た。あすみエンドはないのね。


こいつ、サブキャラかよ
(一応、終盤にあるけど、バッド扱い)









今回は五十鈴よりも遙かに強い真鍋が敵ということで、緊張感バリバリ。



果たして本当に勝てるのか?という緊迫感は戸愚呂弟戦並










でも案外呆気なく勝てたことにビックリ。







真鍋は圧倒的な超能力者で、そもそも須藤の能力は通用しないと踏んでたんだけど(摩織の能力が通用しなかったのと同じで)、まさかここまで決着があっさりだとは拍子抜け。









▼そして更に驚いた事に、これでエンディングかと思いきや、ここまでは序盤も序盤。




まさかマコトルートでは主題にして結末だった「超能力者との戦い」が、夕子ルートではただの前章だとは…








夕子ルートでは夕子が元の時代に帰る事が目的で、そこから大きなSFストーリーになるとは








別の時間から生まれたパラレルワールドに行ってしまい、そこでよく似ているが少し違う世界で暮らすことになる。


その世界にも、割下がいるのもおもしろかった。案外あっさりパラレルワールドを受け入れるのが、流石この主人公だ




異世界というキーワードとか、なんとなく、この世の果てで恋を唄う少女YU-NOを思い出す。







元の世界では超絶クズの五十鈴が極普通の明るい少年だったり考えさせられる部分もある。この後にマコトルートをやると、特にね












夕子が別の時間から来たあすみだったってのは中々の衝撃だった。




だからあの時…というこれまでの伏線が見事に消化され、素晴らしい完成度。










この夕子ルート、物語としては明らかに最終章。




Ever17 -the out of infinity-のココ編みたいな話。だから最初にこのルートからやってしまうと話が訳判らないだろう。なんでフラグ制にしなかったんだろうね









▼異世界での夕子があすみだったのは更に衝撃で、怒涛の展開が絶望と希望に交互にやってくるのは、新しいタイプのゲームシナリオだ。






意図かは知らないが、このゲームのシナリオ、絶望的な展開の後には大抵希望的な展開がやってくる。



難題がいともあっさり解決してしまったり、解決したと思えば更に難題が待っていたり。そんなことの繰り返しだ






割下の事が好きだったあすみが7年経って大人になっているので、これでやっと対等な恋が出来るのに、姉も割下のことが好き。だから身を引く。実に切ない物語だ。






その後夕子は失踪してしまう。





理由はあすみを想って身を引いたから…だがあすみもまた姉を想って身を引いていた…


なんかSFゲームだったのに突然恋愛モノっぽくなってきたが、
それがこんな定番メロドラマだとは。




最後は3人仲良く手を取り合って歩んでいく…。


このゲーム、いい文章が多いんだけど、このシーンの割下の台詞はほんとよかった。



しんみりしていると、ここであまりにも唐突にエンディング…






って、これバッドエンドかよ!!









さっきまでのシリアスな空気ブチ壊しで、あすみのヒントコーナー。なんとあすみの好感度を上げすぎると、バッドエンドになってしまうという。





ええ〜〜!?これまでちょっと感動してたのはバッドエンドだったんかい…!!












▼気を取り直して再プレー。大長編なだけにシナリオを大幅に巻き戻し、体育測定の日まで戻る。ああ、なんかもう懐かしい…








後々手を握ってくれるキャラが、夕子に変わる







おお、なんとか先に進めたみたいやな…ここからどんな感動的ストーリーが待っとるんやろう










▼で、ここからが本当に酷かった。




ちょっとワル乗りしすぎじゃないか。






あすみはただのクソビッチキャラになってるし、夕子と付き合ったばかりの割下があすみに手を出してあっさり「冷めた」と振られたり(これはバッドエンドだが、あすみに手を出してもクリア可能)これまでの展開はなんだったの!?という安っぽいエロゲ展開になって酷くガッカリ




あすみが割下の事を夕子にチクってバッドエンド、ってのは最早キャラさえ違う







エロがあるのはいいんだよ、だってエロゲなんだから。



でも、ストーリーの主題そのものがギャグレベルのエロになるってのは、超えちゃいけないパラレルワールド、考えろよ







テーマは恋愛じゃないのかよ






それがセックスしてセックスしてセックスして…









アレッ!?他になんかやってたっけっ!?












プレーしてて、コレジャナイがどんどん強くなる。スタッフロールにもかなり適当に入るし









▼一応フォローもしとくと、そんなエロシーンのグラフィックの出来栄えは凄い。


キャラがアニメーションするし、やはり夕子ルートがトレオフの本編なんだなと思わせる(ただし割下のおっさんみたいな出っ腹には笑った。マコトルートだとガチムチだったのに、バイトで鍛えたんじゃなかったのか)




セックス中に全身触れ合う事で相手の記憶を鮮明に読み取るってのも、これまでの伏線を綺麗に消化しており、上手い。









kanonやAIRはエロシーンのあまりの安っぽさ、蛇足感にエロはいらないという評価をたびたび受けるが、これもまさにそれで、もしトレオフがPCゲームだとしたら、移植の際、このシーンは間違いなくまるごとごっそり修正されるであろう、物凄い安っぽさ。




最後も一応ハッピーエンドではあるけど、これならまだ、バッドエンドのほうがよかった。






なーんか、滅茶苦茶評価に困るシナリオだが…







評価
A+ 85点。



まあ面白いシーンのほうが、圧倒的に多かったのは確かなので、大マケにオマケ。(?)





まだHポイントマックスで見れるオマケを見てないので、その後は評価も変わるかもしれない





終盤のgdgd以外はよかったが、終わり良ければ全て良しの逆をやってしまった。





終わりがダメだから全部だめなんだーとまではいわないが、それでもかなり詰めが甘かった





作者はあすみをこどもオナホとしたエロリ同人まで描いてるし、描いたのはエロであって、シナリオがよかったのはマグレなのかな、だからもうSFをやれないのかな









▼そういえば体育測定のミニゲーム、テンキー使えるのね。後々気付いたよ。


マウスでやったら大苦戦なのに、テンキーなら1度で余裕勝ちできたし、ほんとなんだったのって感じだ








エロシーンのあるキャラは3+1ってことで、+1があすみだと判明してしまった以上、これはもう磨織は本当にただのサブキャラってことなのね…。



唯一のアレ担当なのに、サブヒロインですらないとは


2017年09月25日

愛は突然のラブ レビュー感想 30秒でクリア出来る、超短編

時間がない人のためのラブストーリー




文章量も本当に少ないが選択肢が一つあるし、一応、ちゃんとゲームしてる





ネコを助けるルートが作者が工夫したハッピーエンドだろう。こっちはややヒネったオチでおもしろい









D 50点



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  3. 3. 夏ゆめ彼方 レビュー感想 将棋を通じて少年の人生を描く一大叙情詩。傑作!(ネタバレ)
  4. 4. ほろびのゆりかご レビュー感想 ラストシーンで判明する真相は、最早SFファンタジーのスケールを超えた(ネタバレ)
  5. 5. 鼓草 レビュー感想 極限の花婿たち
  6. 6. 色は黒に包まれて レビュー感想 深い光に包まれて
  7. 7. 怨溺 ―ONDEKI― レビュー感想 世界は救われる、彼女を失えば
  8. 8. 籠の街 レビュー感想 少年の爽やかな成長物語と思いきや、まさかの欝ゲー展開に…
  9. 9. かわいいは壊せる レビュー感想 七つの愛憎
  10. 10. 決戦前のヒトリ 〜主人公以外全員『カップル』がいるアドベンチャー〜 レビュー感想 うげっ、なんでそこまで分かるんじゃ!!?ロリコンは皆こうなのか……?
  11. 11. 電波障害ノベルADV AlexiA〜アレクシア〜 レビュー感想 もう、勇者しない。
  12. 12. Human killing レビュー感想 東出大好き